「appear」の正しい使い方やその意味を知りたいですか?
他の動詞の「seem」や「look」などに似ているような感じもしますよね。
また、「He appeared in the paper.」の直訳は「彼は紙に現れた」ですが、どんな意味になるのでしょうか?
英語学習者が、何となく分かっていそうで、実は今までシッカリ理解していないのが「appear」という単語の特徴でもあります。
目次
「appear」の発音とイメージ・派生語
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先ずは、正しい発音から見てみましょう。
「appear」の発音と発音記号は下記となります。
アクセントが後ろにあるのがポイントです。過去形・過去分詞は規則変化動詞なので、「appeared」になります。
次の章で意味や例文を見ていくのですが、「appear」はどんなイメージになるのでしょうか?
実は「appear」の派生語を見ると何となく分かってきます。
下記が各品詞の派生語です。
- 名詞・・・appearance(発音:アピアランス):姿を見せること、出席、など
- 形容詞・・・apparent(発音:アパレント)):一目見て明白な、はっきりした、など
- 副詞・・・apparently(発音:アパレントリー):見た目で明白に、など
外見、見た目に関連する表現であることが分かりますね。これが「appear」のイメージでOKです。
そのイメージを持ったまま、これからご紹介する意味や例文を見ていくと理解しやすくなります。
「appear」の意味と例文:現れる・姿を見せる
何か(誰か)が現れる、姿を見せるという場合に使う表現です。
下記がその例文です。
- She appeared out of nowhere.(彼女はどこからともなく現れました)
- The problem appeared yesterday.(昨日、問題が生じました)
など。
予期せずに突然現れる、というニュアンスで使える単語でもあります。
「come up」や「show up」などはある程度予測できている場合に使う同義語です。
また、次のような表現で使う動詞でもあります。ネイティブ的なイメージ感覚で確認して下さい。
- She appeared on the box.(彼女がテレビに出た) ※「appear on the stage」とすると「舞台に登場する」など。
- His new book will appear in print soon.(彼の新しい本が時もうすぐ出版されます)
- My article appeared in the paper.(私の記事が新聞に掲載されました)
他にも、「appear in court(出廷する)」、「appear in public(公に姿を見せる)」など、イメージすると面白いですね。
熟語:make an appearance
「appear」と似た表現に、「make an appearnce」という熟語があります。
名詞の「appearance」を使った形ですが、意味は「appear」とほぼ同じです。
下記がその例文です。
- He made an appearance on TV for the first time.() ※「He made his first appearance on TV.」と同様です。
- She made an appearance at the party.(彼女はパーティに姿を現しました)
など。カジュアルに表現する場合は、前述した「show up」と置き換えてもいいでしょう。
反対語:disappear
この機会に「appear」の対義語である「disappear(ディサピア)」も覚えておくと英語力が身に付きますね。
「消える」、「無くなる(消滅する)」という意味です。
下記がその例文です。
- The symptom disappeared.(症状が無くなりました)
- This solution will make the lasting problem disappear.(この解決策は長年の問題を消し去るでしょう)
など。因みに、「disappear」の名詞は「disappearance(ディサピアランス)」です。
「appear」の意味と例文:~のように見える・思える
もう一つの「appear」の大きな意味は、人やモノが「~のように見える・思える」というパターンです。
その際に主に2つの形があります。
appear to be
下記がその例文です。
- She appears to be busy.(彼女は忙しそうです)
- There appears to be an important meeting this afternoon.(大事な会議が午後にあるようです) ※「There appears to be~がある・存在するようです」の形です。
- It doesn’t appear to be a big issue.(大きな問題ではないように思えます) ※否定形での表現パターンです。
など。
It appears that構文
下記がその例文です。
- It appears that she will leave this company.(彼女がこの会社を辞めるようです)
- It appeared to me that they were upset.(私には彼らが気が動転しているよに見えました) ※「to me(私にとっては)」などを付け足すこともできます。
など。「that」以下が「~のように思える・見える」場合につかう構文です。
先ほどの「She appears to be busy.」を「It appears that she is busy.」と置き換えることもできます。
また、この「appear」ですが、「appear as if(まるで~かのように思える)」なの形でも使えます。参考にして下さい。
appear・seem・Lookの違いは?
さて、「appear」の「~のように見える・思える」の意味ですが、同じような意味をなす同義語が他にもありますね。
それが「look」と「seem」です。
下記の例文のニュアンスの違いが分かりますか?日本語訳ではどれも「彼女は疲れているようです・疲れているように見えます」です。
- She seems tired.
- She looks tired.
- She appears to be tired.
違いは次の通りです。
- seem・・・(第三者の情報も含む)話し手の主観や推測が含まれる ※「どうも~らしい」という意味もあります。
- look・・・話し手が見た目・外観から判断して確信している ※絶対にそうでしょう!というニュアンスが含まれます。
- appear・・・lookと同じ見た目からの判断ですが、確信が持てない ※「~のように思える」ぐらいのニュアンスです。
何となく分かりましたか?
これらの違いについては、『「seem」の意味と8つの用法|lookとの違い・かっこいい名言も紹介!』や『「~らしい(~っぽい)」の英語|2つのパターンの使い分け・例文など』でも紹介しているので参考にして下さい。
まとめ:「appear」はカジュアルでもフォーマルでも使える!
いかがでしたでしょうか?
初心者の方は「appear」を聞きなれないかもしれませんが、日常会話でもよく使われる動詞の1つでもあります。
「appear」のイメージをシッカリ持つことで、とっさの時でも正しくリスニングできたり、会話で使ったりもできます。
まだしっくりこない方は。ここでご紹介した例文を見直したりして、自分のものにしましょう!是非、ご参考下さい。