口語でよく「addicted」や「addicted to」という表現を耳にしますが、どのような場合に使うのでしょうか?
また、その類義語はあるのでしょうか?
それと派生語の「addiction」や「addict」や「addictive」などの英語も押さえることで語彙力もアップしていきます。
目次
「addicted」の発音と派生語
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形容詞(過去分詞)の表現で使う「addicted」。
「addicted」の発音と発音記号は下記となります。
アクセントの位置が「ディ」の箇所で、「dd」と「d」が2つ重なる点もスペルには注意して下さい。
下記が主な意味となります。
- (人が)依存している(依存症になっている) ※「~がないと生きていけない」などそれ無しでは自立できないイメージです。
- (人が)中毒にっている ※熱中している、夢中になっている、などとも訳せます。
この「addicted」の使い方については後述しますが、これに似た派生語が多く存在します。
知っているようで、なかなかちゃんと勉強する機会がない表現を見ていきましょう。
名詞:addict
名詞の場合の発音のアクセントは前にあるのがポイントです。
動詞については後述します。
意味は次となります。
- 中毒者 ※薬物などの常用者も「addict」と言います。
- 熱狂的なファン
など。
この「addict」を使って、「~ addict(~中毒者)」と表現することが多いです。
下記がその例文です。
- work addict(仕事中毒者)
- love addict(恋愛中毒者)
- video game addict(テレビゲーム中毒者)
- smart phone addict(スマホ中毒者)
他にも、「drug addict(薬物中毒者)」、「internet addict(ネット中毒)、「TV addict(テレビ中毒者)」、「alcohol addict(お酒中毒者)」など、色々なパターンを作ることができます。
英文では、「He is a work addict.(彼は仕事中毒者だ)」などと表現します。
「He is a workaholic.」や「He is an alcoholic.」との違いは後述します。
名詞:addiction
もう一つの名詞が「addiction(アディクション)」となります。
これは「依存すること(依存症)」、「中毒になること」などの事実を表現する時に使います。
下記がその例文です。
- He has an addiction to TV.(彼はテレビに依存しています) ※「have an addiction to ~」は、後ほど紹介する「addicted to ~」と同じ意味になります。
- They are writing a thesis on the addiction of drug.(彼らは麻薬の常習性について報告書を書いています)
など。
形容詞:addictive
すでに紹介している「addicted」の他の、もう一つの形容詞が「addictive(アディクティヴ)」です。
これは、人ではなく、そのもの自体が中毒性があるという意味になります。
下記がその例文です。
- This can be addictive.(これは中毒性があるかもしれない) ※「People can be addicted to it.」に書き換えることもできます。
- Alcohol is highly addictive to anyone.(アルコールは誰に対してでも中毒性が高いです)
など。
動詞:addict
動詞の「addict」は、名詞の「addict」と同じスペルですが、発音のアクセントの位置が異なります。
名詞の場合はアクセントが前、動詞は後ろになるので留意しておきましょう。
また、意味は「人にモノを中毒させる」というのがありますが、基本的に受け身にして形容詞(過去分詞)の「addicted」で使うことが一般的です。
「addicted (to)」を使った表現
さて、今回のメインである形容詞(過去分詞)の「addicted」ですが、基本的に前置詞の「to」を後ろに付ける形をとります。
「with」など他の前置詞は使わないので、そのまま一塊で覚えましょう!
「addicted to 名詞(代名詞)・動名詞」
また、「addicted」の前には、「be動詞」、「get」や「become」などが主に使われます。
下記がその例文です。
- I’m so addicted to you.(あなたにとても夢中です) ※「とても」と強調する場合は、カジュアルな「I’m so addicted to」や少しフォーマルな「I’m very addicted to」の表現を使います。「so」が口語的な表現となります。
- He got addicted to smoking.(彼はニコチン中毒になった)
- My friend became addicted to drinking alcohol.(私の友人はお酒に溺れています)
など、「to」の後ろには「chocolate(チョコレート中毒)」、「soda(炭酸中毒)」、「coffee(カフェイン中毒)」など色々な名詞などを入れることができます。
be動詞 addicted/get addicted/become addictedの違いは何?
先ほど例文に挙げた3つの動詞ですが、ニュアンス的に何が違うのでしょうか?
下記がその説明となります。
- be動詞 addicted・・・すでに中毒(依存症)の状態が過去から続いていている
- get addicted・・・一時的に中毒(依存症)になり、すぐに終わる(かもしれない)
- become addicted・・・中毒(依存症)になってから一定期間続く可能性が高い
しかし、実際の英会話の中ではさほど違いを気にすることはなく、「get addicted」が口語的であり、よく使われる表現です。
『「become」の意味と3つの使い方|be動詞との違いや過去形・過去分詞など』の記事も参考にしてみて下さい。
「addicted」を言い換えよう!類義語一覧
「addicted to ~」ばかり使っていては、英語力は向上しません。
よって同じような意味を持った類義語を使うことで、ドンドン語彙力も向上していきます。
そこで、一番似ている表現が、『5つある「夢中になる・ハマる」の英語|スラングや熟語など例文で解説!』でも紹介している表現です。
下記がその一例です
- crazy about ~(~に気が狂いそう) ※「I’m so crazy about the singer.(その歌手に中毒になっています)」など。
- into ~(~に没頭している) ※「I was really into the book.(その本にのめり込んで、中毒になっていました)」など。
- hooked on ~(~にハマっている) ※「He got hooked on it.(彼はそれに中毒になった)」など。
他にも「abosorbed in ~」や「obsessed with ~」、「love ~」などもあります。
それと、上述で「~ addict(~中毒者)」というのがありましたが、他にも「~~(a)holic」という表現も多く使われています。
下記が代表的な例です。
- workaholic(仕事中毒者)
- alcoholic(アルコール中毒者)
「~ addict」と「~(a)holic」の違いは?
しかし、この2つの表現に違いはあるのでしょうか?
実は「addict」の方が体に悪い(害がある)依存症というニュアンスが含まれます。
下記がそのニュアンスの違いです。どちらも「彼は仕事中毒者です」という和訳です。
- He is a work addict.・・・仕事のし過ぎで体を壊すかもしれないという意味も込められています(体によくない)
- He is a workaholic.・・・とにかく仕事を誰よりもする人という表現
まとめ:「addicted to」の基本を押さえて類義語も活用しよう!
いかがでしたでしょうか?
~の中毒になっている、~に依存しているという場合に「addicted」ばかり使うより、言い換えで紹介したような表現も混ぜることで英会話に幅ができます。
また、誰かのファンで、その人に中毒になっている場合は「推し」という表現も使えますね。「He is my fav.(彼は私の推しです)」などのスラングもあります。
『「推し」の英語|19表現の意味を理解してスラングも交えて使いこなす!』の記事も参考にしてみて下さい。