正しい「温泉」の英語をマスターしましょう!
温泉の英語は、「hot spring(ホット・スプリング)」と「spa(スパ)」の2つがありますが、その使い分けが重要です。
しかし、最近はそのまま「Onsen」(オンセン)という表現をそのまま使えるケースも多いです。
※2014年に観光庁が、英語表記の際に、日本固有の温泉文化を正しく表すために「Onsen」に統一するというガイドラインを発表しましたが、外国人が「Onsen」だけでは迷うケースがあるのも現実です。
「温泉」と言えば、日本人だけではなく、日本への外国人観光客が興味を持つ1つでもあります。
海外にも温泉はありますが、水着着用を義務付けているところが多く、男女混浴が一般的です。
また、ここまで「温泉」が根付いている文化は日本ぐらいだと言っても過言ではないので、外国人には正しく温泉の英語を伝えたいですね。
最後には、どれくらい「温泉」の英語を理解したのかを試せる、「まとめクイズ」を用意していますので、チャレンジしてみましょう!
目次
「温泉」は英語でなんて言う?
※このページには広告が含まれています。
「温泉」を正しく表現するには「hot spring」と「spa」の2つの英語があります。
それぞれの意味や使い方を確認してみましょう。
英語の「hot spring」で「温泉」を表現する場合
「hot spring(ホット・スプリング)」は「温泉」を指すのですが、火山など起きて、自然の状態で残っているニュアンスが強いです。
「温泉」の英語|hot spring の読み方・発音
「hot spring」の発音は下記となります。
ここで注意したいのが、「spring」の「r」の発音の部分です。自信が無い方は、『RとLの発音がビックリするほど上達する簡単トレーニング』の記事も参考にしてみて下さい。
この場合は可算名詞(数えられる名詞)なので、複数形は「hot springs」です。
「天然温泉」を指す場合にはこの表現がベターです。
外国人に「温泉」を英語で説明したい時
外国人観光客の多くが行きたいのが、この「hot spring」なので、この場合に「We call hot springs “Onsen” in Japanese.(私たちは、ホット・スプリングを日本語では温泉と言います)」などで説明してもいいでしょう。
また、「spring」だけだと「泉」いう意味となり、冷たい状態(天然水など)も意味するので、その前に「hot(熱い)」という単語を付けて、「hot spring」とします。
因みに「spring」は、「泉」の他にも次のような意味もあります。
- 春 ※季節の春となり、この場合は不可算名詞(数えられない名詞)になります
- ばね(スプリング)
- 飛び跳ねる ※動詞もあります。「湧き出る」、「吹き出す」などの意味にもなります。
『「春」の英語|他にもある4つの意味とフレーズや使い方の記事を参考にしてみて下さい。』の記事も参考にしてみて下さい。
温泉の英語|「onsen」で通じる?
有名な、草津温泉、別府温泉、下呂温泉などはこの「hot spring」を使います。または、日本の文化をある程度知っている外国人に対しては日本語のまま「Onsen」を使っても構いません。
- 草津温泉:Kusatsu Hot Springs(Kusatsu Onsen) ※英語版公式サイトはこちらです。
- 別府温泉:Beppu Hot Springs(Beppu Onsen) ※英語版公式サイトはこちらです。
- 下呂温泉:Gero Hot Springs(Gero Onsen) ※英語版公式サイトはこちらです。
- 道後温泉:Dogo Hot Springs(Dogo Onsen) ※英語版公式サイトはこちらです。
など。
※温泉が多く点在している温泉町という集合地帯などで、基本は複数形の「hot springs」で表現します。
外国人に具体的な温泉地の詳細について紹介したい時
例えば、草津温泉の「湯畑」を外国人に紹介したい時など、英語版公式サイトの英語表現、またはサイト自体をそのまま教えることで魅力を伝えることができますね。是非、活用しましょう!
英語の「spa」で「温泉」を表現する場合
「hot spring」の100%の自然とは違い、湯沸しなどで「温泉」を作っているものも含めて「spa(スパ)」と言います。
こちらも可算名詞なので、複数形は「spas」です。
こちらも「Onsen」を使ってもいいですが、その後にそれが「spa」なのか、「hot spring」なのかの説明が必要になるケースもあるので、明らかに天然温泉ではない場合、分からない場合は「spa」という表現で構いません。
また、「spa」には、「癒す」という意味もあり、サウナやマッサージ施設などを備えているところを意味するニュアンスが強いです。
温泉施設を正しい英語では「hot spring facility」などと言いますが、このような施設は「spa」のみで構いません。
よって、日本のスーパー銭湯などを外国人に紹介するには、この「spa」の表現がベターですね。
「spa」の発音は、日本語としても既に根付いているようにそのまま「スパ」で大丈夫です。
または、次のような表現も外国人には馴染みがあるかもしれません。
- public bath ※イギリスやオーストラリアではこの言い方が多いようです
- bathhouse
- communal bath
など。
これらの表現は、冒頭でも言いましたが、「男女共用(混浴)」で水着で入る温泉なので日本のとは少し異なりますね。
外国人からしたら、そのまま混浴としての表現になるので、初めて日本の温泉に入る、または日本の温泉の知識が無い方には説明が必要ですね。
これらの紹介英文に関しては後述します。
押さえておきたい!「温泉」に関連する英語表現・例文
外国人と一緒に温泉巡りをしたり、「温泉」について説明する時にそれに関連する英語もマスターしておくととても役立ちます。
- 天然温泉:「hot spring」 ※これは「spa」ではなく、「hot spring」を使いましょう。
- 露天風呂:「open-air bath」 ※「outdoor bath」でもOKです。また、「風呂」についての英語は、『「お風呂」の英語|2つの発音ポイントと15個の関連英語!』の記事も参考にしてみて下さい。
- 源泉かけ流し:water flowing directly from the source of a hot spring ※直訳は、「温泉の源泉から直接水が湧いている」となります。このように、直接温泉水が来ているという表現であればOKです。
- 混浴:unisex bath ※「unisex(ユニセックス)」は「男女共用」となりますが、上記で紹介した「public bath」や「communal bath」などは、そのまま男女共用なのでそれらの単語を使って紹介してもOKです。
- 炭酸泉:「carbonated spring」 ※炭酸飲料は「carbonated drink」と言います。
- 温泉巡り(温泉に行く):「visiting hot springs」、または「visiting spas」 ※「hot spring」と「spa」は複数形にして、訪れるの「visiting」を加えます。もちろん「I’m going to hot springs.」と「go to」を使っても問題はありません。
- 温泉に入る:「get into a hot spring」 ※「take a hot spring bath」など。
- 温泉につかる:「soak in a hot spring」 ※上記の「get into a hot spring」などでも同様です。
- 温泉が好き:「I love hot springs.」 ※「like」でもいいですが、少し強調して「love」を使って外国人に伝えるのも全然OKです!
- 温泉は気持ちいい:「You can relax in hot springs.」 ※「You’ll feel good in hot springs.」などでもOKです。
- 温泉を楽しむ:「enjoy hot springs」など。
- 日帰り温泉:「one day trip to hot springs」 ※または、「one day visit to hot springs」など、1日で帰る、宿泊しないというニュアンスが通じれば大丈夫です。
- 効能:「effect」 ※「これは~にいいですよ」と表現する場合は、「It is good for~」または、「It works for~」という英文でもOKです。例文で「It works for your back/backache.(腰・腰痛にいいですよ)」など。
- 温泉旅館:「hot spring hotel」、または「hot spring inn」 ※「inn(イン)」は「宿」という感じで、「hotel」よりも少し質素な感じです。
- 温泉卵:「hot spring egg」 ※しかし、そのままでは通じないため、「soft boiled egg by hot spring(温泉で出来た半熟卵))」など、「soft boiled egg」を使って紹介するのがいいでしょう。
- 温泉療法:hot spring therapy ※「therapy(セラピー)」は、療法、治療という単語です。
- 温泉の種類:types of hot springs
- 湯加減:water temperature ※「temperature(テンペラチャー)」は「温度」の単語です。
- 女将:「landlady」
- 仲居:「waitress」 ※「waitress」は、レストランでも使える単語なので、「旅館の仲居さん」を指す場合は、「a waitress at the hot spring inn(hotel)」などとしてもOKです。
- サウナ:「sauna」 ※英語での正しい発音は「ソーナ(sˈɔːnə)」となります。また、外国でも「サウナ」は色々な施設にあるもので、通じやすいですね。
- 桶(おけ):pail(ペイル) ※「bucket(バケット)」でもOKです。木製であれば「wooden pail」などと表現もできます。
温泉の色々を英語で紹介・説明してみよう!
上記の関連用語などを使って温泉のマナーや効能なども英語で説明してみましょう。
これらを英文の中で使えるようになると、外国人とのコミュニケーションも楽しくなりますね。英語力もUPします。
上記で解説していない他のいくつかの例文をご紹介しておきます。マナーの説明も欠かせませんね。
- You should visit Kusatsu Hot Springs because it’s very popular in Japan.(日本でとても人気なので、草津温泉に行ってみて下さい) ※「どの温泉がいい?」と聞かれた時などに使えるフレーズですね。
- The hot spring hotel has an open-air and unisex bath with water directly from the source.(その温泉旅館は、源泉かけ流しで、露天風呂も混浴もあります) ※ちょっと情報を詰め込みましたが、「The hotel has ~ and ~.」などと情報を追加してもOKです。
- One of the effects of this hot spring is to recover from fatigue.(この温泉の1つの効能は、疲労回復です) ※「fatigue(ファティーグ)」は「疲労」という名詞です。
- You wash your body before you get into a hot spring.(温泉に入る前には体を洗って下さい。) ※入浴方法を紹介しています。最低限のマナーですね。
- You do not wear swimming suit in hot springs.(温泉では水着は着用しません) ※「naked(ネイキッド)」で「裸」という単語がありますが、ダイレクトなので「You do not wear anything.(何も着てはいけません)」など、初めて日本の温泉を体験する方には説明が必要ですね。
- You do not put the towel in the tub.(タオルを浴槽につけてはいけません) ※「tub(タブ)」は浴槽という単語です。
などです。参考にしてみて下さい。
まとめクイズ:「温泉」の英語を正しく習得!
せっかく「天然温泉」と紹介したいのに、「spa」と伝えてしまっては、相手が受け取るニュアンスが変わってきます。
また、温泉旅館などに宿泊される際は、英語での表示や効能の解説などがあるところが多くありますので、是非注目して見てみて下さい。
外国人に「温泉」の良さなどを伝えましょう!ちょっとしたことで、英会話が楽しくなりますよ。
それでは、最後に次の問題を解いてみましょう!
【問題】
- 「天然温泉」を指す英語は?
- 「スーパー銭湯」を指す「温泉」の英語は?
- 「サウナ」の英語とその発音は?
- 「温泉巡り」の「巡り」の英語はどれがいい?
- 「温泉旅館」の英語は?
いかがでしたか?
今すぐ読んだ「温泉」に関する英語でもてこずりますよね。答えを確認してしっかりマスターしましょう!
【解答】
- hot spring
- spa
- sauna(ソーナ)
- visiting ※「訪問する」という英語です。「going to ~」でも構いません。
- 「hot spring hotel」、または「hot spring inn」
コメント