英語で「応援(する)」の英語を正しく表現できますか?
直訳で1つの表現!というのは、他の英語と同様にありません。
ニュアンスや「応援」のイメージから最適な英単語をピックアップするのがベストな方法です。
また、応援する時のメッセージでのフレーズなど一言で言えるとかっこいいですね。
新生活を迎える人、スポーツでの応援中、受験をする人へなど様々なシチュエーションで「応援している」というあなたの気持ちを正確に伝えたいですね。
「応援」「応援する」は英語でなんて言う?
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名詞の「応援」、動詞の「~応援する」など、ネイティブがよく使う表現をピックアップしました。
それぞれニュアンスが異なるのでその使い分けが重要になります。
様々な応援の英語|「support」
「support(サポート)」は、支援する、協力するというニュアンスの単語です。
名詞としてもそのまま使えます。
実際に手や体を使わなくても、お金、協力、陰で支えるなど様々なパターンで活用できる便利な「応援(する)」の英語です。
- You have my support.(あなたを応援しています) ※「support」を名詞として使い、直訳では「あなたは私の応援を持っています」となります。「You have my full support」として、「full(フル/満タン)」の応援として強調することもあります。
- Thank you for your kind support.(ご協力に感謝申し上げます) ※ビジネスメールの最後に書く代表的な英文です。
- I would be happy to support whenever you need me.(あなたが必要な時はいつでも応援しますよ) ※相手を応援している時に使える丁寧な言い方ですね。
また、サッカーでファンやその応援団のことを「サポーター(supporter)」と言いますね。
スポーツなどの応援の英語|「root for」
「root(ルート)」は名詞で「根」としてもよく使う単語ですが、ここでは動詞(熟語)として使うパターンになります。
スポーツの試合、チームなどを応援する時にネイティブも日常的によく使う表現で、下記が例文となります。
- I root for you.(あなたを応援しいます) ※あなたが試合に勝つこと、またあなたのファンであることを表現しています。
- Which team do you root for?(どのチームを応援していますか?) ※どこのチームのファンなのかを聞く時によく使うフレーズです。「Who are you rooting for?」などでも同様です。
因みに、サッカー以外のスポーツの応援団は「rooters」と表現することが多いです。
チームなどの応援の英語|「cheer for」
声を出して元気よくチームを応援したり、喝さいを送る応援をする時に使うのが「cheer(チアー)」です。
「元気を出させるグループ」という意味合いの、「cheer group(チア・グループ)」や「cheer leader(日本ではチアガール)」という表現を見ればイメージしやすいかと思います。
- The crowd cheered for New York Yankees.(観衆はヤンキースを応援しました)
- You always cheer for me.(あなたはいつも私を応援してくれていますね) ※声を出して元気を出させたりしているイメージがありますね。
など。
手助けなどの応援の英語|「help」
相手が1人では難しい作業などを積極的に助ける(援助する・応援する)場合に使うのが、「help(ヘルプ)」です。
日本では、高齢者の補助をする方などを「helper」と言うのでイメージしやすいですね。
- Would you help me?(手伝っていただけますか?)
- Tell me if you need some help.(応援が必要だったら言って下さい) ※名詞として使っています。引っ越しの応援などにも使えますね。
など。
補助的な応援の英語|「assist」
「assist(アシスト)」は、「help」とは違い積極的なイメージはありません。
補助的に助ける・応援するニュアンスです。
サッカーでも「アシスト」という言葉があるように、その人はメインではなく、あくまでゴールを決めた人を助けた(応援した)という意味になります。
- Our staff will assist you when you fill this out.(この書類を書く時に、私たちのスタッフがお手伝いさせて頂きます) ※書くのはあくまで本人で、積極的に助ける「help」とは意味が異なりますね。
- I assisted him financially.(彼を経済的に助けました) ※この場合は援助するという意味で使っています。
因みに、形容詞(assistant)を使った表現で「assistant coach(アシスタント・コーチ)」というのがありますが、「coach(監督)」を助けるという役割です。
フォーマルな応援の英語|「aid」
「aid(エイド)」は、「support」や「help」よりもよりフォーマルな表現というイメージでOKです。
海外への金銭的な応援、命を助けるなど大きな意味を持つケースも少なくありません。
名詞でも動詞でも使える単語です。
- I aided him in his project.(彼のプロジェクトを応援しました)
- My mother needs a hearing aid.(私の母は補聴器が必要です) ※「band aid(絆創膏)」という名詞もありますね。
など。
「頑張って!」の応援フレーズ|英語メッセージ・エール・一言
ネイティブが実際によく使う「あなたを応援しています(頑張って!)」の英語の一言やメッセージをいくつかご紹介します。
口頭、メールやSNSなどで使えるものばかりなので役立ちます。
詳しくは、『英語の「頑張る」と「頑張って」を完全マスターする!』の記事でも紹介しているので、こちらも参考にしてみて下さい。
「I wish you all the best.」
これから何かの挑む(試合など)相手、新生活を送る相手、受験する相手など、「いい結果となるように応援する(頑張って!)」という時に使います。
「I wish you all the best.」の直訳は「あなたに多くの幸あれ」というニュアンスです。
もっとカジュアルに、「All the best!」や「Good luck!」という表現もできます。
「I’ll be there for you.」
精神的に寄り添うように応援する場合に使う表現です。
「I’ll be there for you.」の直訳は「あなたのためにそこにいます」となり、「あなたのそばにいます」などのニュアンスとして捉えることができます。
しかし、物理的に相手のそばにいる必要はない表現です。
これに似ているのが「I’m behind you.」で、直訳は「あなたの後ろにいます」なのでイメージしやすいですね。
「Go for it!」
「いけ!ファイト!」というイメージの表現が、「Go for it!」です。
スポーツでよく使いますね。
「Go get it!」などの表現も同様です。
ファイト(fight)は絶対に使わないこと!
日本人は何かを応援する時に「ファイト!」という和製英語が定着していますが、「fight」、つまり「(銃や拳を使ったり)殴り合う・戦う」という意味になので、とても危険です。
日本の文化を知っている外国人であればいいのですが、それ以外では使わないようにしましょう。
「You can do it!」
受験や試合前など何かに挑もうとする人に自信を持って!と励ます時に使う表現が、「You can do it!(あなたはできる!)」です。
大丈夫だよ、あなたなら絶対にできるからと「Good luck」などよりも、強い応援のフレーズですね。
「Cheer up!」
落ち込んでいる人、試合で負けていて元気がないチームなどに使うのが「Cheer up!(元気を出して!)」です。
因みに病気の人には使わない方がいいでしょう。
その場合は、「Take care.(お大事に)」などの声をかけて、あなたが心配している(応援している)ことを伝えるフレーズなどを使う方がベターです。『「お大事に」の英語|風邪や病気の相手を励ます7つの表現』の記事を参考にしてみて下さい。
まとめ:「応援」の英語はイメージすることが大事!
「応援」という直訳の英語を探すのではなく、そのイメージから「助ける」の「help」や「サポートする」の「support」などのように、頭に浮かべることがベストです。
これは「応援」の英語だけではなく、他の単語や「頑張って!」の表現にも通じるものです。
「応援」の英語を正しく使って、英語独特のニュアンスによる表現に慣れましょう!
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