日本の若者の中で頻繁に使われ始めた「ワンチャン(ワンちゃん)」という意味ですが、これを英語にするとどうなるのでしょうか?
何でもそうですが、英訳しようとする時はまずその日本語の意味をシッカリと理解するとスムーズになります。
では、「ワンチャン」はどんな意味でどんな場面で使われるのでしょうか?
目次
「ワンチャン」の意味と使う場面は?
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「ワンチャン(ワンちゃん)」は「one chance(一度の機会)」を略したものです。
日本人は、可能性がある(しかしそれほど高くないかもしれない)、もしかしたらあり得るという場合に使うのが「ワンチャン」です。
下記がその例文です。
- ワンチャン、それ持ってるかも。(ひょっとしたらそれを持っているかもしれない)
- 明日の試験、ワンチャン、合格するかも。(明日の試験、もしかしら合格するかもしれない)
- 彼女とワンチャンある?(ひょっとしたら彼女と一夜限りの関係が持てる?) ※下ネタでも使います。
など。
英語で「one chance」を使う時はどんな時?
日本語のように可能性を表現する「~かもしれない」という場合に「I’ve one chance to ~」という言い方は基本しません。
一回のチャンス、最後のチャンスのような「one and a last chance(最初で最後の一度のチャンス)」や「one chance in a million(めったにないチャンス)」のニュアンスになるので、少し重い表現になりますね。
「I have just one chance to pass the exam.(試験をパスするたった一つの機会・チャンスがあります)」など。
では、実際の英語ではどんな言い方が適切なのでしょうか?
「ワンチャン」を英語で表現する!例文など
ワンチャンを英語で表現する時にはそのまま「one chance」や「one opportunity」などは使えませんでしたね。
「maybe」は適切じゃない?
「maybe」という副詞の単語を知っている方は多いのではないでしょうか?
これを使えば「ワンチャン」を英語で表現できそうですね。
下記がその例文です。
- Maybe, you can be successful.(多分、あなたは成功するかもしれない)
- Maybe, I will make it.(多分、間に合うでしょう)
など。
しかし、『「多分(たぶん)/おそらく」の英語|3つの基本英単語とその使い方』でも解説している、「多分(おそらく)」でよく使う、maybe(丁寧はperhaps)は約50%程度の可能性、80% probablyは80%程度の可能性となるので、「ワンチャン」とは少しニュアンスが違います。
「ワンチャン」はあくまで可能性は低いけど、ひょっとしたらあり得るかもしれないという意味でしたね。
「might」や「could」が妥当
ここで活躍するのが可能性を表現する2つの助動詞です。
下記がその2つです。
- might・・・約30%の可能性
- could・・・約10%の可能性
これらの確率については、『「~かもしれない」の英語|MayやMightだけじゃない9表現と例文』でも詳しく解説しています。
下記が英文と「ワンチャン」を使った和訳となります。
- It might be true.(ワンチャン、本当かもしれない)
- He could come on time.(ワンチャン、彼は時間通りにくるかもしれない)
など。
また、that構文を使って、「It could be possible that he will be accepted by the big company.(ワンチャン、その大企業に彼は採用されるかもしれない)」などの文も可能です。
まとめ:「ワンチャン」をそのまま英語にして使わない!
いかがでしたでしょうか?
今回も和製英語のような「ワンチャン」を見てみましたが、そのまま「one chance」として使うことがほぼありません。
日本語になった英語(つまり和製英語)については、常に「日本語ではどのような意味で使われているのか?」を意識すると英語の表現を出しやすくなります。
是非、今回の解説を今後の英語学習に活かしてみて下さい。
その他の和製英語については、『通じない和製英語一覧|起源や正しい英語と159問クイズ!』の記事を参考にしてみて下さい。