英語の「confirm」を正しく使えていますか?
「confirm」には色々な意味もあり、または他の表現との違いも把握しておく必要があります。
ビジネスメールなどフォーマルな場面でもよく使う「confirm」なのでシッカリと押さえておきたいですね。
目次
「confirm」の発音と意味・例文
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先ずは発音の仕方から見ていきましょう。
「confirm」の音声と発音記号は下記となります。
発音のポイントはアクセントが後ろにあることです。また、シッカリと「f」の発音をするのも留意しましょう。『Fの発音が自然と上手くなる簡単な2つのコツ』の記事を参考にして下さい。
名詞の「confirmation(コンファメーション)」もよく使う表現です。
また、「再確認する」という場合は「reconfirm(リコンファーム)」という単語もあります。航空券の再確認など「reconfirmation」などという言い方があります。
確認する
この意味で使うことがとても多いです。ビジネスでの会話でも両方で使えます。
下記がその例文です。
- I’d like to confirm my reservation.(予約について確認したいのですが)
- That’s what I wanted to confirm.(それが私が確認したかったことです)
- I confirmed that she received our delivery.(彼女が私たちの宅配便を受け取ったと確認しました) ※「confirm that構文」は後ほど解説します。
など。
何故、「confirm about it」は間違いなの?
「それについて確認する」という表現は、「confirm about it」となりそうですが、それは間違いです。
『自動詞と他動詞の違いと2つの正しい見分け方・両方使える動詞一覧』でも解説していますが、自動詞は目的語(~を、~が、など)を必要としない単語、例えば「walk(歩く)」や「talk(話す)」などの場合は他に情報を必要とせずに成り立ちますね。
しかし、「confirm(確認する)」にはその後ろに何か目的語が無いと、何を確認するのか分かりませんね?
よって、「confirm」は他動詞で、後ろには何かしらの目的語(名詞・代名詞・that構文)が必要です。動詞の後ろに前置詞(talk about)で文が成り立つのは自動詞です。
これは「discuss(議論する)」もよく勘違いされ、「discuss about it」と書く方が多いのですが、「discuss」も他動詞なので前置詞は不要で「discuss it」となります。
よって、「それについて確認する」という正しい表現は「confirm it」となります。
承認する(正式に認める)
提案や決定事項などを承認する(正式に可決する、など)の場合にも使われる表現です。
下記がその例文です。
- He has just confirmed a decision made by the committee.(彼は今、その委員会で決定された事項を承認しました)
- The proposal is not yet confirmed by the government.(その提案はまだ政府によって承認されていません)
など。ビジネスシーンのみで使う表現ですね。
決意する
強く決意する、決心するという場合に使う表現ですが、日常会話では「decide(発音:ディサイド)」をよく使います。
下記がその例文です。
- I confirmed to take the offer.(その申し出を受け入れることを決意しました)
- Our boss confirmed that He would make her promoted.(上司は彼女を昇進させると決意しました)
など。
堅信礼を施す
これは宗教用語ですが、教会が信者に対して「完全なキリスト教徒になった」ということを認める儀式をする場合に使います。
しかし、あまり動詞で使われることは少なく、「堅信礼」としての名詞(confirmation)をよく使います。
下記がその例文です。
- He received his own confirmation at the church.(彼は自分自身の堅信礼を受けました)
- After the confirmation, we have been doing a lot of volunteer activities.(堅信礼の後、私たちは多くのボランティア活動をしています)
など。日常的には聞かない使い方ですが、知識として覚えておきましょう。
「confirm」と「check」や「make sure」との違い
さて、ここで気になるのが「check」との違いではないでしょうか?
「check」も確認するの動詞ですが、「confirm」との違いが明確にあり使い分ける必要があります。
また、日常会話でネイティブもよく使う「make sure」ですが、これも「check」や「confirm」とニュアンスが異なります。
他にも「確認する」の英語で、「verify」や「identify」などの類義語がありますが、それらについては『6つの「確認(する)」の英語|使い方やフレーズを習得!』でも確認しておきましょう。
ここでは、よく使う「check」と「make sure」に絞ってその違いや使い方を解説します。
「confirm」と「check」との違い
先ずは、2つの違いを見てみましょう。
- confirm・・・間違えが無いか、正しいのか確認する場合に使います ※中身の詳細を確認する時にも使います。
- check・・・ちょっと確認する、という場合で幅広く使える確認です ※正しいかなどは全く関係ありません。
下記が例文ですが、ニュアンスの違いを確認して下さい。
どちらも和訳では「あなたの贈り物を確認します」です。
- I will confirm your delivery.・・・荷物が約束の日時で届いているのか、または中身が間違っていないか確認するという意味
になります。 - I will check your delivery.・・・単純に届いているのかを確認するニュアンスです。
全然ニュアンスが違いますよね。気軽に確認したいのに、「confirm」を使ってしまうととても堅苦しくなり、相手に失礼になるかもしれません。
状況で使い分けるようにしましょう。
「confirm」と「make sure」との違い
「make sure」はネイティブも会話で使うのですが、疑心暗鬼で「確認したいのですが」というニュアンスも含まれます。
下記はどちらとも「レストランでの予約を確認したい」という和訳になります。
- I’d like to confirm my reservation at your restaurant. ※予約の再確認と言うニュアンスで、予約されているかどうかを疑ってはいない
- I’d like to make sure of my reservation at your restaurant. ※少し不安で予約自体がされているどうかの確認となります。
単純に「check」のカジュアルな言い方ではないので、軽く確認したい場合は「check」を使うのがいいでしょう。
「confirm」を使った色々なビジネス表現
ビジネスメールなどでもよく使う表現の形をご紹介します。是非、フォーマルな文語などで活かしてみて下さい。
confirm with
「~(人)と確認する」という場合に使う形です。
下記がその例文です。
- I confirmed the schedule with my colleague.(同僚と一緒にスケジュールを確認しました)
- He confirmed with me that we would have to prepare some documents by 3.(彼は私と、3時までにいくつかの資料を準備しないといけないことを確認しました)
など。
It’s confirmed that ~
「~が確認されました」という場合に使う「that構文」です。「that」以降が確認されたとなり、必ず「主語+動詞」の形となります。
下記がその例文です。
- It’s confirmed that our goods have arrived.(私たちの商品が到着したことが確認されました)
- It is confirmed (that) they would like to have a deal with you.(彼らがあなたたちとビジネス商談を進めたいということが確認されました) ※口語の場合は「that」を省略することも多いです。
など。
現在完了形の「It has been confirmed that」という言い方もOKです。
It’s to confirm that ~
ビジネスメールで相手に何かを確認したい時によく使う形です。
「確認なのですが」という意味になります。
下記がその例文です。
- It’s to confirm that we have a meeting today.(確認なのですが、今日打合せがあります)
- It is to confirm that we ordered 10 sets of your product A.(確認なのですが、私たちは商品Aを10セット注文しました)
など。相手に対してのリマインダー(思い出させる)の意味合いもある表現です。
To be confirmed(TBC)
「確認中です」や「要確認」という場合に使う表現です。
下記がその例文です。
- It is to be confirmed.(それは要確認です)
- TBC ※「to be confirmed」の略で、ビジネスのチャットなどで気軽に使えます。
ビジネスでも気軽なやり取りの場合は略語を使うこともあります。『英語の略語一覧|メールやSNSで今すぐ使える厳選92個』の記事も参考にして下さい。
ネットで見かけるconfirmの表現
ネットでの買い物、会員登録などすることが多いですよね。
その場合によく見かける「confirm」があります。
下記がその例文です。
- Confirm your e-mail address ※メールアドレスを再入力させる時の文言です。「Confirm e-mail」のみの場合も多いです。
- Confirm your password ※パスワードを再入力させる場合の文言です。「Confirm password」のみもあります。
まとめ:「cofirm」は色んな場面で使える!
いかがでしたでしょうか?
「confirm」や「check」などは口語、文語でも頻繁に出てくる表現です。
ニュアンスの違いを把握して、シッカリと使い分けて役立てて下さい!
初心者の方はまだ難しいかもしれませんが、ここでご紹介した例文を何度も読み返して参考にして下さい。