英語のネイティブたちがカジュアルな会話でよく使う、「I bet.」と「You bet.」。
違いが分かりにくく、混乱している人も多いのではないでしょうか。
「bet(ベット)」を辞書で引くと「賭ける」という意味が主に出てくるので直訳すると英会話ではとても使いずらくなります。
目次
「bet」の意味と発音
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冒頭でもお伝えしていますが、英語の「bet」の意味は「賭ける」という意味です。
【例文】
- 英語:I bet 10 dollars on a hose.
- 日本語:(競馬などで)馬に10ドル賭ける。
「~に賭けることができるほど自信がある」という意味から、「確信がある」という意味で使うこともあります。
そこから、「きっと~に違いない」という場合に「I bet」を使います。
【例文】
- 英語:I bet (that) you’ll win the game.
- 日本語:あなたはそのゲームにきっと勝つよ(と私は確信しています)。
また、「bet」の読み方(発音)と発音記号は下記となります。
※発音のコツですが、「b」は口を閉じた状態から、破裂音で「ブ」の音を出します。「e」は「エ」の音、「t」は「トゥ」の音です。
さて、本題の「I bet.」と「You bet.」はカジュアルな会話の相槌(あいづち)でよく使います。
主語が違うだけですが、それぞれニュアンスが微妙にことなります。
それぞれの意味を見ていきましょう。
「I bet.」の意味と使い方
「I bet.」を直訳すると「私はそれに賭ける」という意味です。
先ほど解説したように、「bet」は「~に賭けるほど自信がある」、つまり「確信している」という意味があります。
「I bet.」はこの意味から来ていて、「I can bet money on that.(私はそれにお金を賭けることができる。)」を省略した表現です。
相手が言ったことに対して、「私も、それにお金を賭けていいくらい確かだと思っている」という場合、この「I bet.」を使います。
この「I bet.」の日本語訳は「だろうね」、「そうに違いない」、「その通り」などとなります。
賛成の気持ちを表す「I agree.」などが近い表現です。
同意の表現は、『「同意(する)」の英語|基本と3つの単語の違いやフレーズ集』にてご確認下さい。
ただし、「I agree.」よりも「I bet.」のほうが同意の意思が強い表現です。また、「I bet.」は「I agree.」よりもカジュアルな表現です。
会話例を見てみましょう。
【例文】
- A: The movie was awesome! /映画は最高だったね!
- B: I bet. /そうですね。(同意します)
「You bet.」の意味と使い方
「You bet.」は、「You can bet money on that.(あなたはそれにお金を賭けることができる)」の略です。
基本的には、「あなたがお金を賭けてもいいくらい確実だ」という意味で、先ほどの「I bet.」と似ているのですが、「You bet.」は複数の使い方があります。
それぞれの使い方と意味を見てみましょう。
「もちろん」を表現する
何か手伝いをしてほしいと言われたり、誘われたりしたときの返事で「もちろん」という場合に「You bet.」を使うことができます。
会話例を見てみましょう。
【会話例1】
- A: Are you going to the dinner Saturday night? /土曜日のディナーに行く?
- B: You bet. /もちろん!
このような会話で「You bet.」を使った場合、Bがディナーに行く確率はかなり高くなります。
「楽しくなりそうだね!」など同意を求められたときに「もちろんだよ」という場合も「You bet.」です。
【会話例2】
- A: The game is going to be really exciting. /試合はおもしろくなりそうだね。
- B: You bet. /もちろん! ※この場合は「I bet.」でも構いません。
「もちろん」の「You bet.」は「Sure.」や「Certainly.」で言い換えることもできます。
ただし、「You bet.」はとてもカジュアルな表現です。
「もちろん」の表現はこのほかにもたくさんあり、『「もちろん」の英語|10個の表現をネイティブ並みに使う!』で詳しくご紹介しています。
「You bet.」は、基本的に「確信がある」という場合に使うのですが、確信がなくても「もちろんですとも!」ととにかく相手の意見を肯定したり、従うという場合にも使える表現です。
【会話例3】
- A: I believe he is going to be a movie star. /彼が映画スターになるって信じてる!
- B: You bet. /もちろんだよ!
「どういたしまして」を表現する
「Thank you.」とお礼を言われたときに、お返しのフレーズとしてよく知られているのは「You’re welcome.」ですよね。
カジュアルな場面では「You bet.」を「You’re welcome.」の代わりに使うことができます。
「気にしないで!」「いってことよ!」くらいの、かなりフランクなニュアンスです。
【会話例】
- A: Thank you, Mike. /ありがとう、マイク。
- B: You bet! /いいってことよ!
英語では「You bet.」や「You’re welcome.」以外にも「どういたしまして」の表現がたくさんあります。
詳しくは『英語で「どういたしまして」|返事に困らないための11選』で詳しく解説しています。
まとめ:「I bet.」と「You bet.」の意味をしっかり把握しよう!
「I bet.」は「そうだろうね」など、同意を伝える表現です。
「You bet.」も似ていますが、使える場面が幅広い表現です。「You bet.」の表現を映画やドラマでもとても聞きます。
「You’re welcome.」の代わりの「You bet.」も学校では習わない表現なので、使えるとネイティブっぽくかっこいいです。
ただし、どちらもアメリカで多く使われていて、カジュアルな表現なので、使う場面は注意が必要です。
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