「駅までの距離(aからbまでの距離)」など場所の距離や、「距離が近い友達」など海外旅行や日常生活の様々な場面で使う、「距離」の表現。
他にも「走行距離」、「移動距離」などもありますね。この「距離」を英語で言えますか?
目次
「距離」の 基本英語と発音(読み方)
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「距離」は英語で「distance」です。
「distance」の発音と発音記号は下記となります。
「distance」は2つの場所の間の「距離」を表す単語で幅広く使えます。
「遠距離恋愛」も「long-distance relationship」です。
因みに、「distance」の略語は「dist.」と表記されることが多いです。
また、物理的な距離だけでなく、人との関係で「距離を保つ」という場合も「keep distance」で、「distance」が使えます。
尚、「距離がある」という意味の形容詞は「distant(ディスタント)」です。「遠い」という形容詞の「far」と同じようなニュアンスです。
似ている単語なので、セットで覚えましょう。
距離が「近い」は「near」と「close」どっち?
「距離が近い」という場合の「近い」は「near」(ニア)と「close」(クロース)主に2つの表現を使います。
この2つは日本語にするとどちらも「近い」ですが、英語ではニュアンスが少し違います。
「near」と「close」の使い方の違い
「near」は単純に「近い」という意味で、「駅から近い」など一般的な近さで使えます。
「close」は「near」よりも近いイメージで、「すごく近い」「密接するほど近い」「紙一重の距離」というようなニュアンスです。
「close」は人間関係の距離の近さにも使えます。
例えば、「close friend」は「親友」で、いつも一緒に遊ぶ友達や何でも話せる友達など、距離が近い友達のことです。「near frined」とは言いません。
距離で使う単位の英語や略
世界で主に使われている距離の単位は2種類です。
「メートル法」と「ヤード・ポンド法」のそれぞれを見てみましょう。
メートル法の英語の単位
距離の単位で「メートル(m)」を使う「メートル法」は、日本はもちろんのこと、イギリスなど多くの英語圏を含む世界のほとんどの国が導入しています。
メートルは英語でも「meter」(ミーター)です。
ただし、発音は「メーター」ではなく「ミーター」で、日本語と少し違うので要注意です。複数形は「s」を付けて「meters(ミーターズ)」になります。
尚、距離を伝えるのによく使う「キロメートル」は英語で「kilometer」(キロミター)です。複数形は「s」を付けて「kilometers(キロミターズ)」になります。
ヤード・ポンド法の距離の単位
アメリカでは「ヤード・ポンド法」を使います。
ヤード・ポンド法では距離の単位は「インチ(inch)」、「フィート(foot/feet)」、「ヤード(yard)」、「マイル(mile)」の単位を使います。
※「フィート」は単数の場合「foot」で、複数形は「feet」です。
距離を伝えるのに主に使うのが「mile」です。
「1mile」を日本で使う「キロメートル」に直すと「約1.6km」です。
キロメートルからマイルに直す場合は1.6倍にし、マイルからキロメートルに直す場合は1.6で割れば大よその数字がでます。
距離を示す英語の単位の略
距離を示すmeterやkilometerは「m」や「km」などと略して表現することが通常です。
「meter」の100分の1の「centimeter」も「cm」と表現する場面が多いです。
尚、インチやフィートなども含む長さの単位の詳細は以下の記事でも紹介しています。是非参考にしてください。
距離の伝え方に使う英語の副詞と前置詞の例文
「~から~まで〇〇の距離です」などと相手に伝える場合に、必要なのが英語の「about(副詞)」と「from」や「to」の前置詞です。
距離は様々な伝え方ができますが、まず知っておきたい基本のフレーズはこれです。
【例文】
- 英語:It’s about 300 meters.
- 日本語:約300mです。
※副詞の「about」を使って「約・だいたい」という表現にしています。「about」は「~について」の前置詞でも使いますが、距離などの場合は副詞としても使います。
「駅から図書館まで」のように、具体的な場所をフレーズに加えたい場合は上記の文に「from A to B(A地点からB地点まで)」を加えます。
【例文】
- 英語:It’s about 300 meters from the station to the library.
- 日本語:駅から図書館まで約300mです。
※前置詞の「from(~から)」と「to(~まで)」を使います。
動詞の「take」を使って時間で距離を伝える場合の例文
「~するのに○時間(分)かかる」という意味の「It takes (時間)to ~.」の文を使って移動時間で距離を伝える方法もあります。
【例文】
- 英語:It takes about 15 minutes on foot ※「by walk」や「by walking」でも通じます。
- 日本語:徒歩15分かかります。
具体的な場所を入れる場合は以下のような文になります。
【例文】
- 英語:It takes about 2 hours by car from Tokyo to Mt.Fuji.
- 日本語:東京から富士山まで約2時間かかります。
上記の2つの例文では「徒歩で(on foot)」と「車で(by car)」の2つの移動手段が出てきましたが、他の主な移動手段の英語は下記となります。
- 「バスで」:by bus
- 「電車で」:by train
- 「飛行機で」:by airplane
- 「船で」:by ship
「take」を使わないで時間で距離を伝える場合の例文
【例文】
- 英語:It’s about 10 minutes’ walk.
- 日本語:徒歩約10分です。
※「minutes」の後ろの「’(アポストロフィー)」は、所有を表す「’s」です。「minutes」の場合最後に「s」がついているのでアポストロフィーのあとの「s」は省略されています。
例文の「10 minutes’ walk」のように「時間+移動手段」でシンプルに伝えることができます。
または簡素化して「It’s about 10 mintute walk」と複数形にせずに、アポストロフィーも省略して表現する場合も多々あります。どちらも間違えではありません。
歩き以外にも、下記のように他の移動手段でも使えます。
- 「車(ドライブ)」:drive
- 「電車」「バス」「地下鉄」など乗り物:ride
- 「飛行機」:flight
英語での距離の聞き方・答え方の例文
旅行先などで「駅までの距離はどれくらいですか?」など距離を聞くフレーズは2種類あります。
「How far ~?」と「How long ~?」の疑問文です。
- 【例文その1】How far is it from A to B?/AからBまでどれくらいの距離ですか?
- 【例文その2】How long does it take from A to B?/AからBまでどれくらいかかりますか?
※Aは現在地もしくは出発地、Bは目的地を入れます。
【例文その1】の「How far ~?」疑問文は「遠くに」という意味の「far」を使っていて、「どれくらい遠くにあるか」、つまりA地点とB地点の単純な「距離」を聞いています。
回答は「It’s about 10 miles.(10マイルくらいです。)」のように、2つの地点の距離を答えればOKです。
一方、【例文その2】の「How long does it take ~?」の疑問文は、「移動にかかる時間」を聞いています。A地点からB地点までの時間的な距離を確認したい時に使える疑問文です。
ですから、回答は「It takes about 30 minutes by car.(車で30分くらいかかります。)」など時間で答えます。
「距離」の関連英語
「距離」の関連表現を確認しましょう。
- 「距離感」:sense of distance
- 「短距離」:short distance
- 「長距離」:long distance ※「長距離飛行」は「long distance flight」です。
- 「直線距離」、「最短距離」:the shortest distance
- 「徒歩圏内」:within walking distance
- 「距離を置く」:distance myself from somebody ※「keep distance from somebody」でもOK
- 「距離を縮める」:reduce the distance between ~
- 「移動距離」:distance travelled
- 「移動時間」:travel time
- 「移動手段」:transportation
まとめ:距離の英語は海外旅行や道案内などでもよく使う!
「距離」を聞く「How far ~?」と「How long does it take ~?」の疑問文は、旅行先などでとても良く使う表現なので覚えておきましょう。
「移動距離」や道案内など「距離」とあわせて覚えておきたい英語表現は、『2つの「移動」の英語|よく聞く英語フレーズや関連表現』や『英語で道案内|聞かれても困らない英単語やフレーズ39選』の記事もあわせてチェックしてみてください。
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