海外のお友達やビジネスの取引先にする年末年始(新年)の英語の挨拶。
簡単そうですが、実際の場面になると何といったらいいか迷ってしまいますよね。
宗教や文化の違いなどから、日本の挨拶を直訳しても伝わらない場合もあります。
それと、人工知能(AI)チャットのChat GPTやGeminiを使った年末年始の英語のメッセージの作成・添削方法も紹介していますので、参考にしてみて下さい。
目次
先ずは日本と海外での年末年始の挨拶の文化を知ろう!
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年末年始の挨拶のフレーズを見る前に、知っておきたいのが英語圏の文化です。
アメリカなど英語圏では、キリスト教の人が多く正月よりもクリスマスのほうが大きいイベントです。
クリスマスは家族みんなが集まってお祝いして、仕事はクリスマスから正月明けまで休暇を取る人も少なくありません。
そのため、日本のようにクリスマス後に年末の挨拶をするより、クリスマス前にクリスマスカードを送って挨拶する場合が多いです。
年末年始の挨拶としても使える、クリスマスのメッセージは『「クリスマス」の英語|メリークリスマスやカード用語45個』でも紹介しています。
もちろん、英語圏でもキリスト教以外の宗教の人も多くいますが、基本的には年末のクリスマスカードなどのメッセージカードを贈るのが一般的です。
日本文化の新年の挨拶である、年賀状のような役割ですね。
年始より、年末(特にクリスマスなど)を大切にする文化が多いことを認識しましょう。
因みに、中国では旧正月を大切にします。現地の文化を知ることも英語学習には必要なことです。
「年末年始」の英語での挨拶フレーズ:基本編
よって、もっとも多く使われる年末年始の挨拶として使われれるのが、「Merry Christmas and a Happy New Year!」(メリークリスマス!そして、よい年を!)ですが、その他にも基本的な3つの基本フレーズを確認しましょう。
年末の英語の挨拶その1.
よく使われるのが下記のフレーズです。
- 英語:Happy holidays!
- 日本語:楽しい休暇を!
クリスマスから年末にかけての休暇前に使えます。
クリスマスの「Merry Christmas!」のように、宗教色がないため友人や同僚など幅広く使える挨拶です。
「holiday」は「休日」という意味で、「休暇」で使う場合複数形の「holidays」となります。
年末の英語の挨拶その2.
この年末の挨拶もポピュラーです。
- 英語:Have a great year!
- よいお年を!
日本語の「よいお年を」にあたる、年末の挨拶です。
ここで使われている「have」は「過ごしてくださいね」というニュアンスです。
「a great year」は「素晴らしい1年」で、「いいお年を過ごしてね」、「良い年になりますように!」という意味です。
「great」は「joyful(喜びに満ちた)」や「healthy(健康な)」など、他の言葉に変えてもOKです。
動詞の「have」は挨拶でよく使う!
「Have ~」の表現は、年末年始の挨拶に幅広く使える表現です。
先ほど紹介した「Have a happy new year!」もそうですし。
「Have a wonderful holidays!(素晴らしい休暇を!)」なども、よく挨拶文として使います。
年始の英語の挨拶
下記は日本人の方が一番知っている年始での挨拶ではないでしょうか。
- 英語:Happy New Year!
- 日本語:明けましておめでとう!(おめでとうございます)
日本でも年賀状などでよく使う「Happy New Year!」は新年の挨拶です。
「Happy New Year 2018!」など、その年の数字を足してもOKです。
また、「have」を付けて「Have a happy new year.」にすると、「良いお年を!」という意味になり、年末の挨拶としても使えます。
「Happy New Year」には「a」はいらない!?
年賀状では「A Happy New Year!」と書かれていることが多いですよね。
口頭の挨拶での「Happy New Year」だけを使う場合は、冠詞の「a」はつけません。
「a」をつけるのは「Have a happy new year」など文中で使う場合のみですの注意しましょう!
「年末年始」の英語での挨拶フレーズ:アレンジ編
「Happy Holidays!」や「Happy New Year!」など先ほど紹介した基本の表現は、アレンジして使うことができます。
年末、年始のどの場面でも使えます。
英語の「Wish」を使った年末年始の挨拶
「望む」、「祈る」という意味の「wish」は、年末年始に限らず挨拶文やお祝いの言葉でよく使います。
「いい年になるように祈っています」というニュアンスになります。
丁寧な表現なので、友達以外の人や目上の人にも使えます。
【例文】
- 英語:I wish you have a happy new year.
- 日本語:いい年になりますようにお祈りしています。
「Wishing」から文をスタートしてもOKです。メッセージカードなどに書くととてもかっこいいですね。
【例文】
- 英語:Wishing you a happy new year.
- 日本語:いい一年になりますように!
英語の「Hope」を使った年末年始の挨拶
「hope」も、「wish」同様、挨拶やお祝いの文でとてもよく使う表現です。
「hope」は「望む」、「希望する」で、「~になりますように」という意味になります。
【例文】
- 英語:I hope you have a great year.
- 日本語:いい一年になりますように。
1年の感謝を伝える!「年末年始」の英語での挨拶フレーズ
年末年始の挨拶の中でも大切な部分が、お世話になった感謝を伝える表現です。
日本語と同じように、英語の年末年始の挨拶でも、会社の人や取引先の顧客など、一年間お世話になった人に感謝を伝えます。
ただし、日本語の「今年もお世話になりました」や「昨年中はお世話になりました」などのように、全ての人に同じ表現を使うことはありません。
相手との関係や、どんなことでお世話になったかによって、使うフレーズを変えます。
下記でご紹介する例文は、「last year」(年始の挨拶で、昨年は~)で使っていますが、年末の場合は「this」として「this year」(年末の挨拶で、本年は~)としても使えます。
「Thank you for ~」を使った挨拶例文
シンプルでカジュアルな感謝のフレーズは「Thank you for ~」のフレーズです。
【例文】
- 英語:Thank you for your kindness last year.
- 日本語:昨年は親切にしていただきありがとうございました。
「kindness」は次のように違う単語や表現に置き換えてもOKです。
【例文】
- Thank you for everything last year. /昨年、あなたがしてくれた全てに感謝しています。
- Thank you for your hard work and corporation last year. /昨年は一生懸命働いていただきありがとうございました。
- Thank you very much for all your help last year. /昨年は大変お世話になりました。
「I’m grateful for ~」や「I appreciate ~」を使った挨拶例文
より丁寧な言い方の例は次の通りです。
特にビジネスの場面や上司などに使える挨拶文です。
【例文】
- I’m grateful for all your help last year. /昨年、色々と助けていただいて感謝しています。 ※「corporation」は「協力」です。仕事で協力して一生懸命働いてくれたことへの監感謝です。
- I really appreciate your guidance last year. /昨年はご指導ありがとうございました。 ※「guidance」は「指導」「助言」という意味で、目上の人に使う表現です。
- I enjoyed working with you last year. /昨年は一緒にお仕事で来て楽しかったです。
例文では「last year(昨年)」を使っていますが、どのフレーズも「this year(今年)」に入れ替えてもOKです。
尚、感謝を伝える表現は『「感謝」の英語表現|困らない!3つの基本とメッセージ集』で詳しくご紹介しています。こちらを参考にしてみて、相手にあった感謝のフレーズを選ぶのもいいですね。
SNSやメールでも使える!「年末年始」の英語での短い挨拶フレーズ
最近は、ショートメッセージやメール、またLINE(ライン)やFacebook(フェイスブック)などのSNSで挨拶することも多いですよね。
SNSや友達と会って挨拶する場合、短めの文がおすすめです。
最初に紹介した、基本フレーズはSNSなどでも使えます。
ここでは、その他のSNSや会って伝える時に使える短い挨拶文をご紹介します。
「年末」の短文での挨拶フレーズ
- Merry Christmas and a Happy New Year!/メリークリスマス!そして、よい年を!
- Enjoy holidays./休暇を楽しんでね!
- See you next year! /また来年!
- Best wishes in the new year./新年にいいことがありますように!
- Wish you the best for 2018./2018年があなたにとっていい年になりますように。
- Warm wishes for the new glorious year!/新年が輝かしい一年になりますように。
「年始」の短文での挨拶フレーズ
- Cheers to 2018!/ 2018年に乾杯!
- With best wishes for a happy New Year. /謹賀新年
尚、SNSで親しい人とやりとりする場合は「you」を「u」にするなど、略語を使う場合があります。
SNSやメールなどで使える略語は『英語の略語一覧|メールやSNSで今すぐ使える厳選73個』で詳しく解説しています。
「年末年始」の英語での挨拶フレーズ:ビジネス編
取引先のお客様など、年末年始の挨拶を英語でする場合は丁寧な表現を使います。
特にビジネスで相手の宗教がはっきりしない場合は、クリスマスに関するフレーズは避けます。
丁寧に相手に伝える年末年始の挨拶の基本フレーズ
メールなどで年末年始の挨拶をする場合には下記のフレーズが使えます。
- Season’s greetings and best wishes for the New Year./ 年末年始のご挨拶を申し上げます。
- Best wishes for the holidays and New Year./いい休暇と新年になりますように。
- Best hopes and wishes for the New Year. /新年に最良の希望と願いを!
もちろん、会社の上司や同僚などにも使えます
因みに、「今年(来年)もよろしくお願いします」という日本語独特の表現は、英語には存在しません。
上記のような例文でその役割を果たします。
年末年始の休業知らせる挨拶フレーズ
海外の取引先へは特に、年末年始の休業期間を知らせたほうがよいでしょう。
海外では日本と休暇の期間が違う場合があります。
いつからいつまで休みなのかを、事前に連絡をしておくことで、その間連絡が取れないことによるトラブルを避けることができます。
年末年始の休業を知らせるメールの例文をご紹介します。
【英語文】
Subject: Our New Year’s Holiday
Dear Mr/Ms.~,
Please be informed that our office will be closed for the New Year’s holiday from December 29 to January 3.
We will resume working from January 4.
Please contact me in case of urgent by cell phone at 00-0000.
Sincerely yours,
(Name)
【日本語訳】
件名:年末年始休業
~様
12月29日から1月3日まで年末年始のお休みをいただきます。
1月4日から営業いたします。
緊急の際は、000-0000番に電話でご連絡ください。
敬具
(名前)
尚、英語のビジネスメールの書き方については『英語のビジネスメールの書き方|恥をかかない7つの注意点』で詳しく解説しています。メールの基本マナーなどはこちらを確認してみてくださいね。
Chat GPTやGeminiなどのAI(人工知能)チャットサービスを使って「年末年始」の英語のメッセージを作成・添削してもらおう!
しっかりと年末年始の英語のメッセージを作成するのに、人工知能(AI)のチャットサービスもおすすめです。
例えば、次のようなプロンプト(命令文)を入力するだけで、確認や添削をしてくれます。
- 「ビジネスでの取引先に年始の英語のメッセージを書いたのですが不安です。添削をお願いします。」※この場合は、あなたが書いた英文をコピペして実行するのみです。
- 「1年ほど会っていない外国人の友達にカジュアルに年末年始の英語のメッセージを送りたいです。かっこいいのがいいです。いくつか例文とその解説を下さい。」
など。
まさしく、会話をしながらお願いする感覚でOKです。
この人工知能(AI)のチャットサービスにより、このような確認や添削などが容易に可能になっています。この機会に試して下さい。
また、AIチャットサービスで有名なのが2つあります。
一つは「Chat GPT」です。OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットであり、生成AIの一種で、無料版と有料版がありますが、確認やトレーニングは無料版で十分です。
また、もう一つはGoogleが提供する「Gemini」です。
Chat GPT、Geminiのどちらも素晴らしい機能を提供しており、自分に合ったチャットサービスをご活用下さい。アプリもあるので気軽にスマホやタブレットでも使えます。
まとめ:年末年始の挨拶は適切な英語で伝えよう!
年末年始の挨拶はお世話になった人に一年の感謝を伝えたり、しばらく連絡を取っていなかった人に連絡するいい機会です。
英語の挨拶だからといって難しく考える必要はありません。
まずは、ここでご紹介したフレーズをそのまま使って挨拶してみましょう。
しかし、特に友達や親しい人であれば、カジュアルに素直な感謝の気持ちや、相手を思う気持ち、自分の近況なども添えてみましょう。定型文をそのまま使ったり、完ぺきな英語フレーズでなくても、相手によりストレートに伝わります。
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