海外に行くとドアやエレベーターの前で譲り合うことが多く、知らない人同士でもドアを押さえて「お先にどうぞ」と譲り合います。
そのため、「お先にどうぞ」は毎日のように使う必須表現です。これは英語でも同様です。
しかし、それにはいくつかの表現があります。イギリスとアメリカで使う表現も異なります。
目次
英語の「After you.」を使って「お先にどうぞ」を表現
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「お先にどうぞ」でよく使われる表現は「After you.」(アフター・ユー)です。
「After you.」の意味と使い方
主に、ドアや乗り物等の前で「相手に譲る時」に使う表現です。
直訳すると「あなたの後に」となり、「私はあなたの後でいいので、お先にどうぞ」という意味です。
シンプルで短い表現ですが、相手を敬って「あなたの後に」と言っているので丁寧な表現です。比較的丁寧な表現を好む「イギリス英語」では、特にこの「After you.」が一般的です。
尚、自分が後に行くという表現で、相手に行動を求めているわけではないので「please」はつけません。
英語の「After you.」への返答の仕方
「After you.(お先にどうぞ)」と言って、相手が譲ってくれた場合の返答は「Thank you.(ありがとう)」でOKです。
また、「No, after you.(いやいや、あなたがお先にどうぞ)」と答えてもOKです。「you」にアクセントを付けて言うとよりネイティブな感じです。
英語の「Go ahead.」で「お先にどうぞ」を表現
「After you.」は丁寧な「お先にどうぞ」ですが、もう少しストレートでカジュアルな表現が「Go ahead.」です。
特にアメリカでスーパーの入り口など街中では、結構このフレーズを使う人が多いです。友達間でもよく使います。
「ahead」は「前方に」や「先に」という意味で、「go ahead」は「先に進む」、「何かをし始める」、「何かに着手する」という意味があります。
ドアで道を譲る時だけでなく、バスなど乗り物で席を譲る場合にも使えます。
先ほどの「After you.」と違って、「Go ahead.」は相手に対する命令文なので、「please」をつけて「Please go ahead.」という言い方もできます。
「Go ahead.」のその他の使い方とは?
「Go ahead.」は様々な使い方があります。
「先に行ってて!」という意味や、何かをしようかどうか迷っている人に対して「やりなよ!」「やってみなよ!」という意味でも使えます。
許可を求めてきた人に対して「どうぞ」という意味でも使います。
「やりなよ!」という意味で使う場合、ほんとはやるべきでないこと、やってほしくないことに対して「勝手にしろよ!」、「好きにすれば?」というような皮肉を込めたニュアンスで使うこともあるのでその点は要注意です。
詳しくは、『「go ahead」の発音や意味・日常会話での8つの使い方など』の記事を参考にしてみて下さい。
英語の「Ladies first.」で「お先にどうぞ」を表現
欧米ではレディーファーストの文化があることで知られていますが、ドアの前や、何かの列に並ぶ場合、エレベーターに乗る時など男性は女性を常に先に通します。
そのような場面で使えるのが「Ladies first.」で、「レディーファーストですから(お先にどうぞ)」という意味です。
「ladies」は「lady」の複数形です。
ここでは目の前の女性のことを言っているのではなく一般的な女性全体を指しています。そのため、単数形ではなく複数の「ladies」を使います。
ただし、最近は性差別に対する意識が高くなってきていて、性別で分ける表現はあまり使われなくなっています。
「お先にどうぞ」も「Ladies first.」よりも「After you.」や「Go ahead.」が一般的な表現です。
食事の時の「お先にどうぞ」は英語で?
レストランなどで食事を注文して、相手だけ先に出てきてしまうということもありますよね。
また、帰りが遅くなってしまうので、待たずに「先に食べてください」といいたい時もありますね。
そんな時に「どうぞ先に食べてください」という意味で使う「お先にどうぞ」は「go ahead」を使った表現があります。
- 英語:Please go ahead and eat.
- 日本語:どうぞ先に食べてください。
「夕飯を先にたべてください」という場合は、上の表現に「dinner(夕飯)」をつけて「Please go ahead and eat dinner.」となります。
「私を待たないで先に食べてください」という意味の「Please don’t wait up for me.」という表現もあります。
どちらも丁寧な表現で、目上の人にも使える表現です。
友達ならもっとカジュアルに!
上記で紹介した表現は、丁寧な表現でかしこまってしまうので友達同士ではあまり使いません。
友達同士ならもっとカジュアルに「待たなくてもいいよ」という意味の「You don’t have to wait.」を使うことが多いです。
「遅れそうなので私以外のみんなで先に食べ始めてて!」という意味なら、「Start without me.」が使えます。
まとめ:「お先のどうぞ」の英語はフォーマルとカジュアルな言い方を使いこなそう!
ドアの前などで使う「お先にどうぞ」は「After you.」が丁寧で、様々な場面で使える表現です。
アメリカでは「Go ahead.」もよく使う表現で、「go ahead」はこの他にも色々と便利に使える表現です。
日本では、だまって道を譲ったりすることも多いですが、欧米人は言葉に出してコミュニケーションを取ります。譲るときにはここで紹介した「お先にどうぞ」のフレーズをひと言添えまて、譲ってもらった時は「Thank you.」などお礼の言葉を忘れずに!
このちょっとした会話から、世間話が始まったりすることもあるので是非覚えて使ってみてくださいね。
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