会話でも頻繁に出てくるフレーズの一つが「go ahead」です。
聞いたり、使ったりした方も多いのではないでしょうか?
でも、「go ahead」の正しい使い方、また本当の意味を知っていますか?
また、略語や名詞の「go-ahead」の意味、前置詞との組み合わせなど知っておくとビジネスや会話でも役立ちます。
目次
「go ahead」の発音と意味
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先ずは「go ahead」の発音から見てみましょう。
簡単そうですが、ちゃんと注意点があります。
「go ahead」の発音と発音記号は下記となります。
「ahead」の「a」の部分は強く発音しないのがポイントです。
また、「go」と「ahead」の間はあまりポーズをとらずにスムーズに発音するように心がけましょう!
「go」と「ahead」のそれぞれの意味は下記となります。
- go・・・行く、進む、歩くなど
- ahead・・・前方へ、先へ
何となく、「先へ(前へ)進む」というイメージになりますね。
単純に「前進する」という場合は「advance(アドバンス)」という動詞のニュアンスと似ています。「進める・前進させる」などのフォーマルな言い方だと思ってください。
前もって(先んじて)と言う場合は、「in advance」と「ahead of time」という熟語をよく使います。知識として覚えておきましょう。
どんな時に「go ahed」を使う?
英会話の中で使う場合は、「先へ進む」という表現より、命令形で使うケースが多いです。
よって、「g」が大文字の「Go ahaed」という形になります。
その際の意味は、「やってみなよ」、「どうぞ」という軽く言う場合によく「Go ahead」を使います。
決して「やりなさい」という強いニュアンスではありません。
例えば、「この用紙を使ってもいいですか?(Can I use this paper?)」、「ここで喫煙してもいいですか?(Mind if I smoke here?)」と言う場合の返事として「Go ahead(どうぞ)」という感じで使います。
他にはどのような場面で使うのか見てみましょう。
お先にどうぞ
エレベーターに乗る時、お店に入る時など、第三者に「お先にどうぞ」という場合は、「Go ahead」を使います。
『「お先にどうぞ」の英語|2つのネイティブが使う表現を習得』の記事でも詳しく解説しています。
仮にあなたが「Go ahead.」と言われた場合は、必ず「Thank you」や「Thanks」などで俺を言うようにしてください。
また、「After you(あなたの後で結構です/あなたの後に進みます)」という表現が少しおしゃれなフレーズになるので、「Go ahead」ばかりではなく、「After you」も使ってみましょう。
「Ladies first(レディー・ファースト)」と、女性の場合には使えるフレーズもあります。
続けて
例えば、ビジネスのミーティングなどで「このまま続けてもいいですか?(May I continue?)」という場面があったとしましょう。
その場合に「Go ahead」を使います。要するに「続けて下さい(前に進めて下さい)」という意味になります。
少し丁寧な口調にするなら「Please go ahead.」としてもいいでしょう。
また、同じような表現で「Go on」という表現がありますが、これも「続けて」という意味になるので覚えておきましょう!
Go ahead, make my day
有名な映画の「Dirty Harry(ダーティハリー) 4」(Sudden Impact)の冒頭のセリフがこの「Go ahead, make my day.」です。
「make my day」は「(私にとって)素晴らしい一日になる」という意味です。
「You made my day.(あなたのおかげで今日は楽しかった)」というフレーズはよく聞きます。
よって「Go ahead, make my day.」を直訳すると「どうぞ、俺にとっての素晴らしい一日にしてくれ(楽しもう、興奮させてくれ)」などになります。
何となくのニュアンスは分かりますね。
また、「Go ahead, make my day.」ですが、日常会話では「and」を入れるケースも多いです。
例えば、「Go ahead and have fun./Go ahead and enjoy it.」です。
単純に「Have fun!(楽しんで)」や「Enjoy it!」だけではなく、それに「Go ahead」を付けることで、「後押し」しているニュアンスで、それ自体を応援、賛成している感じになります。
もちろん、「Go ahead, have fun.」など「and」を省略するケースでも意味は同じです。
get the go-ahead
「go-ahead」と表記すると、それが名詞になり「許可・承認」という意味になります。
「どうぞ」という表現からイメージはしやすいですね。
許可を得た、と言う場合は「I’ve got the go-ahead.」などの表現になります。
これは、「(青信号)green light(I’ve got the green light.)」と同じです。どちらでも同じ意味合いになります。
それと、「許可・承認する」言う場合は、「give the go-ahead」という表現を使えます。
「go ahead」の略語
メールやSNSでは略語で表現するケースが多々あり、「Go ahead」にも略語が存在します。
頭文字をとって「GA」となりますが、私自身使ったことは頻繁にはありません。
しかし、相手が使ってきたときに分からないとチンプンカンプンとなるので、知識として覚えておきましょう!
「go ahead」と前置詞を使ったフレーズ
先ほどは、接続詞の「and」を使った表現なども紹介しましたが、ここでは「前置詞」と「go ahead」との組み合わせをご紹介します。
日常英会話でも頻繁に使う形ですので是非マスターしておきましょう!
with
「go ahead with ~」という表現はよく聞きます。
「go ahead with plan A」、「go ahead with the process」など。
「~で行こう!」、「~で始めよう!」という場合に使う表現です。
幾つかの選択肢があり、その中で一つを選んだ時などに使うフレーズになります。
of
「~より先に行く」という場合に使うのが「go ahead of ~」です。
「あなたより先に行くね(I will go ahead of you.)」など。
つまり、「Go ahead of me.」=「After you.」というイメージになります。
to
「~を(積極的に)する」という場合に、「go ahead to do(動詞)」という表現を使います。
「I will go ahead to book the hotel in Okinawa.(沖縄のそのホテルを予約するね)」、「Go ahead to show it to everyone.(皆にそれを見せて)」など。
まとめ:「go ahead」はとにかく使って感覚を覚えよう!
ここでは、「go ahead」の色々な使い方を紹介しました。
ニュアンスやイメージでつかんだ方でもOKです。何となくで全く問題ありません。
完璧な和訳にならなくても感覚で捉えることは英語上達への近道でもあります。「go ahead」は本当にネイティブもよく使うので、是非、機会があれば、実践で試してみましょう!