TOEICテスト後に、「時間が足りなかった」という感想を持ったことがありますか?
リーディングセクションですが、実は受験者のほとんどんが体験しているのが、「時間が足りない」とうことです。
また、時間が足りないからといって、「塗り絵」、つまり適当にマークシートを塗りつぶしたことがありますか?
私が初受験でTOEIC満点(990点)を取得した時は、約20分ほど時間が余ったのを今でも覚えています。
何故、それが可能だったのか?
高得点を目指せば目指すほどTOEICリーディングの時間対策はとても重要になります。
目次
リーディングセクションの問題構成と時間
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先ずは敵(TOEICリーディング)がどのような構成になっているのかを押さえましょう。
リスニングセクションは音声アナウンスに沿って進めるので、自分での時間調整はほとんど不要ですが、リーディングセクションでは時間制限以内でどの問題をどれくらい解こうが本人の自由になります。
- 解答形式:マークシート
- 問題数:100問
- 満点:495点 ※1問が約5点と計算
- 時間:75分
- 構成:Part5, Part6, Part7
それぞれのパートは次の通りです。
- Part5(30問):短文穴埋め問題(英文法)
- Part6(16問):長文穴埋め問題(英文法+リーディング)
- Part7(54問):長文読解問題(リーディング)
この構成を見て分かるように、特に一番問題数が多く、配点が高いPart7を中心にした対策が必要になるのは必然的ですね。
先ずは、点数が取りやすい順に時間配分を決める!
75分の中でどのパートにどれくらい時間を割けるのか、一般的に言われている理想の時間配分から見てみましょう。
理想の時間配分
『TOEICで絶対無視できない7つの時間配分と基本(試験時間など)』でも書いてある、各パート別の時間配分が下記となります。
とにかくPart7に時間を割きたいので、できるだけPart5とPart6の問題には時間をかけないようにします。
現実的な時間配分:時間が足りなくて当たり前!
理想的な時間配分は分かりましたね。
しかし、現実はそうはいきません。それが出来たらそもそも「時間が足りない」という問題は起こらないですから。
では、現実的にどれくらいの時間で問題を解くとストレスを感じないのでしょうか?
過去に私の生徒に実験的に試して、また感想などを聞いた結果ですが、一問につき60秒(1分間)、全体で100分あればリーディングセクションを解けるという結果でした。
要するに、あと25分あれば全部解ける(正解は別として)という計算になりますが、あなたにも当てはまりませんか?
この実際にない25分間をどのように対策するのかが今回のポイントになります。
塗り絵も覚悟!時間が足りなくても点数をUPさせる対策とは?
さて、現段階で「時間が足りないのは当たり前」という前提でも、点数をUPすることが可能なのでしょうか?
ここでは、実際のTOEICテスト中にできる対策を提案します。
共通の対策(塗り絵)
これは全ての英語レベル、または目指す点数がバラバラでも、全員に共通した対策です。
時間との勝負というこもあり、基本的に難しくていくら考えても解けないという問題は諦めることが大切です。
その場合は、その時点で塗り絵をするか、分かるぐらい少しマーキングしておいて(チェックマークなど)後からシッカリと塗り絵をしても構いません。
TOEICテストの特徴の一つである「マークシート方式」なので、分からなくても取り合えず空欄にしないことです。
4択中1の確率なので、正解率は25%はあります。何も答えないというのはもったいないです。絶対に解答するようにしましょう!
対策1:Part5とPart6をじっくり読んで正答率を上げる
さてこの対策ですが、先ほど理想の時間配分でもいったところ無視して、とにかく点数が取りやすいPart5とPart6での点数を確実に取るという対策です。
この対策であれば、特に満点が取りやすいPart5で点数は落としたくありません。初心者でも可能で、『TOEIC Part5で満点を取る!3つのコツ・練習問題や勉強法など』の記事でも紹介しています。
この場合は1問1分計算で、合計46分間をPart5とPart6に使います。
残りの29分間でPart7の計算になるので、約25問(25分間)はそのまま問題を解いて、Part7の残り約30問を塗り絵に充てる計算になります。
対策2:Part5とPart6は時間厳守でドンドン進める
これは理想の時間配分に沿った進め方です。
自分が思っているよりも、短文で、しかも穴埋めということもあり初心者でも進めることができるパートでもあります。
とにかく時間を守り、Part7に辿り着いた時に、残り50分になっているのが理想です。
対策3:Part7から解いて点数を上げる
さて、この対策は多少度胸が必要です。慣れない方法なので次の章に紹介する勉強のところで慣れておくのがいいでしょう。
とにかく配点が一番多いPart7を先に解いていくやり方です。
どのパート、どれくらいの時間を使う方は受験者次第です。その自由度を十分に活かす方法でもあります。
問題の先読みよりも、文章全体を先ず読むシッカリと時間をかけて解くのがポイントです。
1問1分の時間をかけると、約54分間をPart7に費やします。
残りの21分間(46問)でPart5とPart6を解いていきますが、満点が取りやすいPart5を先に解き進めて、時間が足りなくなってきたら(残り5分程度)塗り絵をします。
Part6の回答の多くがほぼ塗り絵になる可能性が高いです。
最後まで解く!目指す点数別の勉強法
さて、上記はテスト中の対策ですが、テスト前の勉強法で少しでも正解率がUPすると点数に繋がります。
それぞれ目指す点数により集中する勉強の分野が異なるので、レベルに合わせた方法で、読むスピードUP、解答スピードUPに繋がるように実践しましましょう!
500点~600点以上
このレベルは約半分強ぐらいの正解率で構いません。
しかし、自分の実力が十分に発揮できないでの失点は悔しいですね。TOEICには独特のひっかけ問題などが存在して、そこでは確実に点数を取りたいですね。
『TOEICリーディングで点数が伸びない?初心者もできる3つの勉強法』にある内容をシッカリと勉強しておいて下さい。
また、Part5(英文法が中心の短文穴埋め問題)ではできるだけ満点を取ることで、Part7での失点をカバーできます。
800点~900点以上
このレベルであれば、会社でも優遇され、また転職でもとても有利な点数となります。
よって他の受験者よりも多少の努力は必要となります。
先ず、率先して身に付けてほしい能力が、読むスピードです。
1分間にどれくらいの単語を読めるのかという指標があるのですが、『英語の長文読解力|勉強法と6つのコツやおすすめ参考書・無料アプリ』にも書いてある通り、180wpm(words per minute)が理想です。
ほぼネイティブと同じリーディング速度となります。
その次はリーディング中の集中力の維持です。そのためには先ほどの記事内でもおすすめしている「多読」の勉強法です。
とにかく英文を読むことに慣れるのがとても大切で、日ごろからの習慣づけがピントですです。
その能力を身に付けて、Part7の設問の先読みと問題文の全体リーディンができれば理想です。より深く確実に解けるようになるので正解率が格段に上がります。
まとめ:「時間が足りない」と投げやりにならずに目標を達成する!
Part7をどういう位置づけにするのかにより、対策や時間配分が異なりますね。
現時点では長文が不得意で、試験まで時間が無いという方は、あるPart5やPart6を時間をかけて解いて、Part7は時間ギリギリまで時間をかけて後は塗り絵というイメージでいいでしょう。
慌てないことも大切です。