「メールアドレス・ラインのIDを教えて」、「おすすめを教えて」など気軽に相手に聞く場合と、「納期を教えて下さい」や「進捗状況を教えて下さい」などビジネス的に丁寧に聞くパターンもありますね。
分からないことを聞く場合に「~を教えて(教えて下さい)」は欠かせないフレーズです。
「~を教えて」だから「Teach me.」だと思っていませんか?
間違えではありませんが、シチュエーションによっは全く違う意味になることがあるので注意が必要です。
目次
カジュアルやスラングで気軽に使える「教えて」の英語
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ネイティブが日常会話で頻繁に使う「教えて」の表現から見ていきましょう。
tell me
「tell(~を言う・伝える)」という単語を使った表現です。
『「伝える」の英語|7つの単語とビジネスでも使う!関連表現』の記事でも紹介しています。
下記が「tell」を使った「教えて」の例文です。
- Tell me your phone number.(電話番号を教えて) ※「Tell me your e-mail address.(メールアドレス教えて)」など。
- Tell me about him.(彼のことについて教えて) ※「~の話について」という場合に「tell me about ~」と「about」を使います。
- Tell me more about it.(それについてもっと教えて)
- Tell me in detail.(具体的に教えて) ※「in detail(詳しく)」という表現を付け加えます。「Tell me more in detail.」でも同様です。
- Someone, tell me about the story.(誰か、その話を教えて) ※「somebody」などに言い換えもできます。
など。
また、自己紹介などで「Tell me a little bit about yourself.(ちょっと・少しあなたのことについて教えて下さい)」と面接官などに聞かれるフレーズとしても「tell」を使います。
Tell me about it の意味は?
英語の熟語に「Tell me about it.」と言うのがありますが、これは上述の例のように「それについて教えて」という場合ともう一つがあります。
どちらかというと、このパターンで使われることが多く、その意味は「そうだね」、「わかるわかる」と相槌や同意するとなります。
次が会話の例です
- 相手・・・I found the exam too hard.(その試験、難しすぎた)
- あなた・・・Tell me about it.(ほんとだね、わかるわかる)
let me know
直訳では「私が知ることをさせて」となります。
下記がその例文です。
- Let me know his address.(彼の住所を教えて)
- Let me know the reason if you find out.(もし分かったらその理由を教えて)
など。
「tell me」と「let me know」の違いは?
どちらとも和訳は「教えて」となりますが、下記の違いがあるので使い分けましょう。
- tell me・・・必要な情報だから今すぐにでも教えて、というニュアンス
- let me know・・・もしよかったら、差し支えなければ教えて、となり今すぐでもなくても構わないニュアンス
よって緊急性がなく、またあなたにとって重要でない場合の「教えて」は「let me know」を使うのが妥当です。「もし分かったら」という感覚の場合ですね。
teach me
「teach」を使う表現もありますが、ニュアンスとしては、「~が出来る(理解できる)ように教える」となります。
よって、電話番号やラインのIDなどを相手に聞く時には違和感がありますね。
英語などの言語、教科、スポーツ全般などの場面でよく使われますね。
下記がその例文です。
- Teach me English.(英語を教えて)
- Teach me baseball.(野球を教えて)
など。
show me
直訳は「~を見せて」となり、相手にお手本を見せて「やり方・方法を教える」という「teach」にも近い表現となります。
下記がその例文です。
- Show me how to solve this problem.(この問題をどのように解くのか教えて)
- Show me the way.(先に行って私に道を教えて → 道を案内して)
など。
keep me in the loop/updated
「keep me updated」の直訳は、「最新の状態にして」となり、「何かあったら教えて」となります。
そのスラングが「keep me in the loop(直訳:輪の中に居させて)」となります。友達など別れ際に使える表現でもあります。
また、後述しますが、そのフォーマルな言い方が「inform」を使った、「keep me informed」となります。
その他の言い方
さて、今までは「教えて」という直訳に近い表現をご紹介しましたが、次の表現も「教えて」という場合に使える表現です。
実際の英会話ではそのような表現も使えるようにしましょう!
- Be honest.(直訳:正直になって → 素直に教えて)
- Don’t lie to me.(直訳:私に嘘をつかないで → ちゃんと教えて)
- I’m begging you.(直訳:あなたに懇願しています → お願いだから教えて) ※スラング的な表現になります。
- How is your brother?(直訳:あなたの兄弟はどうですか? → 兄弟の近況を教えて) ※「How is ~?」の形はよく使われます。
など。参考にしてみて下さい。
ビジネスメールなどでも使える丁寧な「教えて」の英語
ここでは、フォーマルな「教えて下さい」という表現を見ていきましょう。
Pleaseは多用しない!
文頭に「Please」を付けて、「Please tell me about it.(それについて教えて下さい)、「Tell me your phone number, please.(電話番号を教えて下さい)」など文末で使われることが多いですね。
しかし、この「please」ですが、「~して下さい」と訳せるのですが、多用するととても威圧的に聞こえる場合があるので注意が必要です。
「please」を使う場合は、その行為をすることが前提で、相手に「しない」という選択肢が無いように聞こえるためです。
この印象を回避するためにも、ネイティブは「would」や「could」を使った表現を多く使います。
下記がそれぞれのニュアンスの違いとなります。
- Please tell me.・・・教えることが前提で、「教えて下さい」という一方的なお願い
- Would you tell me?・・・教えるという行為は可能とうのが前提にあり、それをしてもらえる意志があるかどうかのお願い
- Could you tell me?・・・教えることが可能なのかが分からない状況で、より丁寧で、もしよろしければという意味を含むお願い
例えば、相手が暇かどうかは分からない時に何かを手伝ってほしい時は、「Could you help me?」が妥当ですね。
この場合に「Please help me.」であれば、とても自分勝手な印象となります。
丁寧なフレーズ一覧
上記の「Would you tell me?」や「Could you tell me?」の他にも次のように丁寧に相手に「教えて下さい」という場合に使えるフレーズがあります。
- Would you let me know the progress?(進捗状況・近況を教えていただけますでしょうか?)
- Would you mind if you share the information about the product?(その商品の情報について教えて頂けマウスでしょうか?)
- I would appreciate if you could tell me about the delivery.(納期について教えて頂けますと幸いです)
- Would it be possible to show me how?(やり方を教えて頂くことは可能でしょうか?)
- What would you recommend?(あなたのおすすめを教えて頂けますか?)
など。
これらは全て、「もしよろしければ(もしよかったら)」というニュアンスを含むと考えてOKです。
『「依頼」の英語|メールでも使える!3つの言い方を習得』や『お願いがありますの英語|ビジネスメール(丁寧)などで使う7つの表現』の記事も参考にしてみて下さい。
inform me
「inform」も何かを伝える、教える時に使う動詞ですが、「tell」の丁寧な表現だと思って下さい。ビジネスメールでもそのまま使えます。
下記がその例文です。
- Please inform me of his thoughts on that presentation.(そのプレゼンに対しての彼の意見・見解を教えて下さい)
- I want you to inform the person in charge.(担当者に教えてほしいです)
- Would you inform me of your schedule next week?(来週のスケジュールを教えて頂けますか?)
など。
「about」じゃなくて「of」?
~について教える、という場合は「tell me about ~」と前置詞の「about」を使います。
しかし、これが「inform」となると上記の例文のように前置詞が「of」になるという点は気を付けておきましょう!
まとめ:「me」だけじゃなく「us」なども使う?
いかがでしたでしょうか?
最後になりますが、これも重要なポイントです。
今回の記事は「私に~を教えて」と、主役は「me(私)」でしたが、もしチームとして私たちが知りたい時は「let us know」、他の第三者に教えてほしい時は「tell him」だったり、代名詞が変わってきます。
特にビジネスのシーンでは、「Would you mind if you tell us ~?」など、「us」を使うことが多いですね。
表現習得に余裕が出てきたら「誰に教えてもらうのか」をシッカリと意識した文章を作るようにしましょう!