別れ際の挨拶での「さよなら」を表現する「See you.」はその後ろに色々な単語が付いて表現することが多いですが、それぞれどんな意味があるのでしょうか?
また、日本人はよく「Good-bye」を使いますが、相手にとってとても失礼な場合があるので注意が必要です。
それと「See you.」と言われた時の返事も分かっていないと無言では、それもとても失礼です。
目次
「See you.」は何の略?意味など
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別れ際の挨拶の代表格が「See you.(シー・ユー)」ですね。
これは、「I will see you.」(またあなたに会います)を略したものです。
つまり、「See you.」の意味は、「さよなら」ではなく「またね(それではまた)」と訳すのが適切です。
SNSなどのチャットで友達とのやり取りでは、CU(See youの読み方)と略して書くことも多いです。
友達同士などでは更にカジュアルに「See ya.(シー・ヤ)」と表現することも多いです。
因みに、助動詞の「will」が無い「I see you.」の意味は、「あなたの言っていることが理解できます」やかくれんぼでの「見ーつけた!」になります。
何故、「Meet you.」にならないの?
「meet」と「see」には微妙な違いがあります。
- meet・・・初めて会う
- see・・・2回目以降に会う(再会など)
『英語で「よろしくお願いします」|6つの場面で使い分ける!』にもある、よろしくお願いしますなどの挨拶も次のように変わります。
- 「Nice to meet you.(初めまして。よろしくお願いします)」
- 「Nice to see you.(またお会いできて嬉しいです。よろしくお願いします)」
など。
よって、別れ際の挨拶ではすでに相手と会っているし、また会うので「See you.」の表現が正しいですね。
初対面でお会いできるのが楽しみですと言う場合は、「I’m looking forward to meeting you soon.」などとなります。2回目以降は、「seeing you」と置き換わります。
「Good-bye.」との違い
さて、多くの初心者が間違うのが「Good-bye(グッバイ)」の使い方です。
「さよなら・またね」=「Good-bye.」と覚えていてはとても危険です。
「Good-bye」には次のニュアンスがあります。
- 次にいつ会えるか分からない
- 次に会うことを望んでいない
- 永遠にさようなら
など。
「See you.」と全然違いますね。
なので、既に次回会うことが決まっている相手、恋人、友達などに間違って「Good-bye.」と別れ際に言ってしまうと、相手は「もう会えないの?」や「もう会いたくないんだ」などと勘違いしてしまう可能性があります。
よって日頃からこの「Good-bye」を使う習慣は止めにしましょう!
しかし、カジュアルな一言での「Bye」や「Bye-bye」はさほど深い意味はなく、「See you.」と同じように使えます。
色々ある!「See you」を使った「またね」の言い方一覧
「See you.」だけではなく、色々な「またね」の言い方があります。
See you later.
直訳では「また後でね」という意味になります。
会う日時が特定していない場合も使えます。もちろん、この後すでに会う予定がある場合にも頻繁に使う表現です。
他にも次の似たような言い方があります。
- See you later on.
- Catch you later. ※直訳では「あとで捕まえる」となり、友達同士のスラング表現です。
- Later. ※とてもカジュアルで、「See you」や「Catch you」自体を省略しています。
See you soon.
直訳では「もうすぐまたお会いしましょう」という意味になります。
「See you later.」よりもフォーマルな表現です。「See you next time.」も同じようなニュアンスです。
または、すでに会うことが決まっている場合、または「See you later.」よりも更に会うまでの時間軸が短い場合などに使います。
See you around.
直訳は、「そこら辺りでまたお会いしましょう」となります。
友達とたまたま街中で出くわしたりした後の別れの挨拶としても使えます。
または、今後また会うのか分からない場合に気軽に「また会うかもね。じゃあね」、「会えたらいいね」というニュアンスでも使えます。
See you then.
直訳では「その時にまたお会いしましょう」という意味になります。
ビジネスでも日常会話でもよく使う表現で、相手と再会する日時など日程が決まっている場合に適切です。
See you tomorrow(いつを特定).
「See you」の後ろに会う日程を付けるパターンです。
「tomorrow(明日)」の他にも、次のような言い方がありますね。
- See you next Monday.(来週の月曜日にまた会いましょう)
- See you in a week.(一週間後にまた会いましょう)
- See you tonight.(今晩またね)
など。
しかし、このような挨拶の仕方は「See you then.」よりも、会う日程を再確認しているイメージもあります。
I hope to see you soon.
直訳では「あなたすぐに再開するのを望みます」という意味になります。
フォーマルな表現で、ビジネスメールなどでも使えるので覚えておくと便利です。
また、ビジネスの商談など口頭での別れ際に、「Nice seeing you.(またお会いできてよかったです)」という表現もあります。
See you again.は使える?
直訳では「また会いましょう」という意味になりますが、今までの表現とはことなり、「Good-bye」に近い意味になります。
しかし、「See you again on Monday.」など再会する時間を特定している場合は別です。会社の就職面接などがイメージできますね。
「see you again」には、長い間会わないや会っていない(ご無沙汰しています・お久しぶりです)というニュアンスもあります。
ビジネスなどの場面で再会した時の時「Nice to see you again.(またお会いできて嬉しいです)」にもその意味が含まれます。
スラング的表現の「See you.」
ここでは、通常の言い方とは別の表現を見てみましょう。
See you later alligator.
この表現は、特に子供相手などに使います。
「alligator(アリゲーター)」と「later(レイター)」の発音の一部が韻を踏んでいる言葉遊びです。
また、この返して次のような会話が通常です。
- あなた・・・See you later alligator.(またね)
- 相手・・・After a while, crocodile.(またね) ※上記の返事としてのフレーズです。「In a while, crocodile.」でもOKです。
「alligator」と「crocodile(クロコダイル)」はどちらもワニを意味していますが、ここで訳す必要は全くありません。
「Bye-bye, butterfly.」など別の韻を踏んだ表現もあります。
See you when I see you.
「またいつか会おうよ」と言う場合に使います。
直訳は「あなたに会える時に会いましょう」という意味です。
友達が海外留学をする、いつ会えるか分からないけど会いたい時など、少し長い別れになるかもしれない場合が適切です。
別れが名残惜しい時にも使えます。
「See you.」への返事(返し方)
「See you later alligator.」の返しが「After a while, crocodile.」と特殊でしたが、基本は相手の言葉をオウム返しでOKです。
つまり、「See you later.」と相手が言ってきたら、あたなも「See you later.」で構いません。
また、相手が「See you soon.」と言ってきても、再会する日程が分かっている場合は、「See you then.」と返事しても問題ないです。
しかし、返しを「See you ~.」にこだわらなくても次のような返事の仕方があります。
- 相手・・・See you then.(またね)
- あなた・・・Take care!(気を付けてね・お大事に)
など。
これは会社の同僚などで仕事の帰り際など気楽に使えますね。『「お大事に」の英語|カジュアルやビジネスメールでも使える6表現』の記事も参考にして下さい。
まとめ:「See you.」の色んな言い方をドンドン試そう!
いかがでしたでしょうか?
それぞれのパターンでの意味の違いなどを解説してきましたが、基本的にどれを使っても間違えではありません。
例えば、「See you later.」ばかり使うのではなく、少しニュアンスが違う「See you soon.」でも失礼ではないので問題ないです。
1つの表現ばかりに固執すると英会話の幅が狭まるのでもったいないです。言い方を変えながら試してみて下さい。