日本語でもよく使う「リマインド(remind)」ですが、英語の正しい使い方を知っている人は多くありません。
また、発音自体も日本語のままであり、シッカリと正しい発音も習得する必要があります。
他の動詞の「remember(リメンバー)」とごちゃごちゃになって理解している方も少なくありません。似たような表現なので迷いますよね。
目次
「remind」の発音・意味・使い方
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さて、先ずは発音から見てみましょう。
「remind」の発音と発音記号は下記となります。
アクセントが「マ」のところにあるのでその点が注意です。過去形・過去分詞は、規則変化動詞なので「reminded(リマインディッド)」となります。
この「remind」ですが、下記が主な意味となります。
- 思い出させる
- 注意する
- 気付かせる
これらを念頭に置いて、「remind」を使った代表的な2つの形を見てみましょう。
もちろん、「That reminded him.(彼はそれで思い出した)」という形もできますが、何が誰の何を思い出せたのか、これでは分かりませんね。
remind 人 that
「that」以下のことを~に思い出させる(注意する)、という形の時に使う形です。
下記がその例文です。
- He reminded me that we would have a meeting tomorrow.(彼は私に、明日打合せがあることを思い出させてくれました)
- I forgot to remind her that we had to bring our IDs.(彼女に、IDを持っていかなければいけないことを言い忘れました)
など。
remind 人 of B
「AにBを思い出させる」という場合に使う表現です。
「B」には必ず名詞が入ります。
この場合は、『「懐かしい」の英語|1つだけじゃない!ネイティブの表現』でも説明するように、「懐かしいな」という場合に使える表現でもあります。
下記がその例文です。
- The scene reminded me of old days.(その景色を見て昔を思い出しました=懐かしいな) ※「It reminds me of school days.(それは学校生活を思い出させます=懐かしいな)」など色々なパターンができます。
- She reminds me of my mother.(彼女を見ると、母を思い出します)
- This gift reminds me of traveling to U.S.(このお土産をみると、アメリカに旅行したことを思い出します)
3つ目の例文の形に動詞のing、ここでは動名詞が入っていますが、その場合は「過去に~したこと」という意味になります。
もし「of」や「that」以降のことが相手も分かっている場合は、省略することもあります。
「Don’t remind me.(思い出させないで!忘れてたのに・・・)」なども言い方もできます。この場合は「of」か「that」の後が相手も理解しているケースですね。
また、「remind A about B」と前置詞の「about」を使うことは基本的にありません。これは、前置詞が持つイメージで、aboutは常に思っているなどの場合に使うので、その場で「気付かさせた」というケースでは「of」が妥当だからです。
しかし、あまり深く考えずに基本は「of」を使うと思っておいて大丈夫です。
remind 人 to 動詞
この場合は「~することを(人)に思い出させる(注意する)」という場合に使います
下記がその例文です。
- He reminded me to bring the book.(彼はその本を持ってくることを私に思い出させてくれました)
- I always remind him to be quiet during classes.(私は彼に授業中は静かにするようにいつも注意します)
など、「remind 人 that 人 have to(has to)/will ~」と同じ意味合いとなります。
上記の1つ目の例文で言うと、「He reminded me that I had to bring the book.」と同じになりますね。
ビジネスメールで使える「reminder」とは?
さて、この「remind」ですが、名詞の「reminder(りマンインダー)」に形を変えて、ビジネスメールで使うことがあります。
「Don’t forget ~.(~忘れないで!)」を、フォーマルな文語で優しく表現しているイメージです。
『英語で催促する|ビジネスメールの件名・本文でも使える9つの例文など』や『「念のため」の英語|表現の違いやビジネスメールでも使える10例文』でも詳しく書いていますが、ビジネスメールの件名や書き出しにそのまま使えます。
下記がその例文です。
- This is a gentle reminder that your payment deadline will be by next Monday.(次の月曜日までが支払いの締め切りですのでお忘れなく・そのためのリマインドです) ※ビジネスメールの書き出しなどで使えます。
- Kind Reminder for Delivery(出荷に関するリマインドです) ※ビジネスメールの件名に使えます。
単純に「This is a reminder that ~」などとするととても強いメッセージになるので注意が必要です。
上記の例文のように「remind」の前に形容詞を付けて、「gentle reminder」、「kind reminder」、「friendly reminder」などの言い方がマナーですので留意しておきましょう。
「remind」と「remember」との違い
この「remind」ですが、よく「remember」と間違われます。
あなたも今すぐその違いが言えますか?
下記がその2つの単語の意味の大まかな違いと思います。
- remember・・・覚えている ※ずっと覚えている、というイメージ
- remind・・・思い出す(思い出させる) ※それまでは気付いていない(覚えていない)、というイメージ
下記が2つの例文となるので、ニュアンスを掴んでみましょう。
- I remember to meet him today.(今日、彼に会うことを覚えています)
- That reminds me that I will meet him today.(今日、彼に会うことを思い出しました)
また、「remember」も「remember to do」と「remember 動詞ing(動名詞)」と意味が異なります。
英語の「動名詞」とは?3つの役割と不定詞や現在分詞・現在進行形との違いでも違いとして紹介しています。
下記がその例文と違いです。
- remember to do・・・I remember to have a business trip.(ビジネス出張があることは覚えています)
- remember 動詞ing(動名詞)・・・I remember having a business trip.(ビジネス出張をしたことは覚えています) ※過去のことをを表現してます。
まとめ:「remind」の使い方を知れば英語の幅が広がる!
いかがでしょうか?
この「remind」ですが、日常会話でもビジネスでも使えるとても便利な英語です。
「remember」との意味の違い、また使い方をマスターすれば簡単です。是非、この機会に習得して英語力アップに役立てましょう!