「remain」を正しく使えていますか?
動詞だけではなく、名詞としても使われる「remain(s)/remainder」。また、「remaining」など形容詞の形でも会話やビジネス英語などでも頻出する単語です。
「remain」を上手く使えるようになると英語の幅が広がり役立ちます。また、同義語の「stay」などとの違いは何なのでしょうか?
目次
「remain」の発音と注意点
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「remain」の発音と発音記号は下記となります。
アクセントは後ろで、日本人が不得意な「r」の発音が含まれています。
シッカリと発音することは相手に正しく伝える上でもとても大切です。いくら「remain」の意味や使い方を知っていても、伝わらなければ全く意味がありません。
「r」の発音が不得意な方は、『RとLの発音がビックリするほど上達する簡単トレーニング』の記事を参考にして下さい。
動詞の「remain」の意味と使い方・例文
先ずは、動詞の働きから見ていきましょう。
「remain」は主に、目的語(C:~をというい名詞など)を必要としない自動詞として使われます。
自動詞と他動詞につていの詳しは、『自動詞と他動詞の違いと2つの正しい見分け方・両方使える動詞一覧』で解説しています。
残る・とどまる
そこにそのままいる、留まるという場合に使うのが「remain」です。
下記がその例文です。
- You should remain here to take care of your child.(あなたの子供を世話するためにここに留まるべきです)
- I remained at the mall.(そのモールに残っていました)
など。このケースは「remain」の後ろに場所などの情報を置くことが多いですね。しかし、どの場所か聞き手が分かっている場合は省略しても構いません。
「stay at home」との違いは?
同義語としてよく使われる単語が「stay(とどまる)」ですが下記の2つの違いを見てみましょう。
- stay・・・We will stay at home tomorrow.(明日は家にいます) ※今は家に居なくても、明日はいるというニュアンスです。
- remain・・・We will remain at home tomorrow.(明日も家にいます) ※今も家に居て、あしても引き続きいるというニュアンスになります。
つまり、「remain」は前からの動きや状態を継続しているという意味になります。
「stay」も同じ意味で使うことも多いですが、必ず今もその状態である必要はありません。
~のままいる(継続している)
副詞の「still(まだ~)」と置き換えたり、または一緒に使い「継続を強調」したり、それと「stay」の同義語として使われることも多いです。
下記がその例文です。
- He remains single.(彼は独身のままです) ※「He is still single.」や「He still remains single.(継続の強調)」などで使えます。
- She remains angry.(彼女はまだ怒っています) ※上記同様に、形容詞を後ろに置いています。「We remain freineds.(友達のままです)」と名詞を置く場合もあります。
- Jason remained in the hospital then.(ジェイションはその時はまだ入院中でした) ※場所に留まるというパターンと同じです。この場合は「stay」に置き換えることもできます。
また、「It remains(stays) as it was.(昔のままです)」などの表現もあります。
これを人で表現すると、「He remains as he was.(彼は昔のままで変わっていません)」となり、「He never changes.」などと同じ意味になります。
よって、ここでの対義語(反対語)は「change」になりますね。
remain + 動詞ing(現在分詞・進行形)
進行している状態の継続を表現する時に、「動詞ing」を「remain」の後ろに置きます。
下記がその例文です。
- I remain standing for hours.(何時間も立ちっぱなしです)
- She still remains speaking loudly.(彼女はずっと大きな声で話しています)
など。
remain + 過去分詞
上記は「ing」の現在分詞でしたが、ここでは受け身でも使わえる「過去分詞」の形での表現となります。
下記がその例文です。
- He remains unchanged.(彼は変わっていません) ※先ほど紹介した「He remains as he was.」と同じ意味ですね。
- We should remain seated.(席に着席したままがいいでしょう)
など。
remain to be 過去分詞
「これから~される(未だにされていない)」という場合に、この形を使います。
下記がその例文です。
- It remains to be seen.(いまだに分かりません) ※「see(見る、分かる)」の過去分詞が「seen」です。
- It remains to be solved.(いまだに未解決です) ※「solve」は「解決する」という動詞です。
- Much more remains to be done.(もっとやるべきことが残っています)
など。上記のremainと過去分詞の間に「to不定詞」が入った形で、意味が異なりますので注意しましょう。
remainingの意味は?
「remain」自体を現在分詞にすることで、名詞と一緒に使うこともあります。
その場合の意味は「残っている(残りの)~」という形容詞的な表現となります。
下記がその例文です。
- We need to solve the remaining problems.(残りの問題を解決しないといけません)
- You have enough remaining time.(十分な残り時間があります) ※「You have enough time left.」と同じ意味になります。また、具体的に「You have a week remaining./You have the remaining 7 days.」などの言い方もできます
- There are still some remaining snow.(まだ少し残雪があります)
など。この他にも「remaining food(食べ残し)」や「remaining balance(未払残高)」、「remaining issue(残りの課題)」などの表現もよく使われます。
名詞の「remain」の意味と使い方・例文|remainderとの違い
動詞だけではなく、「remain」には2つの名詞の形があります。
それぞれを見てみましょう。
remains
通常、複数形の「remains」として使うのが一般的で、主に下記の意味があります。
例と一緒に確認しましょう。
- 残り物・残額・・・unpaid remains(未払い残高) ※上述の「remaining balance」と同じ意味です。
- 遺跡・化石・・・the remains of Mayan(マヤ遺跡) ※しかし、一般的には「ruins(ルーインズ)」が使わえることが多く、この場合は「Mayan ruins」と表現されます。
- 遺体・遺骨・・・the remains of the ancient emperor(古代帝王の遺骨) ※「ashes(火葬した遺骨)」という表現もあります。
など。
remainder
「残り(余り)」という意味で、「the remainder of ~(残りの~)」という形で使うことも多いです。
その場合は、「remainder(リメインダー)」よりもカジュアルな「the rest of」や「reamining」に置き換えることもできます。
下記が例文となります。
- 10 divided by 6 equals 1 with a remainder of 4.(10÷6=1余り4) ※計算式の「余り」の時に「with a remainder of 余りの数字」という使い方もします。
- I enjoyed the remainder of my trip talking with locals.(残りの旅行は地元の人との会話を楽しみました)
- He ate the remainder.(彼は残りを食べました) ※この前の文で食事について話している仮定での「remainder」です。
など。
また、「remainder」に発音もスペルも似たような「reminder(リマンダー)」という表現があります。
これは、『「remind」の英語|発音や3つの形・rememberとの違いやメールなど』でも紹介している、催促する時に使う表現ですので、使い方を混乱しないようにしましょう。
まとめ:「remain」を使えると口語でも文語でも役立つ!
「remain」は少しフォーマル的なイメージがあるかもしれませんが、日常会話でも使えます。
今日ご紹介した例文のように色々な場面や形で使えるのが「remain」の特徴です。まだ、ピンとこない方は何度も見返していいので触れることが大切です。
是非、この機会にマスターして英語の幅を広げていきましょう!