「refrain」を上手く使えていますか?
ビジネスの場面や飛行機でのアナウンスでの「refrain from using the lavatory」など、様々な時に耳にする「refrain」。
同じような表現の「stop」や「avoid」と何が違うのでしょうか?
「refrain」の使い方を理解できると英語の幅も広がります。
目次
「refrain」の発音は?
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「refrain」の発音と発音記号は下記となります。
日本人が苦手な「r」の発音が2箇所入っていますね。また、アクセントは後ろになっているのもポイントです。
もしあなたが「r」の発音が苦手であれば、シッカリと発音できるように、『RとLの発音がビックリするほど上達する簡単トレーニング』で紹介している「r」の発音練習などをトライしてみましょう!
因みに、これは後述する動詞と名詞でも発音やアクセントの位置は変わりません。
動詞の「refrain」の意味と使い方(refrain fromなど)
前置詞(from)と一緒に使うことが一般的な、自動詞です。
つまり、目的語(~を)を「refrain」の直後には置かずに、「from」の後ろとなります。
自動詞と他動詞の違いについては、『自動詞と他動詞の違いと2つの正しい見分け方・両方使える動詞一覧』の記事を参考にしてみて下さい。
「refrain from 名詞・動名詞(ing)」で次のような意味を持ちます。
- ~を控える
- ~を一時的に我慢する・(やりたいことを)こらえる
- ~を遠慮する
下記がその例文です。
- He refrained from alcohol.(彼はお酒を控えました) ※「He refrained from drinking alcohol.」も同様です。
- I was asked to refrain from laughing then.(その時、笑うのをこらえるように言われました)
- I refrained from making any comments on that.(それについてのコメントを差し控えました)
- Please refrain from smoking in this area.(ここでの喫煙はお控え下さい・ご遠慮下さい) ※このようなアナウンスはよく聞きます。「Would you refrain from ~?」は更に丁寧なお願いになります。
など、色々な英文が作れますね。「Please refrain from talking on cell phones.(携帯電話での通話はお控え下さい)」など電車のアナウンスで聞くフレーズです。
同義語の「stop」と「avoid」との違いとは?
「refrain」は丁寧な言い方であり、他の同じような単語とニュアンスが異なります。
「stop」との違い
「stop」は「~(動作・習慣など)を止める」という意味で他動詞でよく使います。
先ほど、「Please refrain from smoking in this area.(ここでの喫煙はお控え下さい)」の例文がありましたね。
これを「stop」で表現すると、「Please stop smoking in this area.(ここでタバコを吸うのを止めて下さい)」となりますが、これはすでにタバコを吸っている状態を直ちに止めて下さい、またはその習慣をずっと止めなさい、というとても強いニュアンスになります。
命令形で使う時は、「refrain from」を使うととても丁寧なお願いになります。
「avoid」との違い
「avoid(アヴォイド)」は、「~(危険なこと)を避ける」という他動詞です。
「refrain from」は「~(したいこと)を我慢する」という意味合いが強いので使う場面により意味合いが大きく異なります。
下記の例文の違いは何でしょうか?
どちらも、和訳では「外出は控えて下さい/やめましょう」です。
- avoid・・・Please avoid going out. ※ウイルスの蔓延、内戦など外出するのが危険だから外出は止めて下さいという強いメッセージになります。
- refrain・・・Please refrain from going out. ※外出したいだろうけど止めて下さいという、上記に比べると弱いお願いとなります。
全然違いますよね。
名詞の「refrain」の意味と使い方
名詞で「refrain」を使うこともありますが、音楽やセリフなどに関連することが多いです。
- (歌・詩・セリフなど)繰り返し ※繰り返されるフレーズを日本語での「リフレイン」と言いますね。
- メロディー、歌
因みに、「refrain」は数えらえる名詞(可算名詞)で、「I used a refrain in the song.(その歌にリフレインを使いました)」など。
まとめ:「refrain from」とセットで覚えよう!
「refrain」を単体で使うことは滅多になく、「refrain from」という熟語で覚えてOKです。
公の場でも、アナウンスなどで「Please refrain from ~.」というパターンをよく聞きますので注意してリスニングしてみましょう!
日本国内でも、駅、デパート、飛行機、電車など色々な場面で活躍するフレーズですので、参考にしてみて下さい。