英会話では欠かせない「of course」ですが、本当の正しい発音は「オブ・コース」、それとも「オフ・コース」のどちらでしょうか?
また、「of course」の使い方を「もちろん」だけだと思っていませんか?
「Sure」や「Why not?」も「もちろん」として使える表現ですが、「Of course」と使い方が全く異なります。
SNSで使う略語など、様々な場面で登場するのがこの「Of course」です。
目次
「Of course」の正しい発音
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さて、先ずは発音から見ていきましょう。
「of course」の発音と発音記号は下記となります。
音声でも発音記号でも「f」が濁らない「オフ・コース」が基本だと思っていませんか?
上記はあくまで会話で使うカジュアルな口語的な発音の仕方です。
実は、正式な発音は「f」が濁る「オブ・コース(əvkˈɔɚs)」ですが、会話ではあえて強く濁らずに軽く発音しているという感覚です。
これはアメリカ英語の特徴で、イギリス英語では少し濁る中間的な発音をする方が多いですね。
「Of course」の意味と使い方・例文・略語
そもそも「course」とはどんな意味でしょうか?
主に下記がその意味となります。
- 進路 ※「change of course(進路変更)」などで使います。
- 進行
- 学科
- 競技のコース
- 料理のコース
など。知識として押さえておきましょう。
さて、ここから「of course」の意味や使い方などを例文を見ながら確認していきます。
当然・当たり前の「もちろん」
この表現が一番英会話で使われている意味です。
「決まった進路の」という意味の「of course」で、当然・当たり前という使い方をします。
例文をいくつか見てみましょう。
- 相手:Wow! You won the game.(すごい!試合に勝ったね!)
- あなた:Of course. It was a piece of cake.(当然でしょ。楽勝だったよ)
「何を言っているの?勝つのは当たり前だったよ」というニュアンスですね。
- 相手:Will you come with us for dinner?(夕食一緒に食べますか?)
- あなた:Of course I will.(もちろん!) ※現在形の場合は「Of course I do.」、過去形の場合は「Of course I did.」などでも表現できます。
すでに決まっていて、行くことは当然のことという意味合いですね。
「Of course I still love you.(もちろんあなたのことは今も愛しているよ)」など、歌詞やメッセージなどでも使えますね。
また、同じような表現ですが、少しフォーマルな副詞句の「as a matter of course」という「当然・当たり前のように」として文頭や文末で使わえることがあります。
- As a matter of course, she was wrong.(もちろん彼女が間違ってたよ)
- I will never do such a thing as a matter of course.(当然、そんなことはしません)
など。
思い出した「そうか」や「そうでした」
さて、もちろん・当然以外にも次のようなケースで使われることも多いです。
- 相手:We will have an important meeting this afternoon.(今日の午後、重要なミーティングがあるよ。)
- あなた:Oh, of course.(あー、そうだった!) ※忘れてたけど、それは当然のこと、というイメージです。
「Of course I know.(もちろん知っているよ)」というニュアンスとは異なりますね。
同感する「そりゃそうだよ」
この同情、同感する表現も欠かせません。
下記がその例文です。
- 相手:I’m bushed.(めちゃくちゃ疲れているよ)
- あなた:Of course, you studied a lot this week.(そりゃそうだよ。あなたは今週ものすごく勉強したよね)
など。
「of course」の略語
さて、「of course」をメールやSNSのメッセージでは略語を使うことが多いです。
その場合は、「ofc」となります。友達同士のやり取りでは役立つので覚えておきましょう!
「Of course not」の意味と使い方・例文
さて、当然だよ(もちろん)の反対で、「当然~じゃないよ」と否定するパターンもあります。
その場合は「Of course not」と後ろに否定の「not」を置くのがポイントです。
いくつかの例文を見て使い方を習得しましょう。
- 相手:You never talk to him, do you?(彼とは全然話さないね。)
- あなた:Of course not. I hate him a lot.(当たり前だよ!彼の事大嫌いだもの)
相手の英文にはneverがあり否定文で、その否定文に賛同する時は「Of course not」を使います。
- 相手:Do you think she is going to forgive me?(彼女は私の事を許してくれると思う?)
- あなた:Of course not. She is so angry.(当然無理だよ。めちゃくちゃ怒ってるもの)
相手の質問(同感を誘うなど)に対して、それを否定するパターンですね。
- 相手:Do you mind if I sit next to you?(隣に座ってもいいですか?)
- あなた:Of course not.(もちろん、いいですよ)
さて、この「Do(Would) you mind if ~?」の質問文での答え方は混乱する方が多いです。
直訳は「あなたは私が隣に座ることを気にしますか?」という質問文です。
要するに、これに「Of course」で答えると「気にします・嫌です」となるので注意が必要です。
よってこのパターンでは、「もちろん気にしません」の「Of course not」を使うようにしましょう。
「Off course」はどんな意味?
さて、「f」が二つの「off course」という表現もありますが、これはどんな意味でしょうか?
これの場合は、「out of course」と同様で、「正しい進路から外れて」という意味になります。
「The ship went off course.(その船舶はコースから外れた)」など。
発音は濁らない「オフ・コース(əfkˈɔɚs)」となります。
因みに、小田和正氏を中心に、1967年~1989年の期間で活動した有名バンドの「オフコース」ですが、英語名は「OFF COURSE」となっています。
「Of course」の同義語は?
さて、「もちろん」として使う場合の「Of course」ですが、表現はそれだけではありません。
カジュアルからフォーマルまでの一部となります。
- No problem
- Sure
- Why not?
- Certainly
- Definitely
など。
それぞれの表現の詳しくは、『「もちろん」の英語|12個の表現をネイティブ並みに使う!』の記事で書いていますのでご参考下さい。
「Sure」や「Why not?」との違いは?
しかし、いくら同義語だからと言って、「Of course」の代替え表現として常に使えるわけでもありません。
同義語の中でも気を付けてほしいのが「Sure」と「Why not?」です。
どちらとも英会話でネイティブが頻繁に使いまうが、基本的に違いは下記となります。
- Of course・・・すでに決まっていたことで、それをするのは当然
- Sure(Why not?)・・・相手の意見やお願いにたいしてその時に賛同する
例えば、次のような場面でのニュアンスの違いを確認してみましょう。
相手が「DO you like to join us for the vide game?(一緒にテレビゲームしますか?)」という質問をしたとしましょう。
その答え方が次の2通りだったとします。
- Of course・・・そりゃあ、参加するよね、当たり前じゃん!というニュアンスになります。相手が何となく誘った場合にこの返事の仕方であれば、相手は少し威圧されますね。
- Sure(Why not?)・・・もちろん、参加するね、断る理由がないなどといった相手への感謝も含むニュアンスです。
全然異なりますよね?
よって、このような場合の「Of course」だと、「何を言っているの?当然!」という感じになるので使い方に注意しましょう。
まとめ:「Of course」の使い方に少し注意しましょう!
いかがでしたでしょうか?
「Of course」=「もちろん」のパターンのみ、または「もちろん」という場面ではどこでも使って言いわけではありません。
今回のようにしっかりとその他の表現との違いや意味のニュアンスに気を付けて活用しましょう!