「Japanese」の単語を正しく使えていますか?
冠詞が付く、付かないの「The Japanese」と「Japanese」の違いなども分かるととても便利です。
言語や国籍などを表現する場合の注意点を知っている人は少ないはずです。
目次
「Japanese」の発音と意味・例文・略語
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「Japanese」は名詞と形容詞として使われますが、先ずは発音から見ていきましょう!
「Japanese」の音声と発音記号は下記となります。
発音のアクセントが後ろにあるのが特徴です。
日本国を表現する「Japan(ジャパン)」の派生語になります。これもアクセントは後ろですね。
頭文字は「Japan」同様に大文字の「J」にするのが通常です。
しかし、友達とのSNSでのやり取りなどの時は、大文字にせずに「japanese」と書くこともあります。
また、略語で「Jpn」や「Jap.」などとするケースもあります。
名詞
主語とイコールになる補語になったり、動詞の目的語になる名詞の役割もあります。
下記がその例文です。
- 日本人:Japanese are polite.(日本人は礼儀正しいです) ※「I saw a Japanese.(私は一人の日本人を見ました)」と、このケースは単数扱いです。
- 日本語:I can speak Japanese.(彼は日本語を話せます)
など。
「Japanese」の複数形は?
「I like Japanese.(私は日本人が好きです)」や「Some Japanese don’t like sushi.(幾分かの日本人は寿司が嫌いです)」など、複数形扱いにしていますね。
要するに「Japanese」は単数形と複数形が同じ形となります。他にも「Chinese(中国人)」や「French(フランス人)」などもそのままで扱います。
しかし、「Americans(アメリカ人)」や「Germans(ドイツ人)」などは「s」を付けて複数を表現します。
因みに、「fish(魚)」や「deer(鹿)」、「carp(鯉)」などのように、単数形と複数形が同じ単語は多く存在します。
形容詞
形容詞とは、「~の」や「~な」という名詞を修飾したりする
下記がその例文です。
- 日本の(日本製の):I like Japanese food.(直訳:私は日本の料理が好きです) ※「Japan food」とは言いません。「Japanese food」が日本料理の英語です。「Japanese people(日本の人=日本人)」、「Japanese cars(日本製の車=日本車・国産車)」など。
- 日本人の(日系の):Japanese attitudes are respected.(日本人の態度は尊敬されています) ※「Japanese spirits(日本人としての精神)」などにも使えますね。
- 日本語の:The language he can speak is Japanese.(彼が話す言語は日本語です) ※「Japanese accent(日本語のアクセント)」や「Japanese test(日本語テスト)」など。
※日本製を表現する場合は、「Japanese-made TV(日本製のテレビ)」などで表現もできます。
「私は日本人です」はどう表現する?
下記のどれが一般的でしょうか?
- 名詞・・・I’m a Japanese.
- 形容詞・・・I’m Japanese.
国籍を伝える時は、後述の「I’m Japanese.」と冠詞の「a」を付けずに、形容詞で表すことが通常です。
「I’m a Japanese.」と表現した場合は、「私は一人の日本人です」という意味になり違和感があります。
「Japan’s」と「Japanese」の違いは?
形容詞(所有)の使い方をするときに、「名詞’s」という形になることがありますね。また、その後ろには所有する名詞がきます。
次のようなケースです。
- Mike’s pen(マイクのペン)
- My father’s bag(私の父のカバン)
など、「~の」という意味になりますね。
でも、「Japan」の所有を意味する単語に「Japanese(日本の)」があるのに、何故「Japan’s」を使うのでしょうか?
実はこの2つに大きな意味はなく、また「Japanese」を省略したのが「Japan’s」と捉えることもできます。
ただし、一般的にニュアンス的に、服、スタイル、料理、など日本独特の物を表現する場合は「Japanese」を使い、日本国としての政策などについては「Japan’s」を使う傾向が強いです。
- Japan’s・・・Japan’s policy、など
- Japanese・・・Japanese style、など
しかし、これも曖昧でどちらの単語も使えます。
日本料理を「Japanese food」と一般的には言いますが、「Japan’s food」でも間違えではありませんが、後者がフォーマルで日常会話では使わないイメージです。
「日本の経済」を表現する時も、「Japanese economy」よりも「Japan’s economy」の方がより文語的で、「日本国」というニュアンスが強いですね。
「of Japan」はいつ使う?
では、「名詞 of Japan」も「日本の~」となりますが、何が違うのでしょうか?
所有を表現する前置詞の「of」を使うことで、日本国が所有しているというイメージが「Japan’s」よりも一層強いですね。
下記はどちらも「日本選手団」という意味です。
- Japanese team・・・口語的で一般的によく使う表現です。
- Japan’s team・・・文語的で「日本の」というニュアンスが強いです
- Team of Japan・・・日本国に属しているチームというイメージが強く、フォーマルな場面で使います
など。
あくまでニュアンスの違いであり意味は同じです。
「The Japanese」と「Japanese」の違いは?
定冠詞の「the」が「Japanese」に付く場合とそうじゃない場合では違いがあるのでしょうか?
それぞれで「the」が付くパターンがあるので見てみましょう。
一般的なパターンについては、『もう悩まない!aとtheや英語の冠詞の使い方やルールを5分で解決』の記事も参考にしてみて下さい。
名詞の「the Japanese」
この場合は「日本人」という名詞の「Japanese」に冠詞の「the」が付く場合です。
「The Japanese like baseball.」という文がありますが、どのような意味になるか分かりますか?
実はこの意味は「All Japanese like baseball.(全ての日本人が野球が好きです)」と同じとなります。
定冠詞の「the」が付くだけで「all(全ての)」の意味をするでの、注意が必要です。
一般的に、「日本人は野球が好きです」という場合は、「Japanese like baseball.」として、その人数などについては相手のイメージになり、またはこちらの意図としては「一般的に言われているのは」というニュアンスになります。人数に関しての情報はどこにもありません。
形容詞の「the Japanese」
形容詞の前に定冠詞が付く場合もあります。
「日本の~」と言う場合にも必ず「the」が付くパターンがあります。
それの1つが「日本語」という言語を表現する時です。
「He speaks the Japanese language.(彼は日本語を話します)」など。
「He speaks Japanese.」と全く同じ意味ですが、上記の文がより文語的でフォーマルな言い方です。
まとめ:「Japanese」の使い分けを習得しよう!
いかがでしたでしょうか?
知っているようで、実は品詞の違いすら分かっておらずに会話で使っていませんでしたか?
自分の国に関する単語だからこそこの機会にシッカリと押さえておきましょう。