ちなみに(因みに)を英語ではどう表現するのでしょうか?
「ちなみに」の意味自体が、補足情報としての「付け加えると」という場合に使う表現が基本です。
しかし、話を転換する場合の「ちなみに」という場合にも使われますので、その場合の英語表現も知っておく必要があります。
この接続詞的な表現をカジュアル、またはビジネスなどで使うフォーマルな言い方で使い分ける必要があります。
目次
カジュアルに口頭でも使える「ちなみに」の英語
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さて、先ずはネイティブが会話の中でよく使う表現をご紹介します。
By the way
この表現は頻繁に出てくるのですが、2つの用法があるのをご存知ですか?
文頭にあるのか、文末にあるのかで多少意味合いが異なります。
- 文頭(話の転換):By the way, how is your son?(ところで・ちなみに、息子さんは元気ですか?)
- 文末(補足情報):She was promoted, by the way.(ちなみに、彼女は昇進したよ)
など。
しかし、厳密に「話の転換だらから文頭だ」ということはなく曖昧になっているケースも多いです。
また、友達などとのメールなSNSでのメッセージの時は、略語の「btw」を使うことも多いです。
「by the way」については、『2つある!?「by the way」発音や意味と使い方』の記事でも解説しています。
Also
文頭や文中に持ってくることで、「そして・また」や「ちなみに~です」と補足情報を足すイメージになります。
これと似た表現で、「In addition (to that)」があり、「それに加えると」という意味になり、直接情報を追加する際に使えます。メールや文語などで使う少しフォーマルな言い方にはなりますが、会話でも使えます。
下記がその例文です。
- Also, he is smart.(ちなみに、彼は頭もいい)
- She can also speak Japanese.(ちなみに、彼女は日本語も話せます)
- In addition to that, Tom left the company.(ちなみに、トムは会社を辞めたよ)
また、「He can speak French, too.(ちなみに彼はフランス語も話せます)」と、後ろに付ける「too(~もまた)」でもOKです。
Speaking of
「~と言えば」と話の内容についての情報を付け加えたりする場合に使います。
- Speaking of it, how was your trip?(ちなみに、旅行はどうでした?)
- Speaking of songs, which singer do you like?(歌の話をしているけど、ちなみに歌手は誰が好き?)
因みに、「Speaking of which,」という表現もあり、その場合は「そういえば」と話の転換をする時に使う表現です。知識として押さえておきましょう。
In passing
「話のついでに少し言うと」とうニュアンスの表現で「ちなみに」を意味します。
例えば、文中に置いて「I heard in passing that ~.(~だと小耳に挟んだ)」という感じで、意図しないけど通りすがりに聞こえたというイメージです。
これと全く同じなのでフランス語の「En passant(アン・パサン)」です。これも英語の会話の中で「In passing」の代わりに使うこともあります。
- In passing, he joined a big enterprise.(ちなみに、彼は大企業に就職しました)
- En passant, she likes this the best.(ちなみに、彼女はこれが一番のお気に入りです)
など、文語でも使われている表現です。
ビジネスやメールで使える「ちなみに」の英語
さて、ここではビジネスメールや少しフォーマルな言い方の「つまり」についてご紹介します。
For your information
これは「ご参考までに」という表現でよく使われます。
補足情報としての「つまり」で、略語は「FYI」となり、同僚や友達とのメールでも頻繁に出てきます。
- For your information, we sent you a file by mail the other day.(ちなみに、先日郵便でファイルをお送りしました)
- We have already set it just for your information.(ちなみに、準備は完了しました)
など。
Incidentally
文中や文頭でも使われる表現ですが、「ついでに言えば」、「付随的な」という意味があります。とても丁寧な言い方です。
それから「ちなみに」という意味でも使えます。また、「偶然にも」という場合にも使える表現でもあります。
- Incidentally, I would like to know more about the plan.(ちなみに、その計画についてもって知りたいです)
- Incidentally, our client called and cancelled the meeting tomorrow.(ちなみに、お客さんが電話してきて、明日の打ち合わせをキャンセルしました)
など。
As a side note
「side note」の「追記・注記」というフォーマルな表現から来ています。「on a side note」とも同様の意味になります。
また、これに似たような表現で「aside from ~(~とは別に・~はさておき)」、「as an aside(余談として)」もあります。
どれも「by the way」をフォーマルにしたイメージです。
- As a side note, we increased our sales by 10% this year.(ちなみに、今年の売り上げを10%アップしました)
- Aside from that, let’s talk more about the next topic.(ちなみに、次の議題についてもっと話しましょう)
- As an aside, this restaurant was built 100 years ago.(ちなみに、このレストランは創業100年です)
など。
For the record
基本的に文頭で「Just for the record」などとしても使われれて、「公式に言うと」や「ちなみにはっきり言うと」というニュアンスになります。
- For the record, I won’t support his idea.(ちなみに、私は彼の考えを支持しません)
- I got the best score in my class just for the record.(ちなみに、私のクラスでは最高得点を取りました)
など。
まとめ:1つの表現に固執しないで使いこなそう!
さて、色々な「ちなみに」の表現を見てきましたが、慣れてきたら「by the way」、または「also」など単純な言い方だけでななく、他の表現にもチャレンジしてみましょう!
しかし、カジュアル、またはフォーマル(丁寧)だけ意識しておけばOKです。
ちなみに(incidentally)、間違えたところで大したことはありません。ドンドンチャレンジしましょう!