「実は、~」というのは日常的に使われる表現ですよね?
これは英語でも同様で、色々な言い方があります。
詳細は後ほど説明しますが、下記がその一覧で、カジュアル(スラング)やビジネス、またニュアンスの違いで使い分ける必要があります。
- Actually:実際のところ(本当は) ※いいにくいことを伝える時にもよく使われる「実は」です。
- The thing is:実は~です ※強調したい時に使う口語の表現です。「要するに」や「問題は」などの意味にもなる使い勝手のいい表現です。
- To be honest:素直に言うと、実は ※「Honestly speaking」などの表現もあります。
- To tell the truth:真実を言うと、実は ※「To be honest」とほぼ同じ意味ですが、少しフォーマルですね。
- You know what?:ねえ、知っている?実は ※スラング的表現で、軽い真実を伝える時によくネイティブが使います。
- In fact:実は ※「事実」とう「fact」を使っており、ビジネスでのフォーマルな言い方です。また、「truth」との違いは後述します。
- In reality:現実には ※現実の世界では~です、というニュアンスもあります。
- For your information:参考までに(実は) ※ビジネスメールでも略語で「FYI」としてよく使われます。
など、秘密を第三者に話す時、真実を打ち明ける時、または相手をビックリさせる時などなど、様々なシチュエーションで使える表現です。
また、日本語の「因みに(ちなみに)」や「つまり」と混乱している人も多いようです。
目次
「実は」の英語|「因みに」や「つまり」との違いは?
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先ほど冒頭で紹介した「実は」の英語表現の一覧ですが、次のように口語でも文語でも文頭で使うことがほとんどです。
- Actually, he is coming.(実は彼はこちらに向かっています)
- In fact, no one knows the truth.(実は、真実を誰も知りません)
など、文頭なので最初の文字は大文字です。
これを知っておくだけでも、英会話に役立ちます。
また、混乱する「因みに(ちなみに)」ですが、次のようなケースでよく使います。
- 情報を足して真実を伝える時(例:因みに、彼には妹がいます) ※結論で真実を言う場合は「つまり」という日本語がベターですね。
- 話題を変える時(例:因みに明日は晴れらしい) ※英語では「by the way」を使います、日本語では「ところで」という表現もあります。『「ところで」の英語|1つだけじゃない!?様々な英語表現』の記事も参考にしてみて下さい。
など。
要するに、「因みに」や「つまり」と「実は」は結構似ている表現なんですね。和訳の時、どちらでも通じる場合がります。知識として押さえておきましょう。
カジュアル(スラング)の「実は」の英語と例文
さて、「実は」の英語は1つだけではありませんでしたね。
ここではよく口頭で気軽に使う「実は」を中心に紹介します。
「実は」の英語|Actually
副詞である、「actually(アクチュアリー)」はよくネイティブも使います。
「実際のところ(本当は)」、「(いいにくいけど)実は」というケースが多いですね。
- Actually, I have to go now.(実は、もう行かないといけないんです)
- Actually, he is very stingy.(実は、彼はとてもケチです)
形容詞の「actual(アクチュアル)」は「現実の」などの意味があります。
「実は」の英語|The thing is
この表現は、口頭のみで使うスラング的な表現で、「actually」と同じようによく使われます。
理由を述べたり、強調したい時などによく使う「実は」です。
また、「要するに」や「問題は」などの意味にもなる使い勝手のいい表現です。文脈によって変わってきます。
「The thing is, 主語+動詞」が基本の形です。
- The thing is, I forgot about it.(実は、そのことを忘れてたんだよ)
- The thing is, she is the one who is promoted this time.(実は、彼女が今回昇進した張本人です)
「実は」の英語|To be honest
「正直に言うと」と相手に言う場合の「実は」です。
「honest(オネスト)」は「正直な」という形容詞です。名詞は「honesty(オネスティー)」で「誠実」となります。
他にも次の2つも同じ意味です。
- To be honest with you
- Honestly speaking ※この表現はビジネスのフォーマルで「正直に申し上げますと」というニュアンスになります。
下記の例文を見てみましょう。
- To be honest, I hate the movie.(正直に言うと、その映画大嫌いです)
- Honestly speaking, the presentation was boring.(正直に申しますと、そのプレゼンはとてもつまらないものでした)
「実は」の英語|To tell the truth
「To be honest」よりも少しフォーマルなニュアンスですが、こちらも「正直に言うと(実は)」となります。
他にも下記の表現がありますが、同じ意味です。
- To tell you the truth
- The truth is (that) 主語+動詞 ※口語的な表現です。
例文が下記となります。
- To tell the truth, I don’t like to go on a business trip.(実を言うと、出張に行きたくない)
- The truth is that I already knew what you told me.(実を言うと、あなたが言ったことはすでに知っていました)
「実は」の英語|You know what?
一番カジュアルなスラングで、目上の人には使わないようにして下さい。
ニュアンス的に「ねえ、知っている?実はさあ・・・」という意味になります。
- You know what? Tom is going out with Lisa.(ねえ、知ってる?実はさあ、トムとリサが付き合っているんだよ)
- You know what? I heard we’ll have a short test next week.(ねえ、実はさあ、聞いたんだけど、来週小テストがあるんだって知ってる?)
ビジネスで使える!「実は」の英語と例文
ここでは、「Honestly speaking」のように、少し堅苦しい表現で、ビジネスの場面やメールなどの文語としても使える表現を紹介します。
「実は」の英語|In fact
ビジネスシーンでよく使う、2語の熟語で代表的な「実は」です。
実際に起こったことを主張したい時、確信して自信がある時の「実は」です。
他にも、「as a matter of fact」という熟語があります。少しかっこいい表現です。
- In fact, he is going to be our new boss.(実は、彼が私たちの新しい上司になります)
- As a matter fact, today is my birthday.(実を言うと、今日は私の誕生日です)
ここで少し疑問が出てきませんか?
先ほどの「To tell the truth」の「truth」と「fact」の違いです。
例えば、「In fact, he is telling the truth.(実は、彼は真実を言っています)」という文がありますが、「truth」と「fact」は何が違うのでしょうか?
「truth」と「fact」の違いは?
あまり細かく考えなくていいですが、ニュアンスの違いもあるので押さえておきましょう!
- fact・・・実際にあった事実 ※事実関係、事実を捻じ曲げる、など
- truth・・・嘘ではない真実 ※真実は1つ、真実を打ち明ける、など
「実は」の英語|In reality
「本当のところ」、「現実には」という場合の「実は」です。
前の文を否定して、真実を言う感じになります。
- In reality, he is not kind at all.(実は彼は全く優しくありませんよ)
- In reality, it’s not true.(現実には、それは真実ではない)
「実は」の英語|For your information
「ご参考までに」、「ちなみに」などの意味を持つのが、「For your information」です。
「実は」と同じで、情報の追加の場合に使います。
ビジネスメールでもよく使いますが、基本的に略語の「FYI」を使って表現します。
- FYI, the attached file is very important.(ちなみに実は、添付ファイルはとても重要なものです)
- FYI, I’ll make a sales report.(ちなみに実は、私が営業報告書を作ります)
「実は」と関係して使える英語表現一覧
「実は」と関連した表現も覚えると英語の幅が広がりますね。この機会に是非覚えてみましょう!
- 「ひそひそと話す」:whisper(ウィスパー) ※「ひそひそ話」は「whispered talk」です。
- 「秘密」:secret(シークレット) ※秘密を守るや秘密をばらす(暴露)などの英語は、『「秘密」の英語|使い方やニュアンスが違う4つの表現を習得』の記事をご確認下さい。
- 「嘘」:lie(ライ) ※嘘をつく人は「liar(ライヤー)」の英語を使います。『「嘘」の英語|lieは横たわる!?動詞や名詞などで9個の言い回し』の記事も参考にしてみて下さい。
- 「噂」:rumor(ルーマー) ※「噂を広げる」は「spread a rumor」となります。
- 「口が軽い」:big mouth ※「彼(彼女)は口が軽い」は「He(She) has a big mouth」となります。日本語でいう「大口をたたく」は、「brag(ブラグ)」や「boast(ボースト)」などの英語を使います。「口が堅い」は「(主語)+can keep secrets」とか「tight-lipped」などでもOKです。
- 「だます」:cheat(チート) ※ずるをする、という意味でも使われます。カンニングは「cheating」と言います。また、「deceive」も同様です。
まとめ:「実は」の英語は表情を交えて使ってみよいう!
ネガティブな「実は」やポジティブな「実は」の話も、相手が驚くことが前提の場合が多いですね。
普通の表情で話しだすより、少し深刻な顔をすた方が活きた会話になります。特に外国人が英語で話し出す時は、大げさなくらいな表情をします。
「The truth is・・・」
と切り出す前の表情を映画やドラマなどでも見てみて下さい。
仏頂面で英語で相手に伝えるより、感情を込めて話すことがキーです。是非、そのような場面に遭遇した場合は、その点も気を付けると、相手に重大さなどが伝わりやすくなります。
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