「給料」の英語を正しく表現できますか?
「給料」の表現でよく知られているのは「salary」ですが、バイトの給料などは「salary(サラリー)」とは言えないのを知っていましたか?
日本語の「給料」は、月給や日給など様々な「給料」をまとめて伝えることができる表現ですが、英語の場合、「給料」の種類によって表現を使い分ける必要があります。
また、英会話の中では「給料がいい」、「給料が上がる」など会話のネタになる表現を覚えておくと便利です。
目次
「給料」の基本英語と発音
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先ず、「給料」を直訳すると「salary」です。
「給料」を表す英単語はいくつかありますが、「salary」の場合、毎月安定して支払われる「月給」を表します。事務職や専門職など知的な職業の賃金を指す場合が多いです。
季節労働者の日払い給料や、アルバイト代などはこの「salary」に含まれません。これらのいい方は、次の章で詳しく解説します。
「salary」の発音と発音記号は下記となります。
※「salary」は「l」と「r」の音が含まれています。日本人にとっては発音しずらい単語です。正しい発音を身に付けたい方は、【RとLの発音がビックリするほど上達する簡単トレーニング】の記事を参考にしてみて下さい。
様々な「給料」の表現/「salary」との違いは?
ここでは「salary」以外の「給料」を表す英単語とその意味を解説します。
英語の「pay」は給料?
「pay」(ペイ)は「支払う」という意味の動詞ですが、「給料」という意味もあります。
口語で使われる表現で、安定してもらえる給料かどうかに関係なく、幅広く「給料」という意味でに使える表現です。
因みに、「いい給料(バイト代なども含む)」は、「good pay」と口語で表現するネイティブが多いです。
英語の「wage」は給料?
「wage」(ウェイジ)は、時給、日給、週給など、労働の量に応じて支払われる給料に使う表現です。
季節労働の賃金や、バイト代などもこの「wage」を使うのが一般的ですが、口語的に「pay」でも問題ありません。
「salary」は、知的な職業の給料に使うのに対し、「wage」は身体を使う肉体労働に使われることが多いです。
尚、「wage」は複数形の「wages」で使われることが多いです。これは、日給や週給という性質上、月に数回など何度も繰り返しもらう場合が多いためだといわれています。
英語の「fee」は給料?
弁護士や医者、芸術家などの専門職の場合は「給料」ではなく「報酬」となり「fee」(フィー)を使います。
英語の「allowance」は給料?
「allowance」(アラウアンス)は定期的に支給される手当などのことです。
給料に上乗せされて支払われる地域手当や家族手当などで使われます。
【例】
- 住宅手当:housing allowance
- 出張手当:travel allowance
- 退職金:retirement allowance
- 家族手当:family allowance
- 地域手当:district allowance
「給与」を使った様々な英語表現
「給料が高い」、「給料が上がる」など「給料」を使った様々な英語表現を見てみましょう。
「給料が高い」や「給料が安い」は英語で?
給料の「高い」、「低い」は「high」と「low」を使います。
【例文】
- 英語その1.His salary is very high.彼の給料はとても高いです。
- 英語その2.My salary is low. 私の給料は安いです。
「価格」に使う「expensive」と「cheap」を使ってしまう間違いがよくあるので要注意です。
また、「良い給料」という意味で「good」を使ったり、逆の「良くない給料」という意味で「bad」を使うこともできます。
「給料が上がる(昇給)」や「給料が下がる」は英語で?
「給料が上がる」の英語
「給料が上がる」という場合の「上がる」は「raise」(レイズ)を使います。
「raise」は、動詞だけでなく名詞の「昇給」という意味でも使えます。
【例文】
- 英語:I got a raise in April.
- 日本語:(私は)4月に昇給しました。
この他に、「increase」(インクリース)も「(給料が)上がる」という意味で使えます。「increase」も名詞で使えますが、「salary increase(昇給)」など「salary」や「pay」などとセットで使います。
「給料が下がる」の英語
「給料が下がる」や「給料が減る」という場合の「下がる」、「減る」は「decrease」(ディクリース)、又は「reduce」(リデゥース)を使います。
【例文】
- 英語:My salary was reduced.
- 日本語:(私の)給料が減らされました。
「reduce」と「decrease」の違いは?
「reduce」は、社内の人事評価の結果などで人為的に減った場合に使う表現です。
一方、「decrease」は転職したなど変化があった時に結果として下がってしまった場合に使う表現です。
また、「減給された」という場合は「pay cut」も使えます。この場合の「~された」は動詞の「take(テイク)」か「get(ゲット)」を使います。
【例文】
- 英語:I took(got) a pay cut. ※「took(トゥック)」は「take」、「got(ガット)」は「get」の過去形です。
- 日本語:私は減給されました。
「給料」の関連英語
「給料」の関連表現を確認しましょう。
- 「時給」:hourly pay, hourly wage ※「時給で働く人」は「wage-worker」です。
- 「月給」:monthly salary ※「salary」だけでも同様の意味です。
- 「年俸」:yearly salary
- 「有給」:paid holiday
- 「手取り」:after-tax income, take-home income, disposable income ※「income(インカム)」は「収入」です。「after-tax」は「税引き後」、「take-home」は「家に持ち帰る」という意味です。「disposable income」は「可処分所得」のニュアンスで少し堅い表現です。
- 「賞与」:bonus
- 「役員報酬」:executive salary
- 「休業補償」:leave compensation
- 「残業手当」:overtime pay
- 「給料日」:payday
- 「給与明細」:pay slip ※「payroll slip」もよく使われます。
- 「最低賃金」:minimum wage ※「minimum pay」も同様です。
- 「銀行振込」:bank transfer
- 「給料から天引きされる」:deducted from one’s salary ※「one’s」には「my」などの所有格が入ります。
- 「賃金カット」:cut in wages ※「cut in pay」でも同様です。
まとめ:「給料」の英語はビジネスシーンでは欠かせない表現
「給料」は、社会人で働いている多くの人がもらうものなので、様々な場面で出てくる表現です。
「給料」を表す表現は色々ありますが、多く使われるのは「salary」、「wage」、「pay」のこの3つです。
まずは、この3つの意味や使い方をしっかり押さえて使い分けられるようにしましょう!
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