「静か」という意味の形容詞の単語の「quiet」と「silent」の違いを知っていますか?
また、比較級、名詞や副詞などはどうなるのでしょうか?
それと「静けさ」や「静寂」、「静かに~する」など名詞や副詞の使い方も知っておくと便利です。
ネイティブもよく使う「静かにして下さい!」などの日常会話フレーズも触れておきましょう!
「静か」の英語|2つの単語の違いと使い方
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「静か」の基本単語は2つありますますが、それ以外の英語も押さえておきましょう!
それぞれを見てみましょう!
「静か」の英語|quiet の読み方(カタカナ)・発音
「quiet」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
小声など多少の音がある場合は「quiet」を使います。また、性格の「物静か」や暮らしの「平穏な」などの場合に使う単語です。
「静か」の英語|quiet の例文
- He is quiet.(彼は物静かです) ※無口ではなく言葉が少ない性格の場合ですね。
- I will spend a quiet weekend.(静かで平穏な週末を過ごします)
- It’s a quiet voice.(静かな声・小さな声ですね)
- I like quiet places.(私は静かな場所が好きです)
- Isn’t this room too quiet?(この部屋は静か過ぎませんか?)
など。
森の中の静けさも虫や小鳥の声はあっても「quiet」が使えます。
「静か」の英語|quiet の名詞・副詞
「quiet」の名詞は「quietness(クワイエットネス)/静けさ・落ち着き、など」で、副詞は「quietly(クワイエットリー)/静かに」です。
次のような例文で使えます。
- I’m interested in the quietness of this motor.(私はこのモーターの静けさに興味があります)
- He went out of the room quietly.(彼は静かに部屋を出ました)
など。
「静か」の英語|quiet の比較級・最上級と例文
また、「quiet」の比較級は「quieter」で、最上級は「the quietest ~」を使うのが一般的です。
「more quiet」や「the most quiet ~」も文法的には問題ないようですが、上記をネイティブはよく使います。
- He is quieter than his brother.(彼は弟よりも物静かです)
- This is the quietest place in the town.(ここが街中で一番静かな場所です)
など。
「静か」の英語|silent の読み方(カタカナ)・発音
「silent」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
無音で「シーン」とした状態の静けさです。夜や暗い場所で何も音がしない時のイメージです。
「quiet」よりも更に静かな状態の事です。
「静か」の英語|silent の例文
次のような場面で使います。
- He is silent.(彼は無口です) ※警察の取り調べで、黙秘している時なども使える表現です。その場合は「He keeps silent.」でもOKです。
- I spent a silent night.(静かな夜を過ごしました)
- We watched a silent film.(私たちは無声映画を見ました)
など。
「静か」の英語|silent の名詞・副詞と例文
また、「silent」の名詞は「silence(サイレンス)/沈黙や静寂、など」で、副詞は「silently(サイレントリー)」で「静かに/無言で」という意味になります。
- We met after 5 years of silence.(私たちは5年ぶりに会いました) ※「silence」は「音信不通」という意味でも使えます。
- I read a book silently.(黙読しました) ※逆の「音読する」は「read aloud」を使います。
など。
「静か」の英語|silent の比較級・最上級と例文
それと「quiet」と同じように、比較級と最上級もありますね。「silent」は「more silent」と「the most silent ~」を主に使います。
- He became more silent.(彼は更に無口になりました)
- He is the most silent person I’ve ever known.(私が知っている人で彼が一番静かです)
など、参考にしてみて下さい。
他にもある!「calm」や「still」など
基本的には「quiet」と「silent」の単語を押さえておけばある程度の会話ができますが、他の表現もネイティブはよく使うので覚えておきましょう。
- calm(カーム):落ち着いた、穏やかな ※これと同じなのが「peaceful」です。平和的なという意味で使われます。
- still(スティール):動かない ※音だけでななく、動かないという静かを表現できます
- soft(ソフト):激しくない ※音楽などで使える表現です。
下記のような例文で使えます。
- He stayed calm.(彼は静かで落ち着いていた
- The machine is still.(この機械は全然動かない)
- I like soft music.(私は音が大きくなく、心地よい音楽が好きです)
など。
「静か」の逆の英語は?
「静か」の反対と言っても色々なパターンがありますね。
下記のケースでの使い分けが大切です。参考にしてみて下さい。
- しゃべらない静かの反対:talkative(おしゃべり)
- 音が静かの反対:loud/noisy(大きい・うるさい)
- 性格が静かの反対:impatient(せっかち)
- 穏やかで静かな生活の反対:busy(忙しい)
このように対義語も覚えておくことで英会話の幅が広がりますね。
2.「静かにしてください」や「しーっ!」を英語で表現する
それぞれを確認してみましょう。
「静かにして下さい」や「静かに!」の英語
「静かに!」は英語でよく知られているのが「Be quiet!」です。
しかし、「Be quiet!」は命令文で上から目線の少し強めの表現です。
また、名詞のみで「Silence!」もありますが、更にフォーマルで強い表現です。
よって、基本は「静かにしていただけますか?」とお願いする場合は丁寧な疑問文を使いましょう。
- Could you please be quiet?
- Would you mind being quiet?
これらの表現も丁寧ではありますが、「静かにして下さい」と直接的に言う表現なので場面によっては少しきつい表現と取られてしまう場合があります。
そのような場合には、以下のようなフレーズも使えます。
- Could you speak a little softer?
- Could you please keep your voice down a bit?
どちらも、「もう少し静かにしていただけませんか?」、「ボリュームを少し下げていただけませんか?」という意味で、声など音のボリュームなどを少しトーンダウンするようにお願いする表現です。「全く話すな!」というわけではないので、少し柔らかく感じる表現です。
「もう少し」という意味の「a bit」や「a little」をつけているのも、やわらかく聞こえるポイントです。
尚、「keep your voice down」は声以外の音がうるさい場合「your voice」を「it」に変えて「keep it down」でOKです。
その他にも次のようなカジュアルな表現もあります。
- Tone it down.(ボリュームを押さえて):声がうるさくてボリュームを下げてもらいたい時に使える表現です。「Turn it down.」でも同じ意味です。
- Zip your lips.(お口にチャック!):日本語の「お口にチャック!」と同じ表現です。仲のいい友達などで使えるカジュアルな表現です。
- Hold your tongues.(黙って!):スラング的な表現で「tongues」と舌を複数形にするのがポインとです。
また、【「うるさい」や「黙って」の英語|6つの使える英語フレーズ】でも解説しているので、こちらもあわせて確認してみてください。
「静かに!」のジェスチャーの「しーっ!」の英語
日本語で静かにしてほしい時に「シー!」と言いますよね。
英語でも同じように「Shhhh!(シー)/shh」と言いますが、発音が日本語の「しーっ」と少し違います。
発音記号は「ʃː」で、唇を丸めて少突き出して「シー」と発音します。舌の位置は日本語で「シー」と言う時よりも少し前で上の歯の付け根に近い位置です。
また、他にも「Hush!」(ハッシュ)という表現もあるので覚えておきましょう!だ
まとめ:「静か」の英語は的確に使いこなそう!
「静かに!」はよく知られている「Be quiet!」だと、高圧的に聞こえてしまう場合があるので要注意です。
掲示物などに「お静かに!」と表示する場合は「Quiet Please」や「Quiet」が使えます。
「静かにしていただけませんか?」という時には、静かにしてほしい理由も付け加えると、コミュニケーションがスムーズになる場合もあります。
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