「アルバイト」やその略の「バイト」を英語でそのまま「アルバイト」と表現すればいいと思っていませんか?
実は、「アルバイト」は和製英語です。
ドイツ語の「働く」や「仕事」を表現するの「Arbeit」から来ているので、英語表記としてそのまま使っても外国人には通じないのです。
後ほど詳しく解説しますが、次のような表現を使います。
- job/work
- part-time job/work
- temporary job/work
- extra job/work
- second job/work
- side job/work
- casual job/work
など。それぞれのニュアンスが多少異なりますが、アルバイトとして通じる英語です。
また、「バイトです」や「~でバイトで働いています」など英語に表現する場合はどのように英語で表現すればいいのでしょうか?
目次
「アルバイト」の英語と由来
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「アルバイト」は英語で何て言うのでしょうか?
下記が正しい英語の表現です。
- 「アルバイト」:「part-time job(パートタイム・ジョブ)」
- 音声:
冒頭でも伝えましたが、日本語の「アルバイト」はドイツ語の「働く」という意味の「Arbeit」からきています。
英語ではないので、そのまま言っても伝わりません。
日本のように「パート」と「アルバイト」の区別はなく同じ表現を使います。
英語の「アルバイト」は、日本語と少し概念が違います。
労働契約の種類ではなく、「全時間の一部」、つまりフルタイムではなく短い時間で働いている仕事が「part-time job」です。
「アルバイト」の雇用形態でも、フルタイムで働いている場合は「part-time job」ではなく、「full-time job」となります。
また、「part-time work」も同様ですが、アルバイトの仕事内容など仕事自体を指す場合に使います。「part-time job」は、「職業」としてのアルバイトの場合です。
- I have to go to a part-time work.(アルバイトに行かなくてはいけない)
- I got a part-time job!(アルバイトが採用になった!)
など、使い分けが必要です。『「仕事」の英語|workとjobや他の3つの英単語の違い』の記事も参考にしてみて下さい。
「アルバイト」と「正社員」を区別しない!?
英語では日常的な会話の中では、あまり「アルバイト」と「正社員」を区別しません。
よって、単純に「job」や「work」という単語だけを使っても構いません。
日本より、様々な働き方をしている人が多いからかもしれません。
「昨日アルバイトをした(I worked par-time.)」と言うよりは、単に「昨日働いた(I worked yesterday.)」ということが多いですし、「どんな仕事をしているか?」と聞かれたら、「アルバイト」ではなく、仕事の内容を答えます。
他にもある!「アルバイト」の別の英語表現
場面や伝えたい内容によっては、「part-time job」以外の表現が適切な場合もあります。
下記の2つが代表的な表現です。
- 期間限定の仕事:「temporary job(テンポラリー・ジョブ)」 ※フルタイムでも本業ではなく、期間限定で働いているという場合は「temporary worker」と言います。「temporary」は「一時的な」や「仮の」という意味があり、対義語は「permanent(永続的な)」です。
- 副業:「extra job(エクストラ・ジョブ)」または「second job(セカンド・ジョブ)」
他にも、「side work/job」や「casual work/job」などの言い方もあり、「内職」の場合も同じ表現が使えます。
「アルバイト」を使った英語の例文
「アルバイトをする」「アルバイトに行く」など「アルバイト」に関する例文をいくつか見てみましょう。
「~はアルバイトです」と英語いう場合
業務形態とを表現する場合ですね。
例文を見てみましょう。
- 英語:I’m a part-timer.
- 日本語:私はバイトです。 ※「part-timer(パートタイマー)」は「非常勤」と訳すこともできます。
- 音声:
「~でアルバイトとして働いています」と英語でいう場合
場所も付けていうのがありますよね?
下記が例文です。
- 英語:I work part-time at the restaurant.
- 日本語:そのレストランでバイトしています。
- 音声:
また、下記のような表現も使えたり、聞くこともあるので確認しておきましょう。
- I need to go to work!/バイトに行かなくちゃ!
- I quit the part-time job yesterday./昨日、バイトを辞めました。
「タイムカード」は英語でなんて言う?
「タイムカード」は英語で「time clock card」(タイム・クロック・カード)です。
「タイムカードを押す」は、出社時と退勤時では表現が違います。出社時は「punch in(パンチ・イン)」です。または、「clock in」や「clock on」でもOKです。
退社時は「punch out」です。こちらも、「clock out」や「clock off」でもOKです。
「アルバイト」に関連する英語一覧
「バイト代」など、会話でも使える「アルバイト」の関連表現を確認しましょう。
- 「アルバイター」・「フリーター」:part timer
- 「履歴書」:resume(レジュメ) ※書き方については、『英語の履歴書の書き方|厳選!失敗しない基本やコツと注意点』の記事を参考にしてみて下さい。
- 「バイト(仕事)の面接」:job interview(ジョブ・インタヴュー) ※「バイトの面談」などの区別はなく、どの面談もこの言い方になります。
- 「稼ぐ」:earn(アーン) ※「make money」でもOKです。
- 「従業員」:employee(エンプロイー)
- 「広告」:advertisement(アドヴァタイズメント) ※アルバイト募集の広告など。
- 「バイト代」:pay(ペイ) ※「給料」という意味ですが、「バイト代」という意味でも使える表現です。正社員の「給料」は「salary(サラリー)」を使うことが多いです。「高い(いい)バイト代」は「good pay」で通常の給料などでも使える表現です。
- 「時給」:hourly pay(アワリー・ペイ) ※「hourly(毎時の)」、「weekly(毎週の)」など
- 「最低賃金」:minimum wage(ミニマム・ウェイジ) ※「wage」は「賃金・給料」で「pay」でも通じます。「法定最低賃金」は、「legal minimum wage」です。「legal(リーガル)」は「法の・法律上の」です。
- 「残業」:overtime(オーヴァータイム)
- 「サービス残業」:unpaid overtime ※「unpaid(アンペイド)」は「支払われていない」の単語です。
- 「フリーランス」:free-lance
- 「非常勤講師」:part-time teacher
- 「兼業農家」:part-time farmer ※「farmer(ファーマー)」は「農家」です。
まとめ:「アルバイト」やその関連の英語は正しく表現しよう!
「アルバイト」の英語表現は、伝えたい意味によって変わります。
たくさん覚えるのが難しい場合は、まず「part-time job」という表現を覚えておきましょう。
「アルバイト」や「仕事」に関する表現は、日常会話や自己紹介などでよく出てくる表現なので、正しい関連表現なども覚えておくと便利です。
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