「感動した!」や「感激した!」などは日本語でも良く使う表現ですが、その英語は何を使えばいいのでしょうか?
また、感動する映画やシーンに遭遇した際には、形容詞の「感動的な~」というのも欠かせない表現です。
自分の感想や感情を言葉に出すことは、英語では必須です。黙っていては、相手にあなたの気持ちは通じません。
後ほど詳しく説明しますが、動詞では主に次のような表現を使います。
- move:心が動かされる感動する
- impress:感銘を受けて感心する(感動する)
- touch:心に触れて感動する
- inspire:感動して刺激を受ける
など、多少ニュアンスが違うので、上手く使い分けれるとベストです。
また、スラング的な表現で「鳥肌が立つ(get goosebumps)」や「言葉が出ない(at a loss for words)」など、ネイティブがよく使う表現もあるので押さえておきましょう!
最後には、どれくらい「感動・感激」の英語を理解したのかを試せる、「まとめクイズ」を用意していますので、是非チャレンジしてみましょう!
目次
「感動」の英語:名詞編
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さて、先ずは「感動」という名詞とその例文をみてましょう!
emotion
辞書で調べるとすぐに出てくるのがこの「emotion(イモーション)」です。
「感情的な感動」という場合に使います。
- I cried with emotion.(感動で泣きました)
- He expressed his emotion.(彼は感動表現をした)
など。
impression
何かを見たり、聞いたりした時の「印象的な感動」に使う表現が、「impression(インプレッション)」です。
「His words made a deep impression on me.(彼の言葉に深く感動しました)」など。「make an impression on ~」は熟語として覚えておきましょう。
この「impression」ですが、「印象」という表現でもよく使われます。
「What is your first impression of her?(彼女の第一印象はどうでしたか?)」など。
「感動した(する)・させる(与える)」の英語:動詞編
冒頭でも少し触れましたが、何かを聞いたり、見たりして感動する時、また何かがあなたなど人に感動を与える場合の表現を見てきましょう!
ここでは、よく使われる主に4つの動詞を見ていきます。
move
簡単な単語で一番感情的な表現で「心が動かされて感動する」という意味で使うのが、「move(ムーブ)」になります。
「胸を打つ」など強い感動の場合です。
- I was so moved that I started shaking.(震えるほど感動した)
- The book really moved me.(その本は私を感動させました)
など。
また、「move ~ to tears(~を涙させるくらい感動させる)」という熟語もあります。
基本は、「I am moved by it.(それに感動した)」です。前置詞は「by」を使うのが通常です。
impress
「感銘を受けて、感心、感動する」という意味の単語は「impress(インプレス)」です。
- I was impressed by your speech.(あなたのスピーチに感動した)
- The story impressed us a lot.(その話は私たちに多くの感動を与えました)
また、「I am impressed with your attitude.(あなたの態度に感動した)」など、前置詞の「with」でもOKです。
touch
「心に触れて感動する」という意味で、悲しい時などにも使う表現が、「touch(タッチ)」です。
「move」よりも少し落ち着いた「感動する」というニュアンスでもありますね。
- I’m so touched by his farewell message.(彼のお別れのメッセージにとても感動しました)
- The movie touche me.(その映画は私を感動させました)
また、「He touched my heart.(彼は私の心に触れた=感動した)」という表現もあります。
inspire
「刺激を与えて感動させる(何かの行動をさせる)」という場合に使う単語が、「inspire(インスパイア)」です。
感動させただけではなく、その次の行動に影響を与えたイメージですね。
下記がその例文です。
- Lots of kids in Japan were inspired by Ichiro.(日本にいる多くの子供がイチローに感動した)
- His achievement inspired me so much.(彼の成功は私の多大なる影響を与えました)
など。
「感動的な」の英語:形容詞編
「感動的な話」や「感動的な映画」などの表現も欠かせないですね。
それぞれのニュアンスの違いはこれまで見てきた表現からくみ取れるかと思いますので、それを把握しながら例文も確認しましょう!
emotional
「emotion」の形容詞が「emotional(イモーショナル)」です。
次のような例文で使います。
- Your birthday message to me was so emotional.(あなたの誕生日メッセージはとても感動的でした)
- It was an emotional reunion.(それは感動的な再会でした)
など。
moving
「move」の形容詞が「moving(ムービング)」です。
- He told me a moving story.(彼は私に感動的な話をしました)
- I saw such a moving scene.(とても感動的な風景を見ました)
など。
impressive
「impression」の形容詞が、「impressive(インプレッシブ)」です。
- Your presentation was impressive.(あなたのプレゼンは感動的でしたよ)
- That was an impressive speech.(それはとても感動的なスピーチでした)
など。
touching
「touch」の形容詞が「touching(タッチング)」です。
- I watched a touching movie.(私は感動的な映画を見ました)
- She always sings touching songs.(彼女はいつも感動的な歌を歌います)
など。
もちろん、これらの他に「inspiring(インスパイアリング)」などの形容詞もあります。その都度使い分けましょう!
スラングも含めたその他の「感動」の英語フレーズ一覧
これまでご紹介してきた表現は基本中の基本ですが、ネイティブは実際の会話でそれらだけを使いません。
スラングなど、口語的な表現をよく使いますので、それらの表現を押さえておきましょう!英会話の幅が広がりますね。
「What」や「How」の感嘆文で表現
「何て~でしょう!」という英文で感動している状態を表現できますね。
「What+名詞+形容詞!」と「How+形容詞!」の2つの形で表現できます。
下記が例文です。
- What a nice poem!(何て素晴らしいポエム・詞でしょう!)
- How beautiful!(何て美しいんでしょう!)
など。
『2つある!感嘆文の作り方|HowやWhatへの書き換え方法と例文』の記事も参考にしてみて下さい。
speechless
「言葉が出ない」くらい感動している様子を表現するのに最適です。
これと似た表現が「at a loss for words」で、下記がそれらの例文です。
- She looked so beautiful that I became speechless after I saw her.(彼女が美しすぎて、見た後に言葉が出なかった)
- The dish was so good that I was at a loss for words.(料理が美味しすぎて、言葉が出ませんでした)
など。
breathtaking
「素晴らしい」と言う時に使うのが、「breathtaking(息を飲むくらい)」や「amazing」などの形容詞です。
他にも次のようなスラングもあります。
- Way to go!
- Awesome!
なども、『「素晴らしい」の英語|厳選20個の形容詞とスラング・最上級など』の記事で確認してみましょう!
blown away
「blow away(吹き飛ばす)」の受け身で、「圧倒さえるくらい感動している」という表現になります。
「I was just blown away.(ただ単にとても感動しました)」や「You blew me away(あなたに感動しました)」などで使うスラング的表現です。
「blow(ブロー)」の過去形は「blew(ブルー)」です。
goose bumps
こちらもスラング表現になり、「鳥肌が立つくらい感動している」という意味になります。
「I got goosebumps when he passed the exam because I knew he studied so hard.(彼が一生懸命勉強したのを知っているから、テストに受かったと聞いた時はとても感動しました)」など。
「goose pimples」でも同様です。
また、「ぞっとした、怖い」という時にも使える表現なので、使うシチュエーションに注意しましょう。
applaud
「称賛するくらい感動する」という場合に使うのが「applaud(アプロード)」です。
また、称賛する時には「clap(拍手する)」もしますね。これも同じ意味合いになります。
下記が例文です。
- We applauded him after he sang.(彼が歌った後に、感動して私たちは称賛しました)
- We clapped our hands for his song.(感動して、彼の歌に拍手しました)
など。
まとめクイズ:「感動」の英語は自分の意思表示には欠かせない!
日本語とは違い、英語はシッカリと表現することが求められます。
日本では無言が美学とうところが多々ありますが、英語ではちゃんと相手にあなたの感情を伝えましょう!その1つが「感動した」という表現です。
ここで習得した英語を外国人との会話に是非活かしてみて下さい。あなたの気持ちをストレートに表現すると、英会話も更に楽しくなりますよ。
それでは、最後に次の問題を解いてみましょう!
【問題】
- 「move」を使った「それに感動した」の英語フレーズは?
- 「感動的な映画」を「touch」の英語を使うと?
- 「感極まって泣く」を3文字の英語で表現しよう!!
- 「めちゃくちゃ(大変)感動した」の「めちゃくちゃ」はどんな英語を使えばいい?
いかがでしたか?
今すぐ読んだ「感動」に関する英語でも、多少はてこずりますよね。答えを確認して、徐々にでいいのしっかりマスターしましょう!
【解答】
- I am moved by it.
- touching movie
- cry with emotion
- 「deeply」や「very much」 ※通常、impressedなどの前に付ける
英語の「感動する言葉」に触れてみよう!
「感動」や「感激」の英語自体ではなく、実際に「感動する」英語を知り、是非会話やライティングの時に活かしてみて下さい。参考まで、『英語の名言集|有名な10人の名言に触れて英語を楽しむ!』の記事をご確認下さい。
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