「難しい」という表現を英語で言えますか?
日常の様々な場面で使う「難しい」という表現は、知っておくと便利な表現です。多くの日本人が知っている単語は、「difficult」と「hard」が代表的だと思います。
しかし、その使い方や違いを知っていますか?
目次
「難しい」の英語|基本単語と使い分け
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既に冒頭でお伝えしていますが、「難しい」という意味の基本単語は2つです。
英語の「difficult」で「難しい」を表現
「difficult」の発音などは下記となります。
難しいの英語|「difficult」の比較級・最上級
不規則変化形で比較級は「more difficult」、最上級は「most difficult」となります。英語の比較級|簡単な3つのパターンとよく使う比較級一覧の記事でも紹介しています。
「difficult」の反対は「easy(簡単)」です。また、名詞の「困難」「難しさ」は「difficulty」です。
英語の「hard」で「難しい」を表現
「hard」の発音などは下記となります。
「堅い」という意味の「hard」も、「難しい」という意味で使います。
日本語でも、「困難なこと」をハードといいますよね。
「hard」の反対は「soft」ですが、その場合は「硬さ(固さ)」の場合です。「難しい」意味の場合は「easy」で構いません。
難しいの英語|「hard」の比較級・最上級
hardの比較級は「harder」、最上級は「hardest」となります。
また名詞は「hardness」となります。
英語で「難しい」の「difficult」と「hard」の違いとは?
「難しい」という意味の「difficult」と「hard」ですが、意味は似ていて多くの文で置き変えて使うことができます。
細かい違いとしては、「difficult」は元々「難しい」という意味ですが、「hard」は「堅い」という意味から口語的に使われるようになった言葉なので、少しカジュアルなイメージです。
文章でも「hard」は使いますが、「difficult」を使ったほうが、賢く聞こえることがあります。
また、「difficult」は、どちらかというと、知識や技術など頭を使う場面での「難しさ」に使われることが多いです。
例えば、「英語の問題が難しかった」という場合は、「difficult」を使ったほうが自然です。
一方で、「hard」はハードワークと日本語でも言うように肉体的や精神的なレベルでの「難しさ」や「困難」に多く使われる傾向があります。
「部活の練習が厳しくてついていくのが難しかった」という場合は「hard」を使うことが多いです。「困難」という意味が近いかもしれません。
ただ、これらは厳密な違いはあまりありません。
しかし、どちらも使えるフレーズもあれば、「difficult」か「hard」どちらか一方しかつかえないフレーズもあります。
例えば下記がその一例です。
- 英語:It was hard time.
- 日本語:困難な時だった。
「hard time」は「難しい時間」で、そこから「困難な時」という意味で使われているフレーズですが、この場合はdifficult timeとは言いません。
このような表現に関しては、フレーズごとに覚えるしかないですね。
また、difficultとhardに近い意味として「tough(困難な)」もよく使う表現です。「tough」(タフ)は、diffiultやhardに近い意味で使うカジュアルな表現です。
それと「~が難しい(かった)」という表現は、「It is(was) difficult/hard to(動詞).」という形が一般的ですので覚えておくと便利です。
「難しい」の英語|ビジネス的な表現
これを更にビジネス(フォーマル)的な表現にするには「~にとって難しい」という文にするといいでしょう。
「It is(was) difficult/hard for ~ to(動詞).」となります。
【例文】
- 英語:It is difficult for me to handle the problem.
- 日本語:私にとって、その問題を扱うことは難しいです。
「難しい」の関連英語一覧と表現(tough,tricky,big,denseなど)
「難しい」を使った様々な英語表現を確認しましょう。
difficultやhard以外でも違う形容詞を使う「難しい」の単語を使う表現も多いので押さえておきましょう!
「tough」、「tricky」、「big」、「delicate」、「dense」などがあります。
- 難しすぎる:too hard、too difficult ※とても難しいという意味で、tooの代わりにsoやveryを使ってもOKです。
- 少し難しい:a bit difficult, a bit hard ※「a bit ~」で少しを表現しています。「a little ~」でも同様です。
- 難しい選択:difficult choice
- ~と難しい関係:difficult relations with ~※「relations(複数形)」に前置詞「with」を使います。
- 難しい要求: difficult request
- 難しい決断:difficult decision
- 難しい決断をする:make a tough call ※「tough」(タフ)は、「difficult」より更に大変、骨の折れるというニュアンスになります。
- 難しい立場:delicate situation ※「delicate」(デリキット)の元々の意味は「繊細な」「壊れやすい」となり、扱い的に慎重になり難しいというニュアンスです。difficult situationでも相手に伝わります。
- 難しい手法:tough technique
- 難しい任務:tricky assignment ※「tricky」(トリッキー)は「扱いにくい」、「油断できない」という意味です。場合によってはdifficultを使う場合もあります。
- 難しい局面:imbroglio(インブローリョ) ※「ごちゃごちゃ」「複雑な状況」、「絡まった状態」という意味があります。しかし、簡単に「difficulty」でも構いません。
- 難しい小説:dense novel ※「(霧などが)濃い」「高濃度」という意味がある「dense」(デンス)ですが、文学的な「難しさ」にも使えます。
- 難しい注文:big order ※直訳的には「大きい注文」ですが、「big」はここでは「難しい」の意味で使っています。難しい問題を「big problem」という場合も多いです。
- 難しい顏つき(をする):frown(フラウン) ※動詞を使って表現しています。
- 困難(難しさ)に直面する:face a difficult problem ※「face(フェイス)」は「~に直面する」という動詞で使います。「have a difficult problem」でもOKです。
「難しい」を形容詞以外など別の英語フレーズで表現
difficult、hard、toughなどの形容詞以外でも1フレーズ(英文)で「難しさ」を伝えることもできます。
- It’s not easy.:簡単じゃない ※so easyで「そんなに簡単じゃない」です。hardの逆のeasyを使っても「難しさ」を伝えてもOKですね。
- It’s impossible.:不可能だ。 ※「不可能」は、「難しさ」の究極形ですよね。almostをつけると、「不可能に近い」「ほぼ不可能」という意味になることができます。
- It’s troublesome.:厄介だ。 ※troublesomeという単語はtrouble(トラブル)が入っているように、「厄介な状況」という意味の「難しさ」で使われる表現です。
- It’s very challenging.:難しい(けどやりがいがある)。 ※チャレンジするという日本語があるように、challengingは「難しい」けど挑戦しがいがあるというニュアンスで使います。
- It’s not rocket science.:そんなに難しいことじゃない。(簡単なこと) ※rocket scienceは「ロケット科学」ですが、「難しい」の代名詞として使われています。rocket scienceの代わりに、brain surgery(脳の手術)を使うこともあります。使い方によって、皮肉にもなるので要注意!
まとめ:「難しい」の英語は使いながら覚えよう!
「難しい」の意味の「difficult」や「hard」は似ていて、同じ文でも入れ替えて使うことができますが、使い方や、意味に少し違いがあるので覚えておきましょう。
シチュエーションによっては、「difficult」、「hard」、「tough」など以外を使って「難しさ」を表現することもあります。それらについては、都度覚えればOKです。
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