「矛盾している」、「矛盾だらけ」という場合に使う「矛盾」。
日本語では「矛と盾(ほことたて)」としても表現されますね。
英語ではどのように表現するのでしょうか?
目次
「矛盾」の英語と例文|名詞
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先ずは名詞の「矛盾」を見てみましょう。
「contradiction」
一般的によく使われるのが「contradiction」です。
「contradiction」の発音と発音記号は下記となります。
他にも、「否定・否認・反対」などの意味もあります。
下記が「矛盾」を入れた例文となります。
- There is no contradiction.(矛盾はありません)
- He found her contradiction.(彼は彼女の矛盾を見つけました)
基本的に数えられない名詞(不可算名詞)として使われます。
「paradox」
日本語でもある「パラドックス」。
これも「矛盾」の意味があります。
「paradox」の発音と発音記号は下記となります。
しかし、逆説とか、学説などの矛盾で、一般的な矛盾を指す場合は「contradiction」を使います。
「矛盾」の英語と例文|形容詞
「矛盾している」という状態を表現するには形容詞を主に使います。
「inconsistent」
「一貫性のない・矛盾な」という場合に会話でもよく使われるのが、「inconsistent」です。
「inconsistent」の発音と発音記号は下記となります。
例文を見てみましょう。
- He made an inconsistent comment.(彼は矛盾した意見を言いました)
- This data is inconsistent with what you said.(このデータはあなたが言ったことと矛盾しています) ※「inconsistent with ~」で「~と矛盾している・反している」となります。
また、否定形の「not consistent」で「矛盾している」も表現できます。
よって反対の「矛盾していない」は、「It is consistent.」などでOKです。
「contradictory」
「contradiction」の形容詞が、「contradictory」となります。
「contradictory」の発音と発音記号は下記となります。
例文は下記となります。
- They showed some contradictory evidence.(彼らはいくつかの矛盾した証拠を提示しました)
- Those are two contradictory ideas.(それらは2つの矛盾したアイデアです)
「矛盾」の英語と例文|動詞
動詞を使っても「矛盾している」ことを表現することができます。
「contradict」
「contradiction」の動詞が「contradict」です。
形容詞の「contradictory」とセットで覚えると簡単です。
「contradict」の発音と発音記号は下記となります。
例文を見て使い方をマスターしましょう。
- He is contradicting himself.(彼は矛盾している・矛盾したことを言っています) ※「自己矛盾」は「self-contradiction」という表現をします。
- It is contradicting the truth.(それは真実と矛盾しています)
「contradict」は他にも「否定する」、「反対する」という意味もあります。
「否定 + make sense」
「make sense(理にかなっている)」を否定することで、「何を言っているかわからない・矛盾している」という表現ができます。
「It doesn’t make sense.」や「全く意味が分からない」という場合に「It doesn’t make any sense.」と「any」を入れることで誇張して言う場合も多いです。
『「make sense」の主な3つの意味|14例文で使い方を習得!』の記事でも詳しく解説しています。
「矛盾」の英語のスラング
ジョセフ・ヘラー(Joseph Heller)の小説「Catch-22」からきていて、「板挟み、ジレンマの状態」、「身動きできない、矛盾した状態」を使う時に表現が、「catch-22」です。
例えば下記のような例文です。
- I’m in a catch-22 situation.(身動きができない状況にある)
- It’s catch-22.(それは矛盾している) ※「It’s a catch 22.」と表現しても同様です。
おしゃれでウィットな表現ですね。フォーマルな場面で使えるとカッコいいですね。
「矛盾」の英語のことわざ(矛盾語法)
2つの相反する言葉を使って表現するのが、oxymoron(オクシモロン・矛盾語法)と言われています。
日本語でも、「負けるが勝ち」や「小さな巨人」というのがありますね。
これは英語でも「open secret(公の秘密)」などの表現であるのですが、有名な英語のことわざでもこの矛盾語法が使われています。
- Make haste slowly.
- ゆっくり急げ、つまり「急がば回れ」
「haste(ヘイスト)」は急ぐこと、「slowly」はゆっくりと相反する言葉を使って表現しています。
このようなことわざも是非覚えておきましょう!
まとめ:一つだけの「矛盾」の英語だけ覚えてはダメ!
最後のことわざだったり、一つの英語に固執して使うう癖は今日でやめましょう!
英会話力を伸ばすには、他の表現も使いこなすのがポイントです。是非、この記事を参考にしてください。
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