「What am I supposed to do?」や「He is supposed to come soon.」など、様々なところでこの「be supposed to」という表現をネイティブは使います。
「~するはず」、「~することになっている」など様々な意味がありますが、大きく分けて3つの使い方があります。
また、「have to」や「be going to」との違い、過去形や否定形での意味も把握することで、ドンドン英語力がUPしていきます。
目次
「supposed to」の正しい発音とは?
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さて、先ずは「be supposed to」の「supposed」の部分を見てみましょう。
「supposed」の発音と発音記号は下記となります。
このように「サポーズド」と「s」が濁りますね。
しかし、こえが「supposed to」という形になると、「supposed to (サポーストゥ)」と濁らなくて発音するネイティブが多く、また、「supposed」の最後のdは発音しないことが多いです。
「supposed to」の発音:
すなわち、「サポウス・トゥー」のように発音します。もちろん、「サポウズゥ・トゥ」というように濁って発音する方もいます。
因みに能動態の「suppose(サポーズ)」の意味は次の通りです。
- (多分)思う
- 仮定する
など、『「思う」の英語|thinkばかり使わない!12種類の使い分けや表現例』でも紹介しています。
これが受け身(受動態)と不定詞(to不定詞)になること、つまり「be supposed to」となると意味が異なるのが特徴です。
これからそれらの意味と例文を見ていきましょう。
「be supposed to」の意味と例文一覧
「be動詞+supposed to+動詞の原形」が基本の形ですが、微妙に意味やニュアンスが異なります。
~することになっている(規則・予定)
例えば、次のような例文があったとしましょう。
「He is supposed to come at 3 pm.」
その場合は次のような意味が考えられます。
- 彼は3時に来る予定になっています
- 彼は3時に来るように指示されている
など、決まり事として説明する場合に使えます。
下記のようなケースでも使えます。
- Well, what am I supposed to do?(じゃや私は何をすればいいんですか?)
- I’m supposed to hand in the report by 5.(5時までに報告書を提出することになっています)
など。
~のはずです(一般的な常識など)
世間一般でそう言われれているから、そのはずですと言う場合に使えます。
下記がその例文です。
- Vegetables are supposed to be healthy.(野菜は健康にいいはずです)
- Babies are supposed to cry.(赤ちゃんは泣くものです。それが仕事です)
など。
本当ななら~のはずです(信じている)
期待も込めている、または本来なら~するはずというパターンです。
真実とは異なる可能性があるのがこの場合の特徴です。
下記のように相手とのやり取りにも使えます。
- 相手:Is this correct answer?(これは正しい答えですか?)
- あなた:Yeah, it’s supposed to be.(はい、本当はそのはずですよ) ※自分自身はそう信じているイメージですね
などのやり取りもよくあります。
- He is supposed to be a nice person.(彼は優しい人なはずです)
- The store is supposed to be closed on Mondays.(その店は月曜日は閉まっているはずです)
など。
過去形の場合の意味
過去形で「I was supposed to ~.」などの言い方もしますが、その場合にはどのような意味になるのでしょうか?
下記がその例文です。
- You were supposed to come up at 6.(あなたは6時に来なければいけなかった)
- He was supposed to do his homework after school.(彼は放課後に宿題をするはずだった)
など。
和訳の何かに気付きましたか?
そうです、「その予定だったのに、しなかった(できなかった)」ということです。
これが「be supposed to」の過去形の特徴となります。
つまり、「I was supposed to have a meeting with my clients today.(今日、お客さんと打合せをするはずだったが、できなかった)」となります。
否定形の場合の意味
さて、今回は「I’m not supposed to/I wasn’t supposed to」と否定形にする場合もあります。
この場合の意味は現在形と過去形でどう違うのでしょうか?
それぞれを見ていきましょう。
現在
例えば、次のような文があったとします。
「You are not supposed to do it.(それを本当はやっていはいけないはずです)」
これと同じなのが次のような例文です。
- Don’t do it.
- You must not do it.
要するに、否定の命令形というニュアンスが強いですね。
過去
過去形になるとどうなるのでしょうか?
「You were not supposed to wear that dress.(本当にはそのドレスを着てはいけなかった)」という英文があったとします。
その場合の意味は、「本来はダメだったけど、でもしてしまった」となり、「あー、やっちゃったね」というニュアンスになります。
「have to」や「going to(will)との違い
さて、この「be supposed to」ですが、他の表現と同意味合いが違うのでしょうか?
「have to」との違い
「have to」、「must」、そして「be supposed to」の違いは次のようになります。
- I have to go now.(もう行かなくちゃ) ※自分は本当はここに居たいけど、約束など行かないといけないというニュアンス。
- I must go now.(もう行かなくてはいけません) ※自分自身の判断で行くと決めた場合に使うので、失礼がないようにしましょう。
- I’m supposed to go now.(もう行くことになっています) ※すでに規則などで行くことに事前に決められていたなど。
『「have to」と「must」の決定的な3つの違いと使い分け!』の記事も参考にしてみて下さい。
「be going to(will)」との違い
さて、次の2つの英文は何が違うのでしょうか。
- It’s going to rain. ※雨が降る確率が高い場合
- It’s supposed to rain. ※雨が降ることが決まっている場合
「will」と「be going to」でも若干意味がことなるので、『「will」と「be going to」の決定的な4つの違いと例文』の記事も参考にしてください。
「It’s supposed that構文」との違い
能動態の「suppose」の意味の受動態がそのままここでは使われます。
よって、「It’s supposed that ~.」は「~だと思われている・仮定されている(~とされている)」となります。
下記がその例文です。
- It’s supposed that this system is safe.(このシステムは安全だとされています)
- It’s supposed that he will be promoted.(彼は昇進すると思われています)
「It’s supposed to」の文とは全く意味が異なりますね。使い方に注意しましょう。
まとめ:「be supposed to」は日常会話には欠かせない
「be supposed to」を色々な場面でネイティブは使いこなしています。
その微妙なニュアンス違い、また発音の仕方をここでシッカリとマスターしましょう!
海外ドラマや映画で頻繁に出てくる表現なので、是非次回に見る機会があったら聞き逃さないようにして意味を理解できたらかっこいいですね。