「bar」という単語を日本語でいう酒場の「バー」だと思っていませんか?
それは間違えではなりませんが、ネイティブは他の意味でこの「bar」を使うことが少なくありません。
色んな意味がある、名詞、動詞、前置詞の形でこの「bar」を使いこなせれば英語力がドンドン上がりますね。
目次
「bar」の発音
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「bar」の発音と発音記号は下記となります。
「r」の発音はあるももの日本人にも比較的発音しやすい単語ですね。
イギリス英語の場合の発音は、日本語にほとんど近い「バー」でOKです。
動詞の「bar」の意味と使い方・例文
さて、先ずは動詞から見ていきましょう。
「bar」の過去形と過去分詞は、「barred」となり、「r」が2つ重なるのでスペルには注意が必要です。
また、現在進行形(現在分詞)や動名詞の時も「barring」とこちらも「r」が2つになるので留意しておきましょう。
因みに、動詞の「bar」はその後ろに目的語(~を)を必要とする他動詞となります。
(かんぬきをして)~閉じる・妨害する(塞ぐ)
下記がその例文です。
- A lot of people barred the road.(多くの人が道を塞ぎました)
- He is trying to bar me from studying.(彼は私が勉強するのを妨害しようとしています。) ※「bar + 目的語 from 動詞ing」の形です。
など。
close a doorとは何が違う?
「close a door」は、ドアを閉じるになりますが、「bar a door」という場合もあります。
何が違うのでしょうか?
下記の写真が「bar a door」のイメージとなります。
閂(かんぬき)などをして塞ぐという意味になります。単純にドアを閉じる「close a door」とは違いますね。
~を禁止する
下記がその例文です。
- We bar using the cameras in this conference room.(この会議室でカメラを使用することを禁じています) ※「bar +動詞ing」で「~することを禁止ている」となります。
- It is barred by the new rule.(新しいルールで禁止されています) ※受け身の形ですね。
など。
妨害や閉じるという意味もあるので、「禁止する」というイメージはしやすいですね。
~を除外する・締め出す
この場合は、熟語の「bar out」を使うことも多いです。
下記がその例文です。
- He is barred out from the list.(彼はそのリストから除外されました)
- They barred her out from the room.(彼らは彼女をその部屋から締め出しました)
など。
この意味も、禁止する、妨害するなどの意味から派生しているので理解しやすいかと思います。
しかし、逆に「I bar myself in.」とすると「閉じこもる」という意味になります。イメージできますね。
名詞の「bar」の意味と使い方・例文
動詞よりも、おそらくこの名詞として使うケースが多いです。
名詞も色んな意味があるので、代表的なものから確認していきましょう。
柵や棒状のもの
鉄格子、または棒状の鉄や部品などであれば、「bar」という表現をすることが多いです。
下記がその例文です。
- candy bar(チョコレートバー) ※「chocolate bar」も同様です。チョコレートでコーティングした棒状のお菓子ですね。
- cold bar(金の延べ棒) ※「bar of cold」でも同様です。数える場合は、「a bar of cold」、「two bars of gold」などとなります。
- chin-up bar(鉄棒) ※「chin(あご)」を上げる懸垂用のバーという意味です。
「behind bars」はどんな意味?
直訳すると「柵の後ろ」になりますが、イメージできますか?
例えば、「He is now behind bars.」は「彼は獄中にいます」となります。「He is now in prison.(彼は刑務所にいます)」と同じ意味です。
鉄格子の後ろにいるので、そのような表現をします。
例えば、彼は懲役10年です、という表現を「He will be behind bars for 10 years.」などと表現します。英語のニュースなどでも登場する表現なので押さえておきましょう!
酒場や売り台
「bar」と言えば、居酒屋やバーなどの酒場を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
『「居酒屋」の英語|5つの表現や「お通し」などを英語で説明する!』で説明していますが、日本の居酒屋を説明する場合に、「Japanese bar restaurant」などで表現しますね。
下記がその例文です。
- Here is my favorite Japanese bar restaurant.(ここは私のお気に入りの居酒屋です)
- Let’s hit the bar!(飲みにでもいこう!) ※「Let’s go out for a drink.」と同じ意味で、更にカジュアルな言い方です。
など。
しかし、バーに行くを「go to the bar」とすると全く違う意味になる場合があるので注意が必要です。
その答えは次にあります。
また、酒や食べ物の売り台、軽食堂(snack bar)などにも「bar」を使います。
「salad bar(サラダバー)」、「sushi bar(カウンター式のすし屋)」など。
法廷・裁判や弁護士など
この意味での表現もとても多く使われます。
下記がその例文です。
- He is required to stand at the bar.(彼は法廷に立つことを要求されました)
- She belongs to Tokyo bar association.(彼女は東京弁護士会に所属しています) ※決して、酒場の協会ではありません。
など。
「go to the bar」の意味は?
直訳すると、「go to the bar」は「バーに行く」ですが、実は「弁護士になる」という表現でもあります。
他に「He is admitted to the bar.(バーに認めらえる=弁護士資格を取る)」などもあります。
それと、司法試験は英語で「bar examination(bar exam)」と表現します。
その他
「bar」の名詞は他にも次のような意味もあります。
- バール ※圧力の単位です。
- 障害 ※hurdle(ハードル)なども同様です。
- 色などの線(縞)
など。
知識として押さえておきましょう!
前置詞の「bar」の意味と使い方・例文
『英語の前置詞一覧|全部で78個ある前置詞の解説と使い方』でも紹介していますが、前置詞の「bar」は「~を除いて」となります。
口語でもあまり使うことはありませんが、下記がその例文となります。
下記がその例文です。
- Bar English, I got good grades.(英語以外、成績は良かったです)
- He is the best writer bar none.(彼は例外なく、文句なしで一番のライターです) ※「bar one」は「except one」と同様に、何かを強調する時に使う表現で、意味は「ずば抜けて」や「文句なしで」などとなります。
前置詞の「except」と同じ意味ですでの、『「except」の意味と3つの使い方|except forとの違いや仮定法など』の記事も参考にしてみましょう。
まとめ:「bar」が酒場のバーのイメージは今日で終わろう!
いかがでしたでしょうか?
「bar」と聞いて、酒場のバーだけが頭に浮かぶ習慣はこれからNGです。
動詞の場合、名詞でも違うパターンのイメージなど色々な描写が出来るようになると完璧です。
ここでご紹介した例文を何度も見返していいので、「bar」のイメージをフレキシブルにしましょう!