英語の勉強をしたいと思った時、まず「辞書」や「単語帳」を思い浮かべる方は少なくありません。
どうしても、辞書や単語帳で単語を調べて暗記することが英語上達の近道だと勘違いしているのがその理由です。
英語の成績やTOEICの点数などのアップ、英語をペラペラ話せるようになる一歩目に、辞書は不要です!断言します!
もちろん、辞書を使うのが必要なタイミングもあります。また、どの辞書を選ぶかでも変わります。
それさえ間違わなければ、英語は確実に上手くなります。
目次
英語の辞書を使うデメリットとは?
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英語の辞書を使うことで、もちろん知識が増えます。
これは否定しません。
しかし、また「暗記」になってしまいます。
あなたは、小さいころ親や周りが話す日本語を理解するのに辞書を引きましたか?
もちろん、英語だけではなく外国語を習得したいと思った時は、年齢を重ねれば重ねるほどある程度机に向かった勉強は必要になります。
日本人は勉強熱心なので、自分が調べた単語をメモに取って単語帳として通勤・通学中に復習したりするのをよく見かけます。
または、辞書代わりに、単語のアプリを使って単語数を増やそうと頑張っています。学校の英語試験・入学試験前、TOEICテスト前、となるとその傾向が強くなります。
それは、「単語力」=「英語力」という間違った認識があるためです。
マイスキ英語で紹介している他の記事や『英語習得と英会話が上達!初心者に必要な285英単語と文法』の記事でも書いていますが、英会話の約80%は中学1年生で習う英語です。
これが現実です。
その単語を押さえるだけでも、海外ドラマや映画を字幕なしで楽しむことも可能です。
先ずは簡単な単語を285単語紹介していますが、おそらく「こんなの簡単!」という方が多いかもしれません。
知らないとしても、おそらく2~3日眺めるだけでも習得できるような単語ばかりです。「アップル」や「ベッド」などカタカナ英語になって馴染みがる単語も少なくありません。
それらの単語を習得するのに辞書は必要ありません。
それでもあなたはリスニング、スピーキング(英会話)に自信がありますか?
単語さえ辞書で調べて覚えれば、英語力が付くと思っていませんか?
知らない単語を辞書で調べて覚えると、英語が上手くなっているという錯覚になります。
少し強い言い方になりますが、それは実践で使えない英語力です。その錯覚があるから、また不安になるから辞書があって調べていると安心するのです。
それと英語をすべて「文字化」ししまう悪い癖がついてきます。
英語を聞いても、話す時も頭の中に英語のアルファベットが出てくるのが常となるので、とても危険でこれが英語上達の妨げになっています。
辞書を使わないでも意味が分かる!その勉強法とは?
でも、辞書がなかったら意味はどのようにして覚えるの?という疑問が出てきますね。
はっきり言います。
意味は完璧に理解しなくてもいいです!そのアバウトの理解が大切なのです。
あなたが小さいころに漫画を見ていたとします。サザエさんでもいいです。
今、サザエさんやちびまる子ちゃんで使われている会話の日本語を聞いてみて下さい。
5歳の子供が全て理解しているとは信じがたいはずです・・・ でも、子供たちは楽しそうに見て、ある程度理解して笑ったりしています。
その感覚が大切なのです。
日本語を覚えた時は辞書で調べた文字ではなく、必ずイメージで何となく覚えているはず!という事です。
つまり、右脳(イメージ)を使って予測する、そして予測は間違っても構わない、ということです。
英語だとどうしても完璧に理解しなければと思ってしまう日本人が多いのですが、日本語を習得したように、英語の習得にも最初は辞書を使わずに何かを予測する癖が大切なのです。
その予測ですが、英語を英語で理解する感覚になります。それは各個人それぞれのイメージで構いません。辞書のように一つの答えである必要はありません。
『英語を英語で理解する・考える!5つのコツや勉強法と教材・アプリなど』でも説明していますが、辞書は使わないけど右脳を使ってその予測力(英語を英語で理解する)を身に付ける方法は、これからご説明する2つの英語能力に絞って単語力をUPしていくのがベストです。
リスニング
『リスニングで目を閉じると理解力が上がる!?TOEICなど3つの対策』でも説明していますが、目を閉じて「イメージする癖」を付けます。
知っている単語、知らない単語で耳を止めないのがコツです。
どうしても多くの日本人は知らない単語などがあると途中で耳が止まって、その後のリスニングができないという傾向があります。まずはその悪い癖を無くし、聞こえてきた単語のみで予測するというリスニングを実行します。
100%正解じゃなくても構いません。現時点で知っている単語のみで理解するというコツを身に付けるだけで、英語は上達していきます。
まさしく辞書を使わずに日本語を習得した流れと全く同じ環境になります。
リーディング
しかし、まずは上記のリスニングを使った勉強法を優先して下さい。
リーディングで先にやってしまうと、どうしても英語を文字化して「イメージ」できないようになります。辞書を使うデメリットの面が顕著に出てきます。
リーディングも先ほどのリスニングと同様ですが、今回は「目を止めません」。つまり、読み返さないことを徹底して下さい。
「さあ、読むぞ!」と肩に力を入れるのではなく、リラックスして読むようにしてみて下さい。
全然わからなくても構いません!とにかく、読み続けるようにして疲れたらストップするぐらいの意気込みで全然OKです!
それには『英語のリーディング|4つのコツや練習・勉強方法や無料アプリなど』にも書いていますが、完璧な日本語に訳さない、などのコツなどがあります。
英語の辞書が必要なタイミングとおすすめの辞書は?
今まで辞書を使わない勉強法を紹介しましたが、英語がもっとうまくなりたい!などの欲求が出てきたときは、やはり辞書は必要になります。
しかし、それには適切な辞書、またタイミングなどがあります。
先ほど説明した右脳を使う癖などが備わっていない場合は早すぎます。「自己満足の英語のお勉強」となるので注意してください。
本当に調べ物をしたい時(暗記が目的ではない)
海外ドラマなど耳を止めずにリスニングをしていると、何度か同じような単語が出てくる場合があります。
そのような時に「あっ、何度も出てきている表現や単語だけど何だろう?」や「予測したけど当たっているかな?」という場合に辞書を使うのはものすごくいいです。
「自分が知りたい!」と心の底から思った単語は、試験前に頭に詰め込んだ単語と違い、忘れる可能性が断然低くなります。
テスト対策、TOEIC対策、英検対策などとして辞書を使うのはおすすめしません。私もそのように覚えた学生時代の単語はほとんど忘れていました。
英検準2級やTOEIC730点以上レベルは英英辞書を!
絶対ではありませんが、一つの基準として、英検準2級(できれば2級)、TOEIC730点(できれば800点)以上資格がある方は、今すぐにでも「英英辞書」をおすすめします。
英語の上達にも必ず「壁」がきます。
ようするに英語力の伸びが停滞する時期があります。そのまま壁にぶつかって英語を諦めるという方も少なくありません。
そのような方には、最初は難しくても英英辞書はその壁をブチ破ってくれます。私も実際経験して、翻訳者や通訳者になれないのは、英英辞書を使いすぎたといっても過言ではありません。
つまり、日本語に訳すのが難しくなります。英語を英語で考えることで頭で和訳することがなくなるの、英語上達の近道になります。
しかし、通訳者や翻訳者を目指す方は、その先の「同時通訳」的なトレーニングが別途必要にはなりますが、そのような方々も最初は英語を英語で捉えるという感覚を身に付けています。それには、英英辞書が絶対です。
おすすめの辞書と翻訳機・アプリなど
『英語の辞書|効率UPの勉強法!おおすめ辞書の使い方と選び方・アプリなど』にもあるように、中級者以上には、英英辞書がいいすけど、初心者には「音声がある電子辞書」や「音声付きアプリ」がおすすめです。
文字だけではなく、必ず「耳」にも知識を入れるようにしてください。それが、リスニング強化、またスピーキング時にも大変役立ちます。
また、『おすすめ英語翻訳|音声なども使った無料で正確なアプリ・サイト7選』でもある翻訳機も使えますね。
しかし、英文に翻訳してそれが正しいのか判断がつかないなど、英語力に自信がない場合は、単語のみに使うようにしてみて下さい。
まとめ:英語の辞書はメリットも把握して正しく使うこと!
最初に辞書を使う事のデメリットをお伝えしましたが、それだけではないのはわかりますね。
タイミングや使う辞書によっては英語力をUPしてくれるとても心強いツールになります。
しかし、まずはリスニングでのイメージ力など「耳」から知識を増やすことを意識してください。辞書はあくまでサポート役です。
辞書にある全ての単語を頭に入れたからといって英語が完璧に聞けたり、話せたりするわけではありません。
例えば、私の生徒さんにもお医者さんがたくさんいますが、英語の論文は時間をかけると読めるけど、聞けない・話せないという方が多いです。単語力=英語力ではないという事ですね。
一つの事例ですが、そのような方はあなたの周りにも多いのではないでしょうか?
そのことをしっかり認識して正しく辞書を使うようにしましょう!