消化器内科に外国人が外来で通院したけど、どのように英語で対応していいのか悩んでいませんか?
『医師が使う英語「一般内科編」13個の症状と患者とペラペラ医療英会話』では、一般内科という形で、色々な患者の症状や一般的な対応などの英語フレーズを紹介しました。
ここでは、更に「消化器内科」という分野に絞っての医療の英会話フレーズなどをご紹介します。
また、今回の医療英語などについても、専門性が高いため下記の医師に監修して頂いております。
監修医師:佐久間郁行
東京医科歯科大学医学部卒
医学博士
日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会専門医・指導医
ACP(American College of Physicians)正会員
Licensed Associates of the Faculty of Homeopathy(UK)
目次
「消化器内科」は英語でなんて言う?
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消化器内科は、「gastroenterology」です。
「gastroenterology」の読み方(カタカナ)・発音
「gastroenterology」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
胃腸科(胃腸内科)などもこの表現になります。
「消火器内科医」は英語でなんて言う?
消化器内科医は「gastroenterologist」(ギャストロエントロロジスト)となります。
お医者さん同士の自己紹介の場合は、「I’m a gastroenterologist.」と表現するのがいいでしょう。
また、消化器内科にも、「肝臓内科」、「腎臓内科」と更に専門性を求められる科があります。
それと「消化器外科」の英語表現も押さえておきましょう。
肝臓内科の英語
肝臓内科は、「liver internal medicine」です。
発音の注意点は「liver」です。
日本語では「レバー」と言いますが、英語では「リヴァー」となり実際の発音は下記となります。
肝臓内科医(肝臓専門医)の英語は「hepatologist(ヘパトロジスト)」という英語です。
腎臓内科の英語
腎臓内科の英語は「nephrology」です。
「nephrology」の発音と発音記号は下記となります。
「ph」のところが「f」の発音になるので注意しましょう。
腎臓内科医(腎臓専門医)は、「nephrologist(ネフロロジスト)」、または「kidney doctor」や「kidney physician」などと表現します。
「kidney(キッ(ド)ニー)」は、腎臓という英語で、「physician(フィジシャン)」は、医師や医者という英語です。doctorよりもフォーマルな言い方です。
消化器外科の英語
消化器外科の英語は次の2つで表現されることが多いです。
- digestive surgery ※「digestive(ダイジェスティヴ)」は「消化の」、「消化剤」という英語です。
- gastrointestinal surgery ※「gastrointenstinal(ギャストロインテンスティナル)」は「胃腸の・消化管の」という単語です。
「surgery(サージェリー)」は「外科・手術」という単語になります。
消化器外科医は、「digestive surgeon」、「gastrointenstinal surgeon」と「surgeon(サージョン)」という単語を使います。
消化器内科医が患者と交わす医療英会話フレーズ集
ここでは、実際の外国人患者とのやり取りの英語フレーズなどに触れるのですが、先ず基本的なやりとりは、一般内科と変わりません。
次のようなフレーズは基本ですので覚えておきましょう。
- 今日はどうなされましたか?:How can I help you today? ※「What can I do for you today?」や下記の「What seems to be the trouble?」などでも同様です。
- 症状は何ですか?:What are your symptoms? ※「What seems to be the trouble?」、「Please describe your problem.」など。
- いつからですか?:When did it start? ※「When did you notice the problem (pain)?」など。
- どれくらいの期間ですか?:How long have you had this problem (symptom) ?
- 脈拍を計りますね。:I will take your pulse. ※「measure your pulse」でも同様。「pulse(ポース)」は脈という英単語。
- 血圧を測りますね。:I will check your blood pressure.
- 息を吸って下さい、息を吐いて下さい。:Breath in, breath out.
- 深呼吸して下さい。:Take some deep breahts.
- (喉を見るので)口を開けて、舌を出して、あーと言って下さい。:Please open your mouth, stick out your tongue and say ahh.
- 服(上半身)を上げて下さい。:Lift up your cloth from the waist up.
- 後を向いてください。:Turn around.
- うつ伏せなってみて下さい。:Lie down on your stomach. ※「Lie down on your back.(仰向けになって下さい)」
- 採血します。:We will do a blood test. ※「We will take a blood sample.」など。
- 採尿します。:We will take a urine sample. ※「urine(ユーリン)」は尿です。
消化器内科の患者が使う症状英語フレーズ
また、消化器内科で診察される患者さんの主な症状の英語フレーズは下記となります。
- 下痢です。/I have diarrhea. ※「diarrhea(ダイアリア)」の発音アクセントは「リ」のところになります。
- 便秘です。/I have constipation. ※「constipation(コンスティペイション)」は便秘の英語です。
- 腹痛です。/I have a stomachache. ※「abodominal pain」とも言う。「abdominal(アブドミナル)」は、腹部のという英語です。
- 血便です。/I can see some blood in my stool. ※「stool(ストゥール)」は「便」です。「There are some blood in my stool.」なども同様です。
- 吐き気がしています。/I feel like vomiting. ※「vomit(ヴァミット)」は「吐く」という動詞です。「I feel nauseous.」も同様です。「nauseous(ノーシャス)」は「むかむかする、吐き気がする」の英語です。
- 食後に胸やけがします。/I get heartburn after meal. ※「heartburn(ハートバーン)」は胸やけです。「burning pain」などでも表現します。
- 消化不良で苦しんでいます。/I am suffering from indigestion. ※「suffer from ~」は~で苦しむ、「indigestion(インディジェスチョン)」は消化不良の英語です。「I’m having trouble digesting(eating).」も同様です。
- 食欲不振です。/I have lost my appetite. ※「appetite(アパタイト)」は食欲の英語です。
消化器内科医が使う「質問する場合」の英語フレーズ
患者に詳しく症状を聞く場合の質問の医療英語フレーズを押さえましょう。
下痢の場合
- 下痢は水のような感じですか?/Is your diarrhea like water?
- 便に血が混じっていますか?/Are there any blood in your stool?
- 便は何色ですか?/What color is your stool?
便秘の場合
- 最後に排便したのはいつですか?/When was the last time you empty your bowel? ※「empty(エンプティー)」は空にする、「bowel(バオル)」は腸の英語です。ニュアンスは伝わりますね。「evacuate(イヴァキュエイト) your bowel」でも同様です。カジュアルに「pass the stool.」などでもOK
- 痛みはありますか?/Do you have any pain? ※「feel (any) pain」など。
腹痛の場合
- どこが痛みますか?/Where do you feel the pain? ※「Please point where you feel pain the most.(どこが一番痛むのか指で指してください)」など。
- 食前、食後のどちらが痛みますか?/Which od you feel the pain, before or after meal? ※「meal(ミール)」は食事です。
血便の場合
- いつ血便に気付きましたか?/When did you notice blood in your stool?
- 便の色は黒かタール色ですか?/Does your stool look black or tarry?
吐き気の場合
- いつも吐き気がしていますか?/Do you always feel nauseous?
- 実際に吐きましたか?もし、そうなら、色は何色ですか?/Did you actually vomit? If so, what color were they?
胸やけの場合
- 胸やけはいつなりますか?/When does your heartburn happen?
- (胸やけの時)何か酸性の味がしますか?/Do you taste something acid? ※「acid(アシッド)」は酸味の、酸という英語です。
消化不良の場合
- 消化不良は今回が初めてですか?/Is this the first time you suffer from indigestion?
- 食べた後、吐き気がしますか?/Do you feel like vomitting after meal?
食欲不振の場合
- どれくらいの量を一回の食事で食べますか?/How much do you eat every meal?
- 最近、睡眠をしっかり取っていますか?/Do you get enough sleep reacently?
- どれくらいの体重が減少しましたか?それは何日間で?/How much weight did you lose? and for how many days?
消化器内科医が使う「検査する場合」の英語フレーズ
上記の症状の診断などで、更に詳しいチェックをする場合もありますね。
基本でもある「検便・検尿」など以外の検査に関する表現を押さえましょう。
- 胃カメラ(内視鏡)で診てみます。We need to do a gastroscopy. ※または「gastic camera」など。
- 大腸カメラ(内視鏡)で診てみます。/we need to do a colon camera. ※「colon(コロン)」は結腸の英語です。また「 colonoscopy」でも同様です。
- CTで診てみます。/We need to do a CT scan.
- 超音波検査(エコー検査)をします。/We need to an ultrasound (exam). ※「ultrasound(オートラサウンド)」か「ecography」とも言うが、「ultrasound」がよく使われます。
- 腹部をたたくので、痛いところを教えて下さい。Tell me where you feel pain when I tap your obdomen. ※「abdomen(アブドメン)」は腹部です。「tap(タップ)」は「(トントン)たたく」というイメージです。押すという単語の「press(プレス)」でも構いません。
上記で「We need to do ~.」というフレーズを使っていますが、「You need to have ~.(患者に向けて)」や「We need to check with ~.」という表現に変えても同様です。
消化器内科医が使う「薬を処方する場合」の英語フレーズ
重病でない場合に処方する薬やその言い方は次のようになります。
~(薬名)を~日分処方しておきますね。/I will prescribe ~ for ~ days(weeks).
消化器内科の一般的な薬は次のようなものがあります。
- 胃薬:stomach medicine
- 下痢止め:medicine for diarrhea
- 痛み止め:painkiller
- 吐き気止め:anti-nausea ※「nausea(ノージア)」は吐き気で、その反対、止めるの「anti(アンタイ)」を使います。
また、他の薬については『「薬」の英語|海外で通じる薬の種類や英語の違いをマスター!』の記事も参考にしてみて下さい。
「消化器内科」などの医療英語が学べるオンライン英会話スクール
医療英会話をオンラインで時間のある時に気軽に勉強したい!と思ってもなかなか見つからないのではないでしょうか?
あったとしても、医療専門の先生が少なくて授業が出来ないケースは少なくありません。
その中でも比較的先生が揃っているオンライン教室をご紹介します。
しかし、ご自身に合うものなのかなど無料レッスンで一度試すことをおすすめしています。
医療英語専門のオンラインスクール「HLCA」
セブ島にある医療英語専門の語学学校「HLCA(ハルカ)」が運営する、医療英語に特化したオンライン英会話スクールです。
講師は、医療系の学位を取得した医療英語に精通している講師陣のみ。生徒一人につき3名程度の担当講師が付き、看護師や医療従事者向けに約20種類の医療職種に対応したカリキュラムを提供しています。
また、医療従事者の職種によって使われる英語も異なってくるのですが、その点に関しても、HLCAでは20のカリキュラムの中から個別にオーダーメイドされていて、各職種に最適化された英語が学べるようになっています。
医師 / 歯科医師 / 看護師 / 保健師 / 助産師 / 薬剤師 / 理学療法士 / 作業療法士 /言語聴覚士 / 柔道整復師 / 鍼灸師 / 救急救命士 / 臨床心理士 / 介護士 / 歯科衛生士 /医療通訳士 / CRA / MR / 栄養士 / 医療事務 |
HLCA受講生の職種内訳(割合)
HLCAオンラインスクール受講生の職種は、看護師が47%と多くて、次いで医師が22.6%となっています。
職種 | 割合 |
看護師 | 47.6% |
医師 | 22.6% |
薬剤師 | 8.8% |
助産師 | 5.9% |
PT・OT・ST | 5.0% |
その他 | 10.1% |
※PT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)
また、受講生の一人ひとりには、担任の講師がついてくれます。マンツーマンでしっかりサポートしてくれたり、受講生のコミュニティも充実していて、卒業後のサポート卒業後もプロのキャリアカウンセラーが就職・転職などのサポートをしてくれます。
気になる方は、プロのカウンセラーから一度、無料カウンセリングが受けてみてはいかがでしょうか。
DMM英会話(メディカル英語)
オンライン英会話教室の大手「DMM英会話」でも医療英語が学べます。
ただし、DMM英会話では、医療英語に特化した専門コース自体はありませんので、医療英語を学べる教材と講師を選ぶことで、医療英語が学べます。
- 医療現場で使用する単語や英会話を学べる「健康とライフスタイル」
- 医療・健康に関する内容が組み込まれている「デイリーニュース」
しかし、メディカル専門として配属されている先生ではないので、一般の客とかぶって予約が取れないケースもあります。その点などはご自身で確認してみて下さい。
職業別レッスンプログラムが学べる「Mytutor」
「Mytutor」はIELTS・TOEFL・TOEIC・英検®など英語検定試験を教えられるプロフェッショナルの集団の講師陣が教えてくれるスクールです。
採用基準は、「履歴書審査」「4技能試験」「面接」ともに厳しく審査しております。特に、履歴では、政府公認英語教師資格者を多く採用します。
そして、Mytutorでは、英語資格以外にも「職業別レッスンプログラム」があり、その1つに医療英会話があります。
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先ずは無料トライアルで試すこともいいでしょう。
医師・看護師など医療現場の英語が学べる「EFイングリッシュライブ」
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随時更新:消化器内科の医療英語をマスターしよう!
ここでは、消化器内科で受信される一般的な症状やその対応の英語フレーズをご紹介しました。
しかし、今現在ここに記載されていない、こういう症状の時、またこの場合の対応英語フレーズは?などありましたら、お気軽にお問い合わせください。
随時更新していきます。
下記にコメント欄があるので、ご活用ください。
しかし、今回は消化器内科の英語限定でお願い致します。患者からの症状や質問、それに対応する医師が使う英語など。
これから消化器内科の患者さんとの英会話を通常業務のようにできると素晴らしいですね。ここでご紹介した様々な英語表現を参考にしてみて下さい。
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