「Me too!」というフレーズを使ったことがありますか?
日本語で言うと「私も!」ととてもカジュアルな場合で使う表現ですが、今回はこの「too」に焦点を当てて解説したいと思います。
しかし、これと似た表現で「also」という単語もありますが、何が違うのでしょうか?
どちらも、日本語訳にすると「~も(その上~)」となります。
これに「neither」や「as well」と同じような表現もあるのですが、その正しい使い方を知っている日本人は実は多くありません。
目次
「too」の使い方:位置とカンマ
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先ずは英会話の中で一番使う「too」について解説します。
「too」は、肯定文のみ使うという基本の使い方があります。
これにはもちろん、肯定疑問文も含みます。
つまり、次のような文の時に使われます。
- I like it too.(私もそれが好きです) ※短くすると「Me too.」となります。
- Did you go there too?(あなたもそこに行ったんですか?)
などです。
また、この場合の「too」は「too fast(とても速すぎる)」や「too big(とても大きすぎる)」という副詞の使い方とは異なります。
しかし、それは英文の中のどこで見分けることが出来るのでしょうか?
それが「too」の位置です。
位置(文末)
「~も」という場合の基本の位置が文末となります。
とても短い「Me too.(私も)」も文末ですね。先ほどの例文もそうでしたが、もう一度他の例文も見てみてみましょう。
- He said it too.(彼もそれを言っていました)
- Do I have to do my homework too?(私も宿題をしないといけませんか?) ※短くすると、「Me too?」となります。よりラフな口語的表現となります。
ここで注意が必要なのが「too」がかかる品詞です。
これまでの例文の「too」は「主語」という品詞にかかっていますね。「私も」、「彼も」というケースです。
例えば、下記の例文の「too」はどこのかかっているのでしょうか?
- 英語:I went to shop A and I stopped by shop B too.
- 日本語:私はA店に行き、そしてB店にも寄りました。
そうですね、この場合はshopBに「too」がかかっていますね。
これは会話の中で判断する内容であり、「too」が必ずしも「主語」にかかることはない一例となります。
よく聞く「You too.」ってどんな意味?
会話、特に挨拶の中で「You too.」のフレーズは必須です。直訳は「あなたも」になりますが、これは何の略なのでしょうか?
例えば次のような場面でよく使われます。多くの方が聞いたこともあるかと思います。
- 相手:You have a nice day.(良い一日を!)
- あなた:You too.(あなたも!) ※「You have a nice day too.(あなたも良い一日を!)」の略となります。
このような、返事などが全く同じ文の場合は「You too.」と略するのが一般的です。
位置(主語の後ろ)
「too」の位置は文末が基本ですが、主語の後ろに置くケースもあります。
それは先ほど、必ずしも「主語」に「too」がかかるわけじゃないと言いましたが、それを必ず主語にかかり、それを強調する場合に次のような例文の形をとります。
会話(口語)の中ではあまり使いませんが、ビジネスなどフォーマルな文語など使うケースもあるので押さえておきましょう。
- I, too, have a good plan.(私もいい計画案があります)
- Does he, too, have a problem?(彼も何か問題があるのですか?)
など。
カンマは必要?
さて、ここまでの例文で何か気付きましたか?
そうです、「カンマ」の有無ですね。先ほどの主語の後ろに置くことで「主語を強調」しました。
それと次のように全く同じ英文なのですが、カンマがある場合とない場合がありますが、何が違うと思いますか?
- I was with them too.(私も彼らと一緒でした)
- I was with them, too.(私も彼らと一緒でした)
そうです、「~も」を強調しているかしていないかになります。後者(カンマがある場合)が強調している文となります。
どちらも間違えではないのですが、相手に伝わるニュアンスが異なるのでその点は覚えておきましょう。
口語の場合は、「too」を強く発音することで表現できます。
「also」の使い方と位置
「too」と同じ意味合いで使われる副詞が「also」です。
これは「too」と同じく、基本的に肯定文のみで使われますが、「too」よりも少しフォーマルな言い方だと考えてOKです。
「also」もその位置が大切になります。
位置(文中)
文中で使うケースがとても多いのが「also」です。これが「too」とは少し異なります。
- She can also speak English.(彼女は英語も話せます)
- He was also there.(彼もそこにいました)
など。
しかし、ラフな口語の場合は「She is smart also.」と文末に付けることもありますので、その点は会話の時に押さえておきましょう。
位置(文頭)
また、文自体を強調したい場合は、文頭+カンマの形で表現する場合があります。
下記がその例文です。
- He is smart. Also, he is very kind.(彼は秀才で、しかもとても優しいです)
- Also, I agree.(私は賛成もします)
など。
因みに、この場合の「also」は、「in addition(加えて・その上で)」に置き換えることもできます。
それと「also」を文中で言って、文末で「too」を併用する形は基本はありません。
「as well」はどんな場面で使う?位置は?
さて、映画の中などでも「too」や「also」と同じように、「as well」が使われるケースもあります。
意味は全く同じですが、口語のイギリス英語でよく使われます。少しフォーマルな言い方でもあります。
この場合の位置は文末のみとなります。つまり、「too」の文末に置くパターンと同じ役割ですが、カンマは使いません。
- I can do it as well.(私はそれも出来ますよ)
- He works a lot at home as well.(彼は家でもとても仕事をします)
など。
「as well」は「as well as」という形で使われることも多いです。興味や時間がある方は、『「as well as」の主な3つの意味|使い方を同義語や例文で解説』の記事も参考にしてみて下さい。
「Either」の使い方
最後になりますが、「either(イーザー)」という表現も、「too」や「also」と一緒に覚える必要があります。
というのも、「too」と「also」は基本的に肯定文で使うということを説明したが、否定文の場合は「either」となり、文末に置きます。
下記がその例文です。
- I don’t like it either.(私もそれは嫌いです/好きではありません) ※短くすると、「Me either.」となります。
- This is not right, either.(これも正しくはありません)
など。
上記の後者のように、「either」の前にカンマを付けることで、「too」と同じように強調しています。
まとめ:会話の中で間違いに違和感を感じよう!
いかがでしたでしょうか?
例えば「too」を否定文で使っている相手に気付くか?
または、自分が話しながら否定文で「too」を間違って使ったなどすぐに訂正できるようになれば素晴らしいですね。
「too」、「also」、「as well」、「either」を満遍なく使えるようになるとベストです。
しかし、いきなり頭でっかちになるのではなく使いながら、そしてミスしながら身に付けていく感覚でOKです。今回の記事を参考にしてみて下さい。