英語で多くやたくさんを表現する単語でとても日本人にも馴染みがあるのは次の3つではないでしょうか?
- many
- a lot of(lots of)
- much
でも、これらの使い方や違いが分かりますか?
これとは逆の「少ない(少し)」の英語は、「a few」や「a little」などがあり、そこにも違いがあります。時間のある方は、『2つある「少し」の英語をマスター!使い方に注意したい表現』の記事ものぞいてみて下さい。
目次
多い(たくさん)の英語その1.「many」
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many(メニー)は基本的に形容詞で使うので、「形容詞+名詞」の形で、多くの~と表現します。
形容詞
この「many」の後ろにくる名詞が何なのかが問題です。
「many」に続く名詞は必ず数えらえる名詞、つまり可算名詞となります。
many+可算名詞の形が基本です。
下記がその例文です。
- I saw so many cars.(ものすごく多くの車を見ました) ※ものすごくの場合は副詞の「so」をつけます。veryとはなりません。
- There are many kids in the park.(公園には多くの子供がいました) ※「many kids」と複数なので、「There is」ではなく「There are」とbe動詞も複数形にします。
など。manyの後ろの可算名詞は複数形になっています。
複数形になっていない「many people」はいいの?
一見、「people」に複数形の「s」が付いていないので、可算名詞じゃないとなりますね。
manyの後ろは可算名詞が基本ですが、例外的に「複数扱いの集合名詞」も「many」の後ろにきます。
見た目は単数ですが、複数扱いする集合名詞はpoliceやpeopleが有名です。
名詞と代名詞
実は、「many」だけで、「多くの人・モノ」や「大多数の人(the many)」などを表現することもあります。
また、複数扱いするのでその後の動詞はそれに準じます。
下記がその例文です。
- I agree with the many.(大衆の人に同意します)
- Many go to the party.(多くの人がそのパーティに行きました。) ※「Many goes」にはなりません。
- Many are happy.(多くの人が幸せです)
など。
熟語の「one too many」の意味は?
この熟語も押さえておくと英語の幅が広がります。
- 一つ(一人)だけ多すぎる
- 不要な、望まない(よくない)
などの意味があります。
下記がその例文です。
- We have one too many in the car.(車に一人だけ多く乗りすぎています)
- Even one mistake is one too many.(たった一つのミスでもよくありません)
など。
多い(たくさん)の英語その2.「a lot of(lots of)」
「a lot of」も名詞の前に来て、形容詞の役割をします。
でも、何が「many」と違うのでしょうか?
manyとの違い
「a lot of」に続く名詞は必ず数えらえる名詞(可算名詞)だけではなく、数えられない名詞(不可算名詞)の両方に使えるという点です。
つまり、基本の形は、a lot of +可算名詞(または不可算名詞)です。
不可算名詞については、次のような単語(単数扱い)あります。
- water(水)
- time(時間)
- money(お金) ※「Time is money.(時は金なり)」で、どちらも単数扱いですね。
- fun(楽しみ)
- energy(エネルギー)
など。
下記がその例文です。
- 不可算名詞・・・He drinks a lot of water.(彼はたくさんの水を飲みます) ※「many water」にはなりません。
- 可算名詞・・・There are a lot of books.(たくさんの本があります) ※この場合は、「many books」に置き換えることもできます。
など。
因みに、「many times」という表現を見た時は、その使い方は間違えではなく、この場合の「time」は「回数」という表現になっています。
それと、可算名詞の場合、口語ではカジュアルに「a lot of」が「many」よりもよく使われます。
よって、「many people」と「a lot of people」の違いは、前者が少しフォーマルというだけで意味は変わりません。
lots ofとの違い
「lots of」という表現もネイティブは使いますが、「a lot of」と違いがあるのでしょうか?
実は全く意味に違いなないのですが、「lots of」の方が更にカジュアルな表現なります。
「I have a lot of friends.」よりも、「I have lots of friends.」がより砕けた表現です。
よって、文語には「many」が妥当、少しカジュアルが「a lot of」、更に気楽に使えるのが「lots of」となります。
多い(たくさん)の英語その3.「much」
「much」も「many」や「a lot of(lots of)」を同じ形容詞の活用と、それとは別に「副詞」としても使われます。
形容詞(manyやa lot ofとの違い)
多い~という表現ですが、「much」を使う場合は、その後ろは必ず数えられない名詞になります。
つまり、much + 不可算名詞の形が基本です。「many」とは真逆ですね。
下記がその例文です。
- I need so much time.(多くの時間が必要です)
- I had much fun.(とても楽しみました)
- That’s too much.(多すぎます) ※量などが多い場合、またそれが可算名詞であれば「too many」となりますね。
など。「many time」や「many fun」にはなりませんね。
では、「a lot of(lots of)」とはどのような使い分けをするのでしょうか?
実は、口語ではあまり「much~」という言い方はせずに、特に肯定文では「a lot of(lots of)」の方をよく使います。
副詞
「とても」という副詞にもなります。
これは「many」や「a lot of」と違いますね。
下記がその例文です。
- It’s much bigger than that.(それよりもはるかに大きい) ※比較級の前に置く形です。
- Thank you very much.(とてもありがとうございます) ※「very」と「much」のどちらとも副詞です。「so much」とした方がよりカジュアルです。
など。
まとめ:多く(たくさん)の英語は「plenty of」もよく使う!
いかがでしたでしょうか?
これらの他にも、可算名詞と不可算名のどちらでも使える「plenty of」という表現もあります。
「a lot of(lots of)」との違いは、「plenty of」が「十分な(十分たくさんの)」というニュアンスがあることです。
下記がその例文です。
- I have plenty of time.(十分にたくさんの時間があります)
- You should prepare plenty of papers.(十分に多くの紙を準備する必要があります)
こちらの表現も押さえておくと、英会話がドンドン上手くなっていきます。是非、参考にしてください。