「issue」をニュースなどで聞いたり、新聞で見たりすたことがありますか?
口語的に日常会話で使うことは少ないのですが、ビジネスの世界では必須の表現の1つです。
「私は日常会話しか興味がないからいいや」では、リスニング力の向上にもなりません。
また、名詞の場合ですが、「It’s a big problem.」と「It’s a big issue.」の違いが分かりますか?
これらは、ネイティブの会話でもよく聞くフレーズです。
目次
「issue」の発音と単語のイメージは?
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「issue」の発音と発音記号は下記となります。
スペルで「s」が2つ重なっている点は注意が必要です。規則変化動詞なので、過去形・過去分詞は「issued」となります。
また、この「issue」ですが、動詞の場合は「外(外側)に出る」、名詞の場合は「すでに外(外側)に出ている」というイメージができればこれからの「issue」の意味や使い方がスムーズに頭に入ってくるかと思います。
それでは、次の章から品詞別での例文なども見ていきましょう!
動詞としての「issue」の意味と例文
主に目的語(~を)が必要な他動詞として使わえるケースがほとんどです。
自動詞と他動詞については、『自動詞と他動詞の違いと2つの正しい見分け方・両方使える動詞一覧』で詳しく解説していますので、ご参考下さい。
~を発行する(本・株式・命令など)
「~が発行される」という受け身のパターンも多いです。
下記がその例文です。
- The order was issued by him.(その命令は彼により発行されました)
- I have a new book to be issued soon.(もうすぐ新しい本が発行されます)
- They issued my air ticket late.(彼らは遅れて私の航空券を発行・発券しました)
など。
「issuer」とは?
「issuer(イシュアー)」とは、「発行人」であり、金融業界ではクレジットカード会社を指します。
もちろん、他の分野でも使える単語で、「Who is an issuer of the ID?(そのIDの発行人は誰ですか?)」などで使えます。
~を支給/交付する(物資・証明書など)
物資などを配給する場合にも使われる表現です。
「issue +人 with モノ」やその受け身(be issued with モノ」という形で表現するパターンが多いです。
下記がその例文です。
- They issue me with the permit.(彼らは私に許可書を交付します) ※訳として「発行しました」となっても問題ありません。「When was your ID issued?(個人証明書はいつ発行されましたか?)」など。
- They were issued with some food.(彼らは食料を配給されました)
など。
~を放つ(モノ)
自動詞としても使えて、その場合は前置詞と一緒に「issue (forth) from ~(~から出る)」という意味になります。
下記がその例文です。
- It issues some noise.(それは騒音を出しています)
- The bad smell seems to issue forth from the place.(悪臭がその場所から出ているようです) ※自動詞の例文です。
など。
名詞としての「issue」の意味と例文・熟語
さて、次は名詞として使われる「issue」です。
発行・交付
出版物での「~号」、放出、支給や株式などすでに外に出ているモノというイメージです。
下記がその例文です。
- When is the date of issue?(いつが発行日ですか?) ※「date of issue」の形はよく使います。
- That’s the latest issue.(それは最新号です) ※「the current issue」でも同様です。
など。
問題・事柄
問題点や論点、話題などを指す時によく使います。
下記がその例文です。
- What’s the big issue?(何がそんなに大問題なの?)
- The some hot issues rose.(いつくかの熱い話題が上がりました)
- We are facing environmental issues.(私たちは環境問題に直面しています)
「health issue(健康問題)」や「family issue(家庭内問題)」、「international issue(国際問題)」などの表現もできます。
「problem」との違いは?
問題という名詞で多くの方が知ってる単語が「problem」ではないでしょうか?
それと、「question」や「trouble」も「問題」と訳しますね。それらの違いは何なのでしょうか?
下記がその違いです。
- issue・・・議論される問題 ※例:We discussed the issue.(その問題について議論しました)
- problem・・・解決すべき問題 ※例:I need to solve the problem.(その問題を解決しないといけない)
- question・・・情報としての問題 ※例:I answered the question.(その問題に解答しました)
- trouble・・・揉め事としての問題 ※例:He is in trouble.(彼は問題の中にいます=トラブル中です)
簡単に言うと、意見として賛否両論があるのが「issue」、一方で解決しないといけない事柄が「problem」と覚えておけばOKです。
「Your age, sex and nationality are not the issues. Your personality is the problem.(あなたの年齢、性別、国籍は論議すべき問題ではありません。あなたの性格が解決すべき問題です)」など、同じ英文内に使っても大丈夫です。
よく使われる熟語一覧
名詞の「issue」はよく熟語として登場するケースも多いです。
下記がその一例です。
- I took issue with him over the global warming.(地球温暖化について彼に異議を唱えました) ※「take issue with(~に反対する)」となります。
- I have issues with her.(彼女には不満を持っています)
- He always avoids any issue.(彼はいつもどんな問題もはぐらかします) ※「avoid(アヴォイド)」は「避ける」という動詞です。
- It is still at issue.(それはまだ議論中です) ※「It is at issue whether we should stop our project.(プロジェクトを止めるべきかどうかを今議論しています)」など。
まとめ:動詞と名詞のどらちでも活躍する「issue」
いかがでしたでしょうか?
英語学習者であれば、特に文語やニュースなどで「issue」という単語には触れたことがあるかと思います。
今回、シッカリと「issu」について学んだことで、「外に出る・外に出ている」というイメージの場合に使う単語だという認識が持てればOKです。
「発行する」、「交付」などの和訳は二の次で構いません。何となくその感覚を掴むことが大切です。
例文などを読み返して先ずは「issue」のニュアンスを身に付けることを優先させましょう!