「対応する」と言っても色々なニュアンスがありますね。
- 単純にメールなどを返信する場合
- 真摯に問題などを対処する場合
- 相手を手助けすする場合
- 相手・客の要求に応える場合
など。
カジュアル、ビジネスなどのフォーマルな場面で使えるのが「対応する」の英語です。
それぞれのニュアンスで違う英語を使い分ける必要があります。
また、対応してもらった場合に「ご対応ありがとうございます」などお礼の言葉も必要ですね。
目次
フォーマルな場面やメールでも使える「対応する」の英語一覧
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さて、辞書で「対応する 英語」と引くと、大体が「correspond」がヒットします。
よって多くの日本人がこの単語だけが「対応する」と思い込んでいるのですが、実はそんなに使う単語ではありません。
ここでは、その他のフォーマルでネイティブがよく使う表現も見ていきましょう。
correspond
「correspond」の発音と発音記号は下記となります。
アクセントが後ろにあるのがポイントです。名詞は「correspondence(コリスポンデンス)」です。
「We corresponded directly to the request.(私たちはその要求へ直接対応しました)」など。
~に対応するという場合は「correspond to ~」という熟語になります。
しかし、この表現はとても堅苦しく、フォーマルなビジネスメールで使う程度だと覚えておきましょう。口語で使うことは稀です。
きっちりと真面目に対応しているイメージです。
respond
ビジネスメールに対応する、つまり返信するというパターンの時に使うのが、「respond(リスポンド)」です。
名詞は「response(レスポンス)」です。
日本語でも「レスお願いします」などで使わえているので馴染みのある単語かもしれません。
「I responded to his e-mail.(彼のメールを対応しました)」など、単純に返信して対応した場合に気軽に使えます。
「correspond to」と同様に「respond to」という前置詞が必要になります。
これに似た表現に「reply(リプライ・返信する)」があります。その場合は、「I replied his e-mail.」という文になります。
manage
マネージメント(management)というビジネス用語の動詞が「manage(マネージ)」です。
扱う、やりつくす、手なずけるなどの意味がある単語なので、「しっかりと把握しながら対応する」というニュアンスになります。
「I could manage the problem the other day.(先日の問題にはきっちりと対応できました)」など。
address
住所という意味でよく使われる「address(アドレス)」ですが、これを動詞にすることでフォーマルな「対応する」という単語にもなります。
議題などで取り上げて対処する・取り組むというニュアンスです。
下記がその例文です。
「I’m going to address the issue at the next meeting.(私はその問題を次回の打ち合わせで取り上げて対応します)」など。
口語でカジュアルに使える「対応する」の英語とその違い
さて、ここでは口語でよく使う表現をご紹介します。
しかし、ここでも微妙なニュアンスの違いがるので使い分けには注意しましょう!
deal with
「deal with ~」は、何かの問題などに対応して解決、対処するニュアンスがあります。
「I deal with the problem.(その問題を対処します)」など。
因みに過去形は「dealt with」になるのでスペルと発音に注意して下さい。
しかし、間違ってもお客様に「I deal with you.」と言わないでくださいね。相手が問題という感じに捉われてしまうので大変失礼です。
それとこれに似た表現に「cope with」があります。どちらも対応するという意味になりますが、ニュアンスが異なります。
「cope with」は我慢しながら対応するのに対して、「deal with」は積極的に問題解決のために対応しているとなります。
よって、仕事の時に「対応する」は「deal with」を使うのがベターです。
handle
「handle」は問題をサクッと解決する、というニュアンスがあります。
「I can handle it.」(それに対応しておきます)」など。
問題だけではなく、何か機械の機能の取り扱いなどについてもこの「handle」が使えます。
「I’m still young that I can handle the functions.(まだ若いからその機能については余裕で扱えますよ)」など。
take care of
命令形で「Taka care!(気を付けてね)」というフレーズはよく聞きますね。
色々なシチュエーションで幅広く使えるのが「take care of」です。問題解決へ対応、扱いなど全般に使えます。
「I took care of the customer’s complaint.(客のクレームに対応しました・処理しました)」など。
うまく対応するという場合は「take good care of」という熟語も使えます。
その他
さて、上記は一般的な「対応する・処理する」の単語や熟語ですが、下記が英文全体で「対応する」という表現をしている例です。
- Let’s see what I can do for you.(直訳:あなたのために何ができるのか考えますね) ※対応するので心配しないでという意味も含まれます。
- I will look into it.(直訳:それについて調べてみます) ※調べた後に対応するというイメージです。「look into」については、『「調べる」の英語|日常会話とビジネスで使い分ける厳選11類語・例文』も参考にして下さい。
- I will do my best for you.(直訳:あなたのために一生懸命頑張ります) ※対応をしっかりしますとう意味ですね。 ※『英語の「頑張る」と「頑張って」を完全マスターする!』でも詳しく解説しています。
上記は主語が「I」となっていますが、会社として何かに対応する場合は、「we」と代えます。
「Let’s see what we can do for you.」など、臨機応変に対応しましょう!
他にもダイレクトですが、「I will support./I will help.」などの言い方もありますが、オブラートに包むには上記のような言い方がベターですね。
対応してもらった場合のお礼の言葉を英語で表現しよう!
あなたが何かを対応してもらった時にはどのようなお礼の言い方がいいのでしょうか?
『ご対応ありがとうございますの英語|ビジネスメールでも役立つ12例文』で多くの例文を紹介していますが、下記がその一部です。
- Thank you for your corresponding to the issue.(その問題への対応に感謝申し上げます) ※「correspond」や「correspondence」を用いたビジネスメールで使われる表現です。
- I appreciate your prompt reply.(早速のメールへのご対応・返信ありがとうございます)
- I always thank you for your great support.(いつもあなたの対応には感謝申し上げます) ※「support」の部分を「help」や「service」などに置き換えることもできます。
など、参考にしてみて下さい。
その他の「対応する」に関連した表現一覧
さて、最後になりますが、ここでは色々なパターンの「対応する」の英文例をご紹介します。
会話の中で使うこともあるので是非活用しましょう!
- 時代の変化に対応する:I adapt the the changing times. ※「adapt to」で「~に順応する・対応する・適応する」という時に使えます。新しい環境に対応するという場合は「I adapt myself to a new environment.」などでOKです。
- 臨機応変に対応する:I respond flexibly. ※クレームのお客様には使えませんが、カジュアルな「play it by ear」というスラングもあります。
- 責任を持ってその問題に対応する:I take responsibility handling the problem. ※「I handle the problem with responsibility.」でも同様です。
- その要求に対応した:I met the requirements. ※「I took care of the requirements.」などの表現でも同様です。
- 規制に対応する:I comply with the regulation. ※左記は、規制に従ったという対応するですが、「I take action against the regulation.」は、規制に対して何かしら反対などした対応というニュアンスになります。
まとめ:「対応する」の表現はニュアンスの違いを把握することがコツ!
10個以上の例文を見てきましたが、まだピンとこない方も多いかもしれません。
何度でもいいので見返して、そしてそれを実際に使うことで徐々に慣れてきます。
同じ「対応する」でも、適切な単語を使わずにネイティブも間違うこともあります。なので、慣れることがとても大切です。
是非、この機会に一つだけの単語だけじゃなく(ここではcorrespond)、様々な表現に触れるようにしましょう!