「我慢」や「我慢する(耐える)」は英語でどう表現するのでしょうか?
ネイティブがよく使う表現がいくつかありますが、微妙にニュアンスが違うので使い分けなど慣れるのに多少時間がかかるかもしれません。
先ずは簡単に使えるものからマスターして、他の表現も身に付けるのがベストでしょう。
目次
基本的な「我慢する」の英語と例文:単語・熟語
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「我慢する(耐える)」の英語は、微妙に使う場面やニュアンスが違うのでそれぞれの使い方を知っておく必要があります。
「stand」
口語的な表現でネイティブもよく使う「我慢する」の動詞です。
「stand」は「stand up(立ち上がる)」という熟語で日本人にも馴染みがある単語ですが、「我慢する・耐える」という場合にも頻繁に使います。
一般的に、「嫌なこと・不快なこと」を我慢するという幅広い場面で使えます。
「stand」の発音と発音記号は下記となります。
この「stand」ですが、「cannot」や「could not」と否定形(我慢できない・できなかった)として使うのが多いです。
- I can’t stand it.(我慢できない) ※「もう我慢できない!」という場合は、「I can’t stand it any more.」や「I can’t stand it any longer.」という表現をします。「うんざり」や「もー嫌だ」という意味でもそのまま使えます。
- I couldn’t stand him saying bad things about others(人の悪口ばかり言う彼に我慢できなかった) ※このように対象が人・行動になることもあります。
「bear」
熊(クマ)という単語でもある「bear」。
ここでは動詞として使うのですが、先ほどの「stand」より文語的、またフォーマルな言い方だと思ってください。
また、「stand」の時より、苦痛や不快などが強いときによく使われます。
「bear」の発音と発音記号は下記となります。
「stand」と同様に否定形で使われることが多いです。
- I can’t bear the pain.(その痛みには耐えられません・我慢できません)
- I could not bear being treated badly.(雑に扱われていたのに我慢できませんでした)
「endure」
「endure」はあまり馴染みのない単語かもしれませんが、長期的に我慢しているイメージだと思ってください。
また、フォーマルな言い方でもあります。
「endure」の発音と発音記号は下記となります。
下記が例文となりますが、長期間我慢しているニュアンスです。
- I endured the situation.(その状況に耐えました・我慢しました)
- He endured it for many years.(彼はそれに何年も耐えていました) ※あえて、長期間を表現する単語を付けてOKです。
「patient」
「patient」は、名詞で「患者」という意味もあります。
ここでは、我慢している状態を表現する形容詞となります。
我慢強い(忍耐強い)様子を表現する場合に使う表現です。
「patient」の発音と発音記号は下記となります。
命令形や別の名詞(patience)を使うケースが多いです。
- Don’t be patient.(我慢しないで!) ※何かに我慢強く耐えている相手にかける言葉です。この反対で「Be patient!(我慢しなさい!)」という場合もあります。
- Thank you for your patience.(お待ちいただきましてありがとうございます) ※直訳は「あなたの我慢に感謝します」となり、ビジネスシーンなどでも使える表現です。
- I want to see you, but I’ll be patient.(会いたいけど我慢する) ※「I miss you, but I’ll be patient.(寂しいけど我慢する)」などの表現もできます。
「put up with」
嫌なことを我慢して耐え、そして受け入れるというニュアンスがあるのが「put up with ~」となります。
ネイティブがよく使う熟語でもあり、「stand」より更にカジュアルなニュアンスです。
下記がその例文です。
- You have to put up with it no matter what.(何が何でもそれに耐えて・我慢して下さい)
- I put up with you for quite a while.(しばらくの間、あなたに我慢してきた)
スラングや慣用句で表現する「我慢する」の英語と例文
ここでもスラング的にカジュアルに使える「我慢する・耐える」の表現をご紹介します。
「hold it (in)」
おしっこ(トイレ)など生理現象などを我慢する場合に使う表現です。
「it」の部分にはくしゃみ(sneeze)やおなら(fart/gas)、ゲップ(burp)などの単語にも置き換えることができます。
- I had to hold it.(トイレを我慢しました)※「おしっこ」などあえて単語は使わずに、「it」で表現するのがマナーです。
- He held in a sneeze.(彼はくしゃみを我慢しました) ※「held(ヘルド)」は「hold」の過去形です。
また、他のスラングで、「suck it up」という表現がありますが、「グダグダ愚痴を言うな」という表現です。
我慢しろ!という場合に「Suck it up!」と言います。「suck(サック)」は「吸い込む」という単語です。苦しみを飲み込み我慢するイメージですね。
「bite the bullet」
「bit(バイト)」は噛むという動詞、「bullet(ブリット)」は銃弾という名詞で、直訳は「銃弾を噛む」となります。
これで我慢するという状態を表現しています。「Suck it up!」と同じように命令形で「Bite the bullet!」となります。
また、「言いたいことを我慢する」という場合は「bite one’s tongue.」(直訳:~の舌を噛む)という表現を使います。
「I bit my tongue then.(その時、言いたいことを我慢しました)」で「bit(ビット)」は「bite」の過去形です。
「我慢」に関連する英語とその他の表現
- 我慢の限界:boiling point(沸点)、the limite of patience、「I can’t stand it anymore.」という文で表現できます。
- 我慢強い:very patient、「He is so patient.」などでもOKです。
- やせ我慢:「put up with ~」で十分通じますが、正式な表現は「put up with ~ out of pride」などとなります。
また、「大目に見て我慢する」という場合もありますね。
その場合は「tolerate(トレレイト)」という単語を使います。
- I tolerated his mistake.(彼のミスを大目に見て我慢しました)
- We don’t toloerate it.(私たちはそれは大目にみません・我慢しません)
それと、「泣きたいのを我慢する」という場合など、「~をしないようにする」という表現でできますね。
「try not to 動詞」の形です。
- I try not to cry.(泣かないようにする=泣くのを我慢する)
- He tried not to complain.(文句を言うのを我慢する)
など。
ここまでご紹介したようにその場面に会った英語、また一つの表現だけで固まらないように英会話の幅を広げていきましょう!
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