ドラマや映画でも、親が「何でそんなことをしたの?」などと怒りながら子供に問い詰めた時に、「なんとなく」という場面はありますね。
特に理由もなく、ただやってしまった・・・
その「なんとなく」ですが、英語でどう表現するのでしょうか?
「なんとなく好き」、「なんとなく聞いただけ」など様々なのフレーズで登場する大切な英語表現の一つです。
目次
様々な場面で使える「なとなく」の英語フレーズ
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「なとなく」を英語で表現する時は、1つのフレーズだけではありません。
それぞれを見てきましょう!
「否定+know」を使った表現
先ずは「know(知る)」という単語を使った表現です。これを否定形にします。
「なぜ、~をしたの?」などと質問された際の回答の「なんとなく」という場合の例です。
- I don’t know.(知りません)
- I don’t know exactly.(正確には分かりません) ※「I don’t know what exactly.」という表現でも構いません。
- I don’t know why.(何故だか分かりません) ※「I don’t know the reason.」という表現もOKです。
「知らない」という英語フレーズで「なんとなく」を表現していますが、口調によっては「そんなこと知らない!」と怒りのフレーズとして捉えられる場合があるので声のトーンにも注意しましょう。
「somehow」を使った表現
副詞の「somehow」も「なんとなく」という場合に使える表現です。
多少丁寧な表現になり、文頭または動詞の前、文の最後などに付けます。
下記はどちらとも「なんとなくやりました」となります。
- Somehow, I did it.
- I somehow did it.
- I did it somehow.
somehowは「何とかして」という場合にも使える単語ですので、場面によっては「どうにかしてやりました(達成しました)」という意味にもなります。
この「somhow」と同じように「なんとかして・何となく」と同じような使い方がされるのが、「in some way」です。
「some」の単語でよく混乱するのが、「somewhat」ですが、これは「少々・多少」の意味ですので間違えないようにしましょう!
「reason」を使った表現
先ほどの「I don’t know the reason.」でも出てきた「reason(理由)」ですが、他の使い方で「なんとなく」を表現できます。
下記がその2つとなります。
- no reason・・・理由がない
- no particular reason・・・特別な理由がない ※「particular(パティキュラー)」は「特定の」という単語です。
この表現に前置詞の「for」を付けて英語フレーズを作ります。
文頭か文末に付けます。下記がその例文です。
- For no reason, I did it.(なんとなくやりました)
- I walked for an hour for no particular reason.(なんとなく、一時間歩いていました)
「because」を使った表現
「なぜなら」の「because」を使った表現もあります。
直訳で解説しています。
- Just because.(なんとなく)※この2文字で表現します。
- Because I wanted to.(それをしたかったから) ※「Just because I wanted to.」でもOK
- Because I felt like it.(それをしたい気分だったから ※上記と同じで「just」を付けて、「Just because I felt like it.」でも同様です。また否定文の場合(例:なぜそれをしなかったの?)の場合は、「Because I didn’t feel like it.」となり、「Because I wanted to」の文も同様です。
一番目の「Just because.」の2文字ですが、これはその後ろに続く「I wanted to」や「I felt like it」を省略した形として覚えてカジュアルに使えるフレーズとして覚えておくといいでしょう。
しかし、この「Just because」ですが、フレーズではなく文として使う場合は、「ただ~だから(なんとなく、など)」とは違う用途もあります。
「否定文+just because・・・」となると、「・・・だからといって~したわけではない」という意味になります。
- 例文:I did not do it just beacause you asked me.
- 和訳:あなたがお願いしたらそれをやったわけじゃない
役に立つ使い方なので覚えておきましょう!
「just」を使った表現
Just becauseでも「just」を使っていますが、ここではそれ以外を解説します。
「just」は「今ちょうど」とかの意味もありますが、「なんとなく(ただ~)」という使い方もあります。
- I just like it.(何となくそれが好き)
- Just asking.(何となく聞いただけ)
別に深い意味はなく、聞きたいんだけどという場合に「Just asking. But how much is this apartment?(ちょっとお聞きしたいんですけど、このマンションはいくらですか?)」としても使えます。
「kind of」を使った表現
「~の種類」という「kind of」ですが、実は会話では「なんとなく」という意味で使われることも多いです。
また、同じ意味で「sort of」も使います。
- I kind of like it.(何となく好きです)
- She sort of acts big.(彼女は何となく偉そうです)
また、「kind of」と「sort of」は略語でSNSやメールなどで使われることもあります。スラング的な使い方です。
- kind of → kinda(カインダ) ※口語で「カナ(カイナ)」などとして発音されることも多いです。
- sort of → sorta (ソータ)
「vaguely」を使った表現
「vaguely」は副詞で、その形容詞は「vague(ヴェイグ)」で「ぼんやりと・漠然と」という意味です。
「clearly」や「clear」の「はっきりと」の反対だと思って下さい。
- I vaguely understand.(なんとなく理解しています)
- She is vaguely familiar with me.(彼女は何となく見覚えがあります)
「なんとなく」を使った英語の例文一覧
上記で色々な「なんとなく」の表現を紹介した時にも例文を挙げましたが、それも含めて日常会話で使われる「なんとなく~」という表現があります。
関連表現も含めて、ここではよく使われるものをピックアップして一覧にしているので是非参考にしてみて下さい。
- なんとなく好き:I kind of like it. ※「I just like it.」や「For no paricular reason, I like it.」などでもOKです。
- なんとなくそう思った:I just thought so. ※「thought(ソート)」は「think(思う)」の過去形です。「Somehow, I thought so.」でもOKです。
- なんとなく過ごす:I just spend time.
- なんとなくそんな気がした:I had a hunch. ※「I had a feeling.」で「予感をしていた」というニュアンスに近い「なんとなく」です。
- なんとなく寂しい:I somehow feel lonely.
- なんとなくかっこいい:He is sort of cool. ※「she is somhow beautiful.(彼女は何となくきれいだ)」など。
- 深い意味はありません:No particular reason. ※「There is no reason.」でも同様です。
- ぼんやりと:vaguely ※「否定+clearly」でもOKです。
- なんとなく聞いただけ:Just asking. ※「Just wanted to know.」という表現もあります。
一つの表現に偏るのではなく、様々な「なんとなく」を使って英語力の幅を広げていきましょう!
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