
「自然」という言葉は、意味合いの幅が広いためにとてもたくさんの場面で使われます。
環境的な意味での「自然」だけでなく、「自然災害」や「自然現象」など、すべて挙げるとキリがないほど「自然」がつく言葉があります。これは英語でも同様です。
特に、「自然体(自然に立ち振る舞う)」、「自然豊か」、「自然が多い」、「自然に触れる」なども英会話でも欠かせないものです。
目次:
1.「自然」の英語と5つのよく使うフレーズ
1-1.「自然災害」は英語で?
1-2.「自然現象」は英語で?
1-3.「自然体」は英語で?
1-4.「自然豊か」や「自然が多い」は英語で?
1-5.「自然に触れる」は英語で?
2.会話に役立つ!その他の「自然」に関する英語表現
1.「自然」の英語と5つのよく使うフレーズ

「自然」は英語で、「nature」です。
「nature」の発音と発音記号は下記となります。
その他に、「nature」は「本質」や「天然」などの意味もあります。また、「nature」は数えられない不可算名詞です。
英語には「book of Nature」という表現があります。
直訳すると「自然の本」ですが、これはほとんどの場合、実際に形としてある「本」を指しているわけではありません。「自然」は神が作った本で、様々なことを教えてくれるという意味で使われる表現です。
また、下記では「自然」に関連する、特に多く使われる「自然」に関連する英語フレーズをご紹介します。
1-1.「自然災害」は英語で?
「自然災害」は英語で、「natural disaster」と表現します。
「disaster(ディザスター)」は「大きな災害」、「大惨事」という意味があります。
また、「natural hazard」という表現も知っておきましょう。「hazard(ハザード)」は「危険」、「冒険」等の意味があります。日本語でも「ハザードマップ」などの言葉があり、近い意味で使われています。
1-2.「自然現象」は英語で?
「自然現象」は「natural phenomenon」です。
「phenomenon(フェノミノン)」は「現象」という意味で、複数形は「phenomena(フェノミナァ)」となります。よって、複数の「自然現象」がある場合は、「natural phenomena」となります。
1-3.「自然体」は英語で?
「自然体」をそのまま直訳すると、「natural posture」となります。
「posture(ポースチャー)」は「姿勢」です。または、「normal posture」でも同様の意味になります。
それに動詞が加わり、「自然体で、~する」となるとどうなるのでしょうか?
【例文】主語は「He(彼)」にしています。
- 「He acts naturally.」/自然に立ち振る舞う。 ※「act(アクト)」は「行動する・立ち振る舞う」です。
- 「He speaks naturally.」/彼は自然体で話している。 ※「He speaks English naturally.」は、「彼は英語を自然に話している。」となります。
- 「He is relaxed.」/彼は自然体です。 ※「relaxed(リラックスしている)」で、自然体を表現しています。
1-4.「自然豊か」や「自然が多い」は英語で?
「自然豊か(自然が多い)」は英語で「rich in nature」となります。
他に、「a lot of nature」でも通じます。
【例文】
- この町は自然豊か(自然が多い)です。/「This town is rich in nature.」
- 日本は自然が豊かです(多い)。/「Japan has a lot of nature.」
1-5.「自然に触れる」は英語で?
「自然に触れる」の英語は、「contact with (the) nature」があります。
しかし、色々な英語で表現することができます。
【表現例】
- 「touch (the) nature」
- 「feel (the) nature」
- 「experience (the) nature」
など、参考にしてみて下さい。
2.会話に役立つ!その他の「自然」に関する英語表現
その他の「自然の恵み」など、英会話でも使える「自然」に関する様々な表現を確認しましょう。
- 自然な(形容詞):natural(ナチュラル)
- 自然ではない:non-natural(ノン・ナチュラル)
- 自然に反する:unnatural(アンナチュラル)
- 自然主義:naturalism(ナチュラリズム) ※主に、文学や芸術の分野でつかわれる表現です。
- 自然主義者:naturalist(ナチュラリスト)
- 自然のまま:au naturel ※フランス語がそのまま英語になった表現で、「natural」ではなく「naturel」でスペルが違うので要注意です。「裸の」という意味でも使われます。
- 大自然:nature ※「自然」も「大自然も」基本的には「nature」で同じ表現です。「母なる自然」という意味で、「mother nature 」と表現する場合もあります。
- 自然のままの環境:unspoiled environment ※「spoil(スポイル)」は「腐らせる」などの意味で、その逆の「unspoil(アンスポイル)」で表現しています。
- 人工:art(アート) ※「人工」は様々な英単語がありますが、「nature(自然)」と対比する場合は一般的に、この「art」が使われます。「人工の」は「artificial(アーティフィシャル)」となります。
- 自然な流れ:natural extension ※「extention(エクステンション)」は「拡張」などの意味がありあす。
- 自然の恵み(恩恵):blessing of nature ※「blessing(ブレッシング)」は、キリスト教でよくつかわれる表現で神からの「祝福」や「恩恵」という意味がベースにあります。
- 自然のサイクル:natural cycle(ナチュラル・サイクル)
- 自然乾燥:air seasoning, natural drying ※「seasoing(シーズニング)」は「調味料」という意味もあります。
- 自然保護区:natural reserve ※「reserve(リザーヴ)」は「保護区」や「蓄え」や「予約する」などの意味があります。
- 自然保護:natural protection(ナチュラル・プロテクション) ※「natural conservation(ナチュラル・コンサヴェイション)」や「natural preservation(ナチュラル・プリザヴェイション)」等の表現もあります。
- 自然の力:force of nature ※「force(フォース)」は「力」や「強いる」という英語です。
- 自然の意思:will of nature ※「will(ウィル)」は「意思」です。
- 自然エネルギー:natural energy ※「energy」の発音は「エネルギー」ではなく「エナジー」です。間違いやすいポイントなので要注意です。
- 自然の(人間の)本能:a natural human instinct ※「instinct(インスティンクト)」は「本能」「直感」という意味です。
- 自然に任せる:leave it to nature ※「leave it to~」は「~に任せる、~次第」となります。
- 自然に備わった(能力など):instinctive(インスティンクティヴ)
- 自然な英語を話す:speak natural English ※「流暢な」という場合は、「natural」の代わりに「fluent(フルーエント)」を使います。
- 自然体験:experiences in a natural environment, nature experience
- 自然な生き方:natural way of being ※ここでは「being(ビーイング)」は「存在」という意味で使っていて、「way of being」で「あり方」=「生き方」という意味になります。
- 自然との調和:harmony with nature ※「harmony(ハーモニー)」は、様々な表現で「調和」「和合」などの意味で使います。
- 自然と一体化:be at one with nature
- 自然と共生する:live with nature
- 自然治癒力:natural healing power, self-healing power, spontaneous care ※3つとも「自然治癒力」という意味です。「healing(ヒーリング)」は「治癒」という意味です。「self-healing」を使った表現は、「自己回復力」の意味合いが強い表現です。「spontaneous(スポンテーニアス)」は「自然に起きる」「自発的な」「自動的な」という意味があります。
- 自然環境にやさしい:natural-friendly ※ほぼ同じような「環境にやさしい」という意味で、「eco-friendly」や「environmental friendly」という表現があります。「environmental」は「環境」の意味がある「environment(インヴァイラメント)」の形容詞形です。
- 自然解凍:thawing at room temperature ※「解ける」は「thaw(ソー)」です。
- 自然食品:natural food(s)
まとめ:「自然」の英語は会話で使えるものばかり!
「自然」に関する表現は、たくさんあるので基本的なものと、あとはあなたが良く使うものだけ覚えればOKです。
それ以外でここでご紹介したものは、必要に応じて参考にしてください。暗記ではなく、「自然」と習得していきましょう!
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