英語で外国人と会話していると、よく起こってしまう「勘違い」。
英語力不足だけでなく、文化の違いもあって、うまく伝わらないってことはありますよね。
そんな時に使いたい「勘違いしていました」(誤解していました)や「私の勘違いです」(思い違いです)などのフレーズを英語で言えますか?
ビジネスのシーンやメールなどでも「勘違いしてすみません」などの表現は使います。
また恋愛の場面でも「勘違いしないで!」と言う時もあるでしょう。
目次
「勘違い」は英語でなんて言う?
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「勘違い」は英語(名詞)で「misunderstanding」です。
勘違いの英語|「misunderstanding」の読み方(カタカナ)・発音
「misunderstanding」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
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発音のポイント:最後の「g」は、言いかけて止めるくらいの感じで音としては発音しません。
「misunderstanding」は「mis(誤った)」と「understanding(理解)」が合わさった表現で、「勘違い」や「誤解」という意味で使う表現です。
「misunderstanding」の複数形は?
不可算名詞(数えられない名詞)ですが、具体的な「勘違い」や「誤解」に使う場合は可算名詞(数えられる名詞)となり単数の「a」や複数形の「s」が付きます。
「勘違い」の英語|動詞・過去形
尚、動詞形は「misunderstand」で、過去形は「misunderstood」です。
【例文】
- それは勘違いです/That’s a misunderstanding.
- 勘違いしてごめんなさい/I’m sorry, I misunderstood. ※「have」をつけて「I have misunderstood(現在完了形)」とすると、「今までずっと勘違いしていた」というニュアンスになります。
「misunderstanding」と似ている表現がいくつかあり、どれも「勘違い」と訳されることがあります。セットで覚えましょう。
- misinterpretation:「誤解」「誤った解釈」 ※「interpretation」は「解釈」という意味です。
- misreading:「読み違い」 ※「reading(読むこと)」に関する勘違いに使われる表現です。
- mishearing:「聞き違い」 ※「聞くこと」に関する勘違いに使われる表現です。
「misunderstanding」の使い方に注意!
「勘違い」や「誤解」という意味の英語で、よく知られているのがこの「misunderstanding」。
もちろん、英語でも使いますが、ネイティブはあまりこの表現を多用しません。
というのも、「misunderstanding」のニュアンスは日本語でいうと「勘違い」より「誤解」に近いからです。
日本語でも、友達同士で気軽に会話しているときに、あまり「誤解した」や「誤解です」は使わないですよね。少しなにか大きめの問題があった時にしか使わないと思います。
それと同じように、英語でも時間等の予定を間違えていたなど日常のちょっとした「勘違い」で「misunderstanding」を使うと、思っている以上に重く捉えられてしまう可能性があるので要注意です。
日常会話・ビジネスで気軽に使える「勘違い」の英語表現と例文
先ほど解説したように、「misunderstanding」は「勘違い」の英語として間違いではありませんが、ネイティブは日常会話ではもうすこし軽い表現を使います。
スラング的に使っても全く問題ありません。
その中でもよく使うフレーズを確認しましょう。
ビジネスやメールでも使える!「I thought~」で「勘違いしていました」を表現
日常的に頻繁に、そして軽い勘違いの場合は「I thought ~」のフレーズが使えます。
「thought」は「think」の過去形で、「I thought ~」を直訳すると「~と思っていた」となります。
直接的に「勘違いした」とは言っていませんが、日本語でも「~と思っていた」「~だと思った」といえば勘違いしていたことが伝わるように、英語でもこのフレーズで勘違いしていたことが伝わります。
ビジネスやメールなどでも気軽に使えます。
「I thought」を使った「勘違い」の例文
- I thought the meeting was postponed. /ミーティングは延期されたのだと勘違いしていました。
- I thought the deadline was next Monday. /締め切りは来週の月曜日だと勘違いしていました。※どちらの文も「thought」の後の文は、時制の一致で過去形になります。
これを、「~と勘違いして申し訳ございません(ごめんなさい)」と謝罪で表現する場合は、「I’m sorry. I thought ~.」の構文でOKです。
スラング的に使う「get it wrong」で「勘違いする」を表現
「wrong(ロング)」は「間違って」という意味で、「get it wrong」は「間違ってとる」つまり「誤解する」、「勘違いする」という意味になります。
「勘違い」は過去に起きていることが多いので、一般的に過去形の「got it wrong」で使うことが多いです。
しかし、後述するように「勘違いするな!」など命令形でよく使う場面があります。
「get」の代わりに「take」を使ってもOKです。
「it」の部分は、勘違いした対象(人・物)を入れることもできます。
また、「all」を入れて「I got it all wrong」とすると「完全に勘違いしていた」、「すっかり誤解していた」という意味になります。
日時(日程)や人の勘違いで使える「mix up ~」
「mix(ミックス)」は「混ぜる」という意味で、「mixed up(過去形)」は「ごちゃまぜにしていた」や「混同していた」という意味です。
例えば、誰かを他の誰かと勘違いしていた場合等に使えます。
【例文】
- 日本語:彼を彼の兄(弟)と勘違いしていました。
- 英語:I mixed up him with his brother.
また、日程や時間を勘違いしていた場合にも使えます。
例えば「集合時間が10時だったのに、9時と勘違いしていた」という場合は、時間を混同していたということなので下記のような表現が使えます。
【例文】
- 日本語:時間を勘違いしていました。ミーティングは9時からだと思っていました。
- 英語:I mixed up the time. I thought the meeting started at 9.
友人や恋人との会話などその他「勘違い」関連英語フレーズ
色んな場面で「勘違いしないで(勘違いするな)」や友達との会話で、「あいつは勘違い野郎(勘違い男・女)」という場面がありますが、その際はどのような表現がいいのでしょうか?
「勘違いしないで(するな)」の英語表現
「~するな」の命令文は英語で「Don’t ~.」を使います。
この後ろに、今まで説明した「misunderstand」、「mix up」、「get it wrong」などを入れればOKです。
【例文】
- 日本語:勘違いしないで(勘違いするな!)
- 英語:Don’t get it wrong.
尚、「あなたは勘違いしています。」という意味の「You’ve got it wrong.」や、「それは間違っている」という意味の「That’s wrong」なども、直接的ではないですが「勘違いしないで」という思いを伝えることができます。
「勘違い野郎(男・女)」の英語表現
「あいつは自分がかっこいいと思っている勘違い野郎」など女性にも使える表現は、次のような英文がいいでしょう。
- 日本語:彼は(自分がかっこいいと)勘違いしている
- 英語:He thinks he is cool. ※直訳は「彼は自分をかっこいいと思っている」と皮肉っぽく言うことで勘違い野郎を表現しています。
彼女は自分が頭がいいと勘違いしている(She thinks she is smart.)など、色々な場面で使えます。
また、何か理想論だけ言っている、夢だけ大きいことばかり言っている場合の「勘違い野郎」は「He is dreaming.」など簡単な表現でOKです。
まとめ:勘違いの英語は「I thought~」から使い慣れてみよう!
「勘違い」は「misunderstand」や「misunderstanding」と訳したくなりますが、日常会話では「I thought ~」の表現のほうがもっと気軽に使えます。
先ずはこの表現からマスターするようにしましょう。会話でも海外旅行先でも、SNSやメールなど簡単なやりとりからスタートです。
様々な国の方と、英語で会話していると勘違いはよくあることなので、「勘違い」の表現はマスターして実践でどんどん使いましょう!
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