「影響を受ける」、「影響を与える(及ぼす)」という表現を使う時がありますね。
いい影響、悪い影響、両方のケースで使われます。
また、次のような表現もあります。
- 影響が大きい
- ~の(~による)影響
- 影響力
- 影響を受けやすい
など。
日常会話でもビジネスでも欠かせない表現です。
しかし、英語では複数の単語があり、ニュアンスや使い方の違いがあります。
目次
影響を与える(する・及ぼす)の英語|発音や使い方
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冒頭でもお伝えしたように、「影響を与える」と一言で言っても英語表現にはその違いがあります。
それぞれをみてみましょう!
「influence」
一般的にネイティブがよく使うのが「influence」です。
「influence」の発音と発音記号は下記となります。
「influence」は名詞で「影響・感化」という場合にも使います。
影響を与える人(影響者)を「influencer(インフルエンサー)」として使います。
この「influence」ですが、いい影響でも、悪い影響の時でも使える単語です。
例えば、「He influenced me a lot.(彼は私に多くの影響を与えた)」とあったとしても、それがいい影響だったのか、悪い影響だったのかは前後の文で判断する必要があります。
また、影響を与える人は、実際に会ったことがある人・ものが一般的です。
会ったことがないスポーツ選手や政治家などの場合は、後ほど紹介する「inspire」という単語を使います。
また、「have an influence on ~」という表現も同様です。
- He has a good influence on me.(彼は私にいい影響を与えました) ※この場合は「good」を付けることでいい影響(良い影響)を明確にしています。
- The book influenced me to be a writer.(その本は私が作者になることの影響を与えた) ※実際に読んだことがあるもの、なので「influence」を使えます。
「affect」
次の影響を与えるの英語は「affect」です。
「affect」の発音と発音記号は下記となります。
これと似た表現で「結果・効果」という表現の「effect(イフェクト)」(名詞)があります。ネイティブでも迷う単語です。
効果をもらたすという意味で、「affect」を「have an effect on ~」と表現することも多々あります。
いい影響、悪い影響で使えますが、人以外の出来事が影響を与える時に使います。「influence」とは違いますね。
例えば、何かが出来なかった。それは今後のスケジュールに影響します、など。
- He didn’t make it on time. It will affect the meeting schedule.(彼は時間通りに間に合わなかった。それは打ち合わせスケジュールに影響します) ※主語の「It」は「彼が間に合わなかった」という出来事になります。
- The heavy rain affected the traffic.(大雨が交通に影響を与えました) ※「大雨」が出来事になります。
「impact」
「affect」と同じように人以外で使われるのが「impact」です。
「impact」の発音と発音記号は下記となります。
日本語の和製英語でもインパクト(衝撃・存在感などというニュアンス)で使われますが、実際の英語の意味は「強い影響を与える」という意味で使われます。
また、「have(make) an impact on ~」という形もできます。
しかし、その影響が結果良かったのか、悪かったのかは分かりません。
- The news impacted the sales.(そのニュースは売り上げに強い影響を及ぼした)
- It has an impact on our trading.(それは私たちの貿易にものすごく影響を与えた)
「inspire」
実際の会ったことがない人でも使えるのが「inspire」です。
「inspire」の発音と発音記号は下記となります。
日本語でも「インスパイアされた」とかありますが、それはそのままの意味を使えます。「動機付ける・鼓舞する」というニュアンスも含まれていい影響で使われるのが一般的です。
- He inspired me a lot.(彼は私に多くの影響を与えた) ※「He」は実際に会った人じゃない可能性もありますが、いい影響のニュアンスです。
- My father inspired me to go to the university.(私の父は私がその大学に行くきにさせてくれた・影響を与えた) ※「influence」に置き換えることもできます。
影響を受けるの英語(受け身)
「父に影響を受ける」、「地震で影響を受ける」という表現もありますね。
その際は、基本的に受け身(受動態)を使うのがベターです。
「be動詞 + 過去分詞」、「get + 過去分詞」(口語的)の形になります。
詳しい形は『英語の「受動態(受け身)」を簡単にマスターする5つの基本』を確認して下さい。
ここでは、先ほどの単語(influence, affect, impact, inspire」を受け身にした例文を見てみましょう。
- I was influened by him.(私は彼に影響を受けました) ※口語的に言うと「I got influenced by him.」となります。
- We are affected by the previous typhoon.(私たちは前回の台風で影響を受けました)
- Our company is impacted by the rapid change.(我が社はその急速な変化に強い影響を受けました)
- My son got inspired by his coach.(私の息子はコーチに影響を受けました)
その他の「影響」に関連した英語表現
影響力、影響を受けやすいなど他にも「影響」に関連した英会話で使える表現がるので、触れておくことでリスニングなどにも役立ちますね。
- いい影響:good influence
- 悪い影響:bad influence
- 影響力がある:influentical ※「influence」の形容詞となります。
- 影響が出る:It will affect ~. ※「影響はない(出ない)」は「It will not affect ~.」など。
- 影響が大きい:have a big impact on ~ ※「影響が小さい(have a small impact on ~)」など。場面により「influence」や「effect」にも置き換えできます。
- 最も影響を受ける:be動詞 + most + 過去分詞(influenced, affectedなど)
- 影響を受けやすい:be動詞 + easily + 過去分詞 ※「be動詞 + susceptible to ~」という表現もあります。
- 台風の影響:the effect of typhoon ※「~の影響」は「the effect of ~」でも表現できますが、あくまですでに結果が出ている場合に使います。The impact of ~(強い影響で結果はどうかわからない), The influence of ~(人・もので、いい影響なのかは分からない)、はそれぞれ意味が異なります。
ここで押さえた4つの単語の使い方、またその違いをしっかり押さえるだけで、悩まずにスムーズに使えるようになります。
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