
「失敗」を英語で言えますか?
日々の生活、仕事をしていると必ずあるのが「失敗」ですよね。「失敗は成功のもと」という言葉もあるくらい、日常会話でも、ビジネスシーンでも使われる英語です。
その「失敗」素直に認めて、状況を打開したり、次に繋げるためにも「失敗」についての英語のフレーズを知っていたほうがいいですよね。
1.「失敗」の英語
1-1.「失敗してしまった」の英語表現
1-2.カジュアルな「失敗しちゃった」の英語表現
1-3.失敗に関する英語表現:「mis」がつく単語
2.「失敗」に関する英語表現
1.「失敗」の英語

失敗は英語で様々な表現がありますが、「mistake」と「failure」の2つが、基本の単語です。
1-1.「失敗してしまった」の英語表現
一般的に「失敗してしまった」と言いたい時は下記が基本となります。
- 英語:I made a mistake.
- 解説:mistakeにつく動詞はdoではなくmake(過去形:made)なので、この点は要注意です。沢山の失敗(ミス)をした時は、複数形で、「I made mistakes」となります。
1-2.カジュアルな「失敗しちゃった」の英語表現
同じ失敗でも、「やっちゃった!」とカジュアルに言いたい時は下記の表現でもOKです。
- I messed up.
- I screwed up.
- I blew it.
カジュアルな口語なので、友達同士や、仲のいい同僚に対して使いましょう。正式な場面では使えません。
失敗はすべて過去に起こったことなので、過去形で表現するのが通常です。
1-3.失敗に関する英語表現:「mis」がつく単語
日本語でミスという失敗を表わす言葉がありますが、その「ミス」がついた失敗に関連する単語がたくさんあります。
これらの単語で何を失敗したのか、わかりやすい形で失敗を伝えることもできます。
- misread:誤解する、読み違える
- misunderstanding:誤解、間違った理解
- miscalculation:計算間違い
- miscount:数え違えること、誤算
- misinterpretation:誤解、語訳、間違った解釈
- misconception:思い違い、誤解
- misjudgment:誤審、誤った判断
- misestimation:計算間違い
- misapprehension:思い違い、誤解
- misrepresentation:不正確な説明、誤って伝えること
「mis」の部分を外した元々の単語を知っていると、これらの単語は簡単に覚えられます。
しかし、これらは無理に全て覚える必要はありません。
一度見ておくと、リーディングなど出てきた時に「mis」がつけば、「失敗」に関する表現かも?と判断して、意味を想像することができますね。
2.「失敗」に関する英語表現
ネイティブとの会話の中でも使えたり、また聞いたりする「失敗」に関連するフレーズなどをピックアップしてみました。
- 「失敗から生じる」:come out of failure
- 「失敗に終わる」:end in failure
- 「失敗から立ち直る」:bounce back from failure
- 「失敗から得る」:draw from failure
- 「失敗から学ぶ」:learn from a mistake
- 「失敗ができない状態(許されない状態)」:without a net ※高いところから落ちても、落下防止用の安全ネットが無いことから、「失敗できない状態」の時に使われます。
- 「失敗した人」「失格者」:failure
また、日本語には「失敗は成功のもと」という格言がありますが、英語では何と言えばよいでしょうか。
そのまま表現したり、「失敗」の単語はないものの、同様の意味を含む表現があります。
- 「Failure teaches success.」:直訳は「失敗が成功を教えてくれる」です。
- 「You learn from your mistakes.」:直訳は「失敗から学ぶ」です。
- 「No pain, no gain.」:直訳は「痛みがなければ、得るものはない」です。失敗は成功のもと、という場合よりも「努力に勝る天才なし」という場面でも良く使われます。
- 「Every failure is a stepping stone that leads to success.」:「全ての失敗は成功へと続く布石である」これも「失敗は成功のもと」に近いですね。
「失敗した時の「I’m sorry.」は最小限に抑える」
失敗した時についつい出てしまうのが “I’m sorry.”で、日本人は結構この言葉を連発してしまう傾向がありますが要注意です。
日本では「ごめんなさい」「すみません」と非を素直に認めて謝るのが美徳とされています。
完璧に自分の非ではなくても、自分にも悪いところがあったなと思ったら、お互いに「すみません」と謝ることが多いですよね。
しかし、英語圏では自分に非がないのに謝ったりはしません。
後々裁判沙汰や、責任問題になった時に非を認めてしまった人が責任を取ることになるので、その点に関してはかなり慎重です。
“I’m sorry.” と相手が言ったとしても、それは「すみません」という謝罪ではなく、「お気の毒に」「残念です」とあなたの失敗について同情しているいる場合もあります。
また、“I’m sorry.” を、連発していると自信が無い人、プロフェッショナルではない人に見えてしまって、相手の信頼を失うこともあります。
では、どう対応したらいいのでしょうか?
“I’m sorry.”を使う場合は、“I’m sorry for ~.” と何について、謝りたいのかを明確して謝るか、間違ってしまったことや、思い通りに行かなかった結果は何なのかを明確にして、どう対処するか、次にどうするかを伝えるのがよいでしょう。
- 英語:I’m sorry for what happened.
- 日本語:起きてしまったことに対して、残念に思います。
このように、「残念に思う」という意味で、責任については明確にしないでその場は切り抜けるという方法もあります。
失敗の責任が明らかに自分にあり、謝りたい場合は「I’m sorry.」 よりビジネスライクなapology(謝罪)を使った謝罪がよいかもしれません。
- Please accept my apologies.:「大変申し訳ございませんでした。」 ※直訳では「私の謝罪を受け入れてください」です。
- My apologies for the mistake.:「失敗してしまい申し訳ございませんでした。」 ※apologyが複数形の「apologies」になる点は要注意です。
まとめ:「失敗」の英語はカジュアルなものからフォーマルまでを覚えておきましょう!
「失敗」の英語は名詞で「mistake」や「failure」ですが、場面や失敗の内容に応じて様々な言い方で表現しましょう。
カジュアルな表現も覚えておくと便利で、ネイティブもよく使う表現です。友達同士の会話ではサラッと言えるようになると会話もスムーズになります。
ここで説明したように、失敗した時の謝り方は、文化の違いもあるので注意しましょう!
このように、英語を学ぶ時は、考え方、文化も一緒に学ぶと正しい使い方ができるようにもなるので、是非参考にしてみて下さい。
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