「安い」を英語で言えますか?
皆さんが先ず思い浮かべる英語は、「cheap」(チープ)ではないでしょうか?
中学校でも習う英単語で、一番知られている表現ですが、間違って使うととても失礼な意味になってしまう場合があるので要注意なのです。
また、「安い」には「安かろう、悪かろう」や「お安い御用」などの日本語がありますが、英語では何て言うのでしょうか?
海外旅行などで「安くしてもらえませんか?」というような英語のフレーズを知っておくと便利ですね。
それと、「安い」の対義語である「高い」の英語は?などここで知っておくと一石二鳥ですね。
様々な「安い」の英語と発音
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「安い」の意味で、日常会話でよく使われる基本表現を確認しましょう。
英語の「cheap」で「安い」を表現
「cheap」は、単に「価格が安い」という意味でも使う表現ですが、「安っぽい」というニュアンスもあるので要注意です。
例えば、単純に「これ安かった!」という意味で使う「cheap」や「cheap ticket(安いチケット)」、「cheap hotel(安いホテル)」の場合だと、「価格が安い」という点に主眼を置いていて、それ以上の意味はありません。
しかし、「cheap movie」や「cheap wine」だと、「品質が悪い」というニュアンスが強くなります。
また、「He is cheap.」など人に使うと「ケチ」という意味になります。それと、「cheap」自体に「価格が安い」という意味があるため「cheap price」という表現は文法上間違いなので使わないようにしましょう。
安いの英語|「cheap」の読み方(カタカナ)・発音
「cheap」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
また、「cheap」の対義語は「expensive(エクスペンシヴ)」で、「高価な、費用のかかる」という意味です。
英語の「inexpensive」で「安い」を表現
「inexpensive」も「価格が安い」という意味で使われる表現です。
「inexpensive」の「in」は「not(否定形)」の意味なので、直訳すると「高くない」となります。
「cheap」と「inexpensive」の違い
「cheap」との違いは、品質は関係なく「価格の安さ」だけにフォーカスした表現です。また、「cheap」よりも、丁寧な言い方となります。ビジネスの場面でも使われます。
「inexpensive」の対義語も「cheap」と同様「expensive」です。
安いの英語|「inexpensive」の読み方(カタカナ)・発音
「inexpensive」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
英語の「reasonable」で「安い」を表現
「reasonable」は、「合理的な」や「高くない」の意味です。
「それほど高くない」、「手軽な価格」という意味でも使います。つまり、「納得できる価格」、「お得」というような「安さ」です。
安いの英語|「reasonable」の読み方(カタカナ)・発音
「reasonable」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
また、「reasonable」の対義語は「excessive(エクセッシヴ)」で、「過度の・過大な」となります。
因みに、「excessive charges」は「法外な料金」という意味です。※「charge(チャージ)」は「料金」の英語です。
英語の「affordable」で「安い」を表現
「affordable」は「手頃な価格」や「良心的な価格」の意味です。
価格帯がちょうどよく、「誰でも買える適切でお得な値段」と言う意味です。「reasonable」と同じような表現です。
安いの英語|「affordable」の読み方(カタカナ)・発音
「affordable」の発音と発音記号は下記となります。
また、「affordable」の対義語は「priceless(プライスレス)」で、「極めて貴重」、「値段がつけられない」という意味になります。
「affordable」は「手が届くお手頃な価格で簡単に入手可能」なのに対し、「priceless」は「値段がつけることが難しく貴重」という意味です。「Time is priceless.」などと表現してもOKです。
ビジネスで良く使う!「安い」の英語表現
ここでは、ビジネスなどでも使う、少し堅い表現を見てみましょう。
実際の会話やメールなどでも活用できます。
「popular」で「安い」
「popular」(ポピュラー)は「人気がある」、「評判がよい」等の意味で使う表現です。
価格に使う場合は大衆的な価格で「安い」という意味になります。
「economical」で「安い」
「economical」(エコノミカル)は、「経済的な」という意味です。日本語でも「安くてお得」な場合に、「経済的」という言葉を使いますが、それと似ています。
例えば、金額が極端に安いわけではないが、長持ちする商品なので長期的にみると「経済的」などの場合に使えます。
「competitive」で「安い」
「competitive」(コンペティティヴ)は、「競争的な」という意味です。
価格の「安さ」に使う場合は、他と比較して安い場合に使います。ビジネスの場面で、自社の商品が他社より安い場合などの表現として活用できます。
「物価や給料が安い(高い)」って英語で何て言うの?
「物価」、「利息」、「税金」、「給料」、「値段」などが「安い」という場合は、「cheap」や「inexpensive」ではなく「low」(ロー)を使い、逆に「高い」という場合は「expensive」ではなく「high」(ハイ)を使います。
下記がその例文です。
- 価格が安い/The price is low. ※価格が高い/The price is high.
- 彼の給料は安い/His salary is low. ※彼の給料は高い/His salary is high.
「安い」に 関連した表現やフレーズ一覧
英会話でも使える「安い」の関連表現と疑問文などのフレーズを見てみましょう。
- 「安い値段」:low price
- 「最安値」:the lowest price ※「lowest(ローウェスト)」は「low」の最上級です。
- 「特価」:cut-price
- 「安価な材料」:low cost material ※「material(マテリアル)」は「材料・資料」の英語です。
- 「安かろう悪かろう」:cheap and nasty ※「nasty(ナスティー)」は「不快な、汚い」という表現です。
- 「お安い御用」:No problem. ※「問題ないよ!」が直訳です。
- 「安くしてもらえませんか?(値段を負けて下さい)」:Could you give me a discount? ※この場合、「安い」ではなく「値引き」の意味がある「discount(ディスカウント)」を使います。
- 「バーゲン」:sale ※英語の「bargain(バーゲン)」は「取引(する)」という英語になるので注意が必要です。「バーゲンで買う」は「buy at a sale」です。イギリス英語では「at」の代わりに「in」を使います。
- 「お得」:good deal ※「deal」は「取引」などの意味で使われます。また「good buy」でも同様の意味です。
- 「お値段以上」:Worth more than the price. ※「worth(ワース)~」は「~の価値がある」という英語です。直訳すると「値段以上の価値がある」となります。
まとめ:「安い」の英語は使い分けが必要!
「安い」の表現は、まずは「cheap」、「inexpensive」、「reasonable」、「affordable」の基本の4つの表現を押さえましょう。
特に「cheap」は、良く知られている表現ですが、お伝えしているように間違った使い方も多いので要注意です。
またビジネスの場面ではなるべく「cheap」とう単語を使って「安い」を表現せずに、他の単語を使った方が賢く見られますよ。
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