「ぎりぎり(ギリギリ)」という場面は多いですよね。
例えば、次のような表現です。
- (時間が)ぎりぎり間に合う ※ぎりぎりセーフ
- ぎりぎり合格する
- 限界ぎりぎり
- ぎりぎりのライン
など、日本語では「ぎりぎり」という表現一つを使えるのですが、英語では違う単語で表現することが少なくありません。
少しフォーマルに言うと「かろうじて」というニュアンスの表現にも置き換えらえれます。
目次
「(時間が)ぎりぎり間に合う」の英語
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「ぎりぎり間に合った!」、「ぎりぎりセーフ!」、「遅刻ギリギリ」という”時間”でのぎりぎりという場面は多いですよね。
「間に合う」という表現は「make it」や「in time」などを使います。詳しくは『間に合う・間に合わないの英語|ビジネスメールでも使える20例文』の記事を確認して下さい。
これらの熟語と「ぎりぎり」の単語を組み合わせることで、「ぎりぎり間に合う」という英語表現ができます。
「Just」を使った「ぎりぎり間に合う」
「just」は「ちょうど」、「たった今」などと強調する時に使う単語です。
間に合うという表現は「make it」を使うので、それに「just」を付けて「主語 + just make it.」という形が基本となります。
また、「just in time」もぎりぎり間に合うという表現になります。また、「make it」との組み合わせもできます。
下記がその例文ですが、基本的に「ぎりぎり間に合った!」と過去形で使うことが多いですね。
- I just made it. ※「made」は「make」の過去形です。
- I made it just in time. ※「I arrived just in time.」と「arrive(到着する)」という単語も使えます。
- Just in time! ※このフレーズだけでもOKです。ぎりぎりセーフ!というニュアンスです。
否定形は「I just couldn’t make it.」などでOKです。
「電車にギリギリ間に合わなかった」とういう場合は、「I just missed the train.」と「miss」という単語を使うことができます。
また、少しウィットにとんだ表現で「ぎりぎり間に合う」と言いたい場合は、「just in the nick of time」をいう表現もあります。
「nick(ニック)」は「小さなくぼみ・切り傷」と単語です。
「I arrived just in the nick of time.」などとなります。
「Almost」
これも日常英会話でつかう英単語です。
「ほとんど~(あと少しで~)」という意味なので、その後にくる動詞は「miss(間に合わあない)」などの単語がきます。
- We alsomst missed the class.(遅刻ギリギリで授業に間に合いました) ※直訳は、「ほとんど授業に間に合わないところでした)
- I almost miss the train.(電車にぎりぎり間に合いました) ※先ほどあった「I just missed the train.」と反対の表現になりますね。
この「almost」ですが、時間だけでなく下記のようなケースでも使うことができます。
- I almost said it.(それを言うことろでした) ※「ぎりぎりのところでそれを言うのを止めました」とかになりますね。
- I almost forgot my homework.(宿題を忘れるところでした) ※「ぎりぎり宿題を忘れるところでした」と和訳もできます。
「Barely」を使った「ぎりぎり間に合う」
この表現もネイティブはよく使うのですが、先ほどの「almost」や「just」などに比べると多少フォーマルにはなりますが、使っても全く問題はありません。
あえて日本語に置き換えるなら、「barely(ベアリー)」は「かろうじて」というニュアンスに近いですね。
「I barely made it to the meeting.(打ち合わせにかろうじて間に合いました)」などの英文になります。
また、「make it to ~」で「~に間に合う」という表現になります。
「ぎりぎり合格・OK」などの英語
「ぎりぎり合格した!」や「ぎりぎりOKでした!(大丈夫でした)」という場面も多いですよね。
その場合は、間に合うのところで紹介した「just」と「barely」を使うことが一般的です。
- It is just OK.(ぎりぎり大丈夫です) ※「It’s barely OK.」という表現もできます。
- He barely passed the exam.(彼はぎりぎり合格しました) ※「He just passed the exam.」でもOKです。
また、「ぎりぎりOKじゃない・合格しなかった」と否定の場合は「almost」を使えます。
- It’s almost OK. ※「ぎりぎりアウト」という意味ですね。
- He almost passed the exam.
その他の「ぎりぎり」の英語表現一覧
「ぎりぎり間に合う」、「ぎりぎり合格・OK」という以外にも次のような場面で使うことがありますので、それらの表現と使う単語も是非覚えておきましょう!
- すれすれ(際どい):It was so close!(とても近かったです) ※ボールがギリギリ顔の横を飛んできた、など距離感のぎりぎりを言う時は形容詞の「close(クロース)」を使います。「近い」という意味です。動詞は「close(クローズ)」で閉じるという単語ですが、発音の違いにも注意です。
- 期限(納期・締め切り)ぎりぎり:We met the deadline just in time.(ようやく納期に間に合った) ※「納期に間に合う」は「meet the deadline」を使います。「met(メット)」は「meet(ミート)」の過去形です。 (
- ぎりぎりでの変更:They changed the plan at the last minute.(彼らはギリギリになって予定を変更した) ※「at the last minute.」は、「最後の最後のぎりぎりで」という熟語です。
- 限界ぎりぎり:I can’t take it anymore.(もうこれ以上我慢できません) ※第三者への怒りなどで「もう限界ギリギリ!」という場合にそのままのフレーズで使えます。
- ぎりぎりの生活:He barely makes ends meet.(彼は何とかやりくりしています) ※「make ends meet」は「収支の中でやりくりする」という言葉です。「あなたはリッチね!」という回答に「I barely make ends meet.」などと表現します。また、「He barely makes a living.」という表現も同様の意味です。
- ぎりぎりの連絡ですみません:I’m sorry for such a short notice.(突然の・急な連絡で申し訳ございません) ※急なお願い事をビジネスメールなどでする場合は「a short notice」を使うのが一番適しています。
- ボーダーラインぎりぎり:just on the borderline
また、他にも「ぎりぎり勝ちました(We won the game by a hair.)」の「by a hair」や「by the skin of my teeth」などの熟語もあります。使う使わないは別として覚えておくだけでもリスニングの時に役立ちます。
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