「栗」は英語で「マロン」だと思っている日本人が多いようです。
洋菓子などで「栗」を「マロン」いいますが、実は「マロン」は和製英語です。多くの日本人が「栗」を英語で「マロン」と言って間違ってしまう原因が洋菓子の名前だったんですね。
目次
「栗」は英語でなんて言う?
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「栗」は英語で「chestnut」です。
栗の英語|chestnut の読み方(カタカナ)・発音
「chestnut」の読み方や発音は下記となります。
複数形では「chestnuts」(チェストナッツ)となります。
「栗」の英語|マロンは和製英語
冒頭でもお話しましたが、日本語の「栗」を意味する「マロン」は和製英語です。
「マロン」はフランスのお菓子「マロングラッセ」が由来といわれています。
本場フランスでは、マロングラッセは栗ではなく栃の木の実(マロン)でつくられています。
しかし、日本では栃の実は手に入りにくいので、似ている栗を代用してマロングラッセをつくり、その時にマロンという名前だけはそのまま残りました。そのため、私たち日本人は「マロン」=「栗」というイメージが定着しました。
「栗」だけでなく、お菓子系のカタカナの日本語は英語圏以外から来ている外来語であることが多いので要注意です。
「シュークリーム」も和製英語!?
実は、「シュークリーム」も和製英語です。
シュークリームは、フランス語のchou a la crèmeから来ていて、英語ではcream puff(クリーム・パフ)です。
「カステラ」はオランダ語の「Castela」が語源で、英語では「sponge cake(スポンジ・ケーキ)です。
その他にも、ショートケーキも「sponge cake」、ソフトクリームは、「soft ice cream」か、「soft serve」、ホットケーキは「pancake」など、和製英語が多いので要注意です。
その他にも多くの日本人が恥をかいている沢山の和製英語があるのですが、是非、『和製英語|各ジャンル別に解説!カタカナ英語54選一覧』の記事を参考にしてみて下さい。
「栗」の英語の関連用語
「栗のいが」など栗についてや、栗の料理について英語での言い方を確認しましょう。
「栗ご飯」や「栗きんとん」など、英語で外国人に説明できるとかっこいいですね!
- 栗のいが:chestnut prickle ※「prickle(プリクル)」は「とげ」です。動詞にして「ちくちく痛む」という場合にも使います。
- 栗の皮:chestnut skin ※「skin(スキン)」は「皮」です。
- 栗の木:a chestnut tree
- モンブラン(洋菓子):Mont Blanc ※万年筆のブランド「モンブラン」や山の「モンブラン」も「Mont Blanc」です。
- 栗きんとん:mashed sweet potatoes with sweetened chestnuts ※「mash(マッシュ)」は「すりつぶす」です。「sweeten(スウィートン)」は「甘くする」となります。また、名称としては「Kuri-kinton」そのままで言うことがほとんどですが、料理の内容を説明する場合はこのフレーズが使えます。
- 栗ご飯:rice cooked with chestnuts ※直訳すると「栗と料理したご飯」で栗ご飯という意味です。
- 焼き栗:roast chestnuts ※「栗を焼く」も「roast chestnuts」で、栗を焼く場合はオーブンなどで焼く「roast(ロースト)」を使うのがポイント!甘栗は「sweet roast chestnuts」。
- 栗拾いをする:gather some chestnut ※「gather(ギャザー)」は「(散らばっているものをひとつの場所に)集める」という意味があります。
「栗」の英語の歌とおすすめ動画
栗といえば、誰もが知っている「大きな栗の木の下で」という歌がありますが、実は英語の歌が原曲だって知っていましたか?
英語のタイトルは、”Under the Spreading Chestnut Tree” です。
《英語の歌詞》
“Under the spreading chestnut tree
There we sit both you and me
Oh how happy we will be
Under the spreading chestnut tree.”
《日本語の歌詞》
大きな栗の木の下で
あなたとわたし
仲良く遊びましょ
大きな栗の木の下で
《英語の歌詞の訳》
大きな栗の木の下で
あなたと私(が座わりましょう)
私たちはなんて幸せなんでしょう
大きな栗の木の下で
日本語の歌詞と英語の歌詞の意味がほとんど同じですね。
英語の歌をそのまま訳して日本語の歌詞がつくられたようです。
英語では” Under the spreading chestnut tree”で、spreading(広がる)が使われていて、厳密に訳すると「大きく(枝が)広がった栗の木」です。
YouTubeなで英語のタイトルで検索すると、英語の歌の動画が出てきます。簡単な歌なので聞いて口ずさんでみてください。リズムや歌とセットだと、単語も覚えやすいし、忘れにくくなりますよ。
下記がおすすめ動画です。小さい子供と一緒にジェスチャー付きで、英語版の「大きな栗の木の下で」を楽しめます。
まとめ:「栗」の英語は基本を押さえるだけ!
「栗」は「マロン」ではなく、「chestnut(チェスナット)」だということは先ずは覚えましょう。
また、マロン以外にも和製英語がありましたが、そのまま使うとネイティブが困ってしまうので、注意が必要ですね。
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