この記事では海外ドラマや会話のシーンで使われる「What’s gotten into you?」の言い回しについて、その意味や解説、例文、どんな感じで使わるのかなどをご紹介します。
日本語脳のまま直訳する癖があると、せっかく覚えたフレーズが実際の英会話では使えないという事が多々あります。
また、単に単語を暗記するのではなく、ニュアンスの背景情報や会話、ストーリーの流れから理解しておくと、記憶に定着しやすく、とっさに使える英語として自分の英会話ストックが増えていきます。
「What’s gotten into you?」の意味:(一体)どうしたんだよ?
※このページには広告が含まれています。
先ず、「What’s gotten into you?」の形を説明しますね。
冒頭の「What’s」ですが、これは「What has」の短縮形となります。
よく、「What’s this?(これ何?)」のような時に見かけるのは、「What is」の短縮形となります。
またここでの「has」は現在完了形のhasとなり、その後ろの動詞「get」を過去分詞の「gotten」を使っています。
しかし、口語的表現で、過去分詞を使わずに、「What’s got into you?」としても全く問題ありません。
【ニュアンスの解説】
まず、熟語の「get into~」は色々な意味がありますが、「乗り込む」「到着する」「慣れる」「巻き込まれる」という意味や「夢中になる」「熱中する」「ハマる」といった意味でも使われます。
「夢中になる」の意味の場合
- 形の例:get into baseball:野球に夢中になっている
- 例文:I’ve been getting into baseball lately.:私は最近野球にはまっています。 ※ここでは現在完了進行形を使って、昔から今でもハマっている状況を表現しています
しかしながら、上記のいくつかの意味を当てはめても、
「What’s gotten into you?」の意味:(一体)どうしたんだよ?
の意味に対しては、ピンと来ませんよね?
実は、get intoには「(人)に取り憑く」という別の意味もあります。
これを当てはめてみると、
「What’s gotten into you?」
↓
あなたに何が取り憑いているの?
↓
おまえ、どうしたんだ?
というニュアンスが含まれることになります。
ですので、海外ドラマの中でも相手がいつもの違う様子で変だと「おまえ、どうしちゃったんだよ」みたいな形で使われたりします。
「What’s gotten to you?」の会話シーン・例文
【Netflixドラマ「新聞記者/The Journalist(主演:米倉涼子)」シーズン1エピソード3より引用】
役名など
- 木下亮役(横浜流星):新聞配達をしながら大学に通う就活生
- 仲野役:木下亮の大学の友人
下記が会話の流れとなります。
- 仲野:What happened to you just now, Ryo?(亮、さっきはどうしたんだよ。)
- 亮 :Nothing.(いや…。)
- 仲野:Nakamachi Trading is closely aligned with the current administration. At least it was a practice interview. If it wasn’t, you’d be slitting your own throat.(中町商事なんて今の政権とベッタリなんだからさ。まあ、模擬面接だからよかったけど、本番だったら自殺行為だぞ。)
- 亮 :You may be right.(そうかもな。)
- 仲野:What’s gotten into you? You’ve been acting funny.Now’s when the real job hunting starts.I’m meeting with some alumni after this.See you around. Bye.Hang in there.(どうしたんだよ?お前 最近なんか変だぞ。就活、マジこっからなんだから。俺、このあとすぐOB訪問だから、もう行くわぁ。またな。頑張れよ!)
- 木下亮:Thanks.(ああ。)
3.まとめ
いかがでしたか?
今回は、海外ドラマや会話のシーンで使われる「What’s gotten into you?」の意味やニュアンスを解説しました。
このようにその情景や前後の状況も覚えることで、実際のシーンでも友人がいつもと様子が違って変だなと感じた時に
「What’s gotten into you?」(どうしちゃったんだよ?/What’s got into you?でもOK)
というフレーズがとっさに口から出てくるはずです。日常生活でそんな場面に遭遇した際はぜひこのフレーズを思い出してみてください。