「取り急ぎお礼まで」、「取り急ぎご連絡まで(ご報告まで)」というビジネスメールの文句はよく使います。
これは、英語でも同じで、要件を手短に一旦急いで相手に伝えるという場合に使います。
恐縮や感謝の気持ちが含まれているので、全然失礼ではありません。
その後に時間をかけて、お礼や詳細な連絡事項を伝えるということもできます。ビジネスシーンでは欠かせない表現ですね。
目次
カジュアルな「取り急ぎ~」の英語表現
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口頭でも、友達や同僚同士のメールやチャットのやりとりなどでも使える表現です。
just a heads up
「heads up」は複数形のようですが、一塊で単数扱いとするということ、また「頭を上げる」というイメージから、「(事前の)注意喚起」という場合にも使えます。
「Heads up!」と命令形としても役立ち、その場合は「気を付けて!」となります。
それに「ただ~」という「just」を付けて、文頭で「Just a heads up.」とすると、「一応(念のため)お知らせまで」というニュアンスになります。
下記がその例文です。
- Just a heads up. We have a very important meeting today.(取り急ぎお知らせします。今日はとても大切な会議があります)
- Thank you for the heads up.(取り急ぎの連絡ありがとう!)
など。
quick note/update ~
文頭で「Just a quick note/update.」と「Just a heads up.」と同じようにも使えます。
友達や同僚などのメールの書き出しにも使えますが、フォーマルなメールでも「取り急ぎ用件のみで失礼します」というニュアンスも含まれるので、ビジネス相手(長年の付き合いがあるなど)によっては使っても構いません。
下記がその例文です。
- This is a quick note to thank you.(取り急ぎお礼まで)
- This is a quick update to let you know about the progress.(取り急ぎ進捗の連絡まで)
など。
just to let you knowと略
口頭でも使える表現で、「あなたに教えたいだけ(取り急ぎ連絡まで)」という意味になります。
下記がその例文です。
- Just to let you know, he is coming to our office at 3 pm today.(取り急ぎ、彼が弊社にするのが午後3時ということを連絡しておきます)
- Just to let you know, I will be in charge from next month.(取り急ぎ、来月から私が担当になることをお知らせ致します)
など。
また、この「Just to let you know」ですが、カジュアルなやり取りでは「JTLYK」という略語を使うことも多いです。是非、使ってみましょう!
カジュアル/フォーマルな「取り急ぎ~」の英語表現
ビジネスメールでもよく使われて、カジュアルとフォーマル(丁寧)のどちらのケースで使っても大丈夫な表現です。
I just wanted to ~
メールの書き出しで使えるフレーズで、「ただ(取り急ぎで)~したかっただけ」という意味になります。
口頭でもよく使われている表現です。
下記がその例文です。
- I just wanted to give you a heads up.(取り急ぎお知らせまで) ※上述の「heads up」を使っています。
- I just wanted to say thank you.(取り急ぎお礼まで)
など。
I’m writing to ~
直訳では「~のために書いています」となります。これだけでも「取り急ぎ(~を伝えたい)」というニュアンスが含まれています。
「I’m just writing to ~」でも構いません。
下記がその例文です。
- I’m writing to express how thankful I am for your support.(取り急ぎ、ご協力に対して心より感謝申し上げます。)
- I’m just writing to let you know about the result.(取り急ぎ結果の報告まで)
など。
Kind reminder
ビジネスメールの件名で、とても丁寧な言い方での「取り急ぎの連絡(催促)」となります。
他にも、「Friendly reminder」、「Gentle reminder」などがあります。
『英語で催促する|ビジネスメールの件名・本文でも使える9つの例文など』の記事も参考にしてみて下さい。
メールの書き出しでも、「This is a kind reminder that ~.」という形で使うこともできます。
類義語の「とりあえず・まずは(先ずは)」の英語も押さえておこう!
「取り急ぎ」と似ている表現の例文を下記で確認してみましょう!
- for now・・・Just send me the file for now.(とりあえず・取り急ぎファイルを送って下さい)
- anyway・・・Thank you, anyway.(取り急ぎ感謝です) ※友達同士のカジュアルなお礼の言い方にも使えます。
- first of all・・・First of all, let’s talk about the topic.(まずは・取り急ぎ、その話題について話しましょう!)
など。
ひとまず(取り急ぎ)などは、他にも「for the time being」、「tentatively」、「for the moment」などあります。
『「とりあえず」の英語|ネイティブが良く使う!7つの表現』の記事も参考にしてみて下さい。
まとめ:「取り急ぎ~」は失礼じゃない!
いかがでしたでしょうか?
とりあえず、長々した文よりも用件だけを言いたい時も多いですね。その場合は、ここでご紹介した表現を付け足すだけでも相手に伝わります。
単純に「Thank you」というよりも、「I just wanted to say thank you.」などが相手にあなたの意図(大事なことをまず言いたい、など)が伝わります。
略語もあったので、カジュアルなやり取りで是非活用してみて下さい!