「目がかゆい」、「虫刺されで痒い」、「かゆみ止め」、または関連英語の「乾燥肌」など英語ではどう表現すればいいのでしょうか?
また、慣用句で「痒い所に手が届く」や、お世辞などでの「むずがゆい」の英語も知っているようで、日常的に頻繁に触れることのない言葉です。
一方で、体のどの部位でも付けるのが「かゆい(痒い)」という表現。
目次
形容詞の「itchy」で「かゆい」を表現
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先ずは「形容詞」での表現を見ていきましょう。
「itchy」の発音と使い方
「itchy」の発音と発音記号は下記となります。
「かゆい」という状態を表現する形容詞です。
形としては下記が主となります。
- かゆい箇所+be動詞/feel(またはget/become/feelなどの動詞)+itchy
- have/has + itchy +かゆい箇所
形だけ見ても分かりずらいかもしれないので、例文を見ていましょう!
- My head is itchy.(頭がかゆいです)
- My back got itchy.(背中がかゆくなりました)
- I have itchy eyes.(目がかゆいです) ※片目だけがかゆい場合は「I have an itchy eye.」となります。
など。
be動詞 itchy/become itchy/get itchyの違いとは?
「itchy」の前に何の動詞がくるのかでニュアンスが多少変わります。
- be動詞 itchy・・・既にかゆい状態:My eye is itchy.(目がかゆいです)
- become itchy・・・かゆい状態になってそれがしばらく続く:My hand became itchy.(手がかゆくなりました) ※その後、一定期間かゆい状態が続いたことがイメージできます。
- get itchy・・・かゆい状態に一瞬なった:My neck gets itchy.(首がかゆくなりました) ※そのかゆみの状態になってそれが続いたのかは分からない。
『「become」の意味と3つの使い方|getやbe動詞との違いや過去形・過去分詞など』の記事でも違いを詳しく解説していますが、ラフな会話ではあまり違いを気にせずに同じ意味合いで使うことも多いです。
また、この「itchy」は「かゆい」だけじゃなく他の意味もあるので、この機会に触れておきましょう。
- くすぐったい
- むずむずする(むず痒い)・そわそわする ※「itchy feet(むずむずする足)」は、外出で出かけたくてしかたない気持ちを表現しています。また、「itchy palm(そわそわする手のひら)」は、お金が欲しくてたまらない(賄賂が欲しいなど)という表現になります。
など。
体の各部位で色んな「かゆい」を表現してみよう!
eyes(目)、back(背中)など先程の例文でしょうかいしましたが、他の箇所やフレーズと一緒に表現してみましょう!
下記がその例文です。
- I got bit by bugs. I got itchy on my leg.(虫に刺されて足がかゆくなりました) ※「get itchy on かゆい箇所」でも表現できます。
- Seeing a mosquito fly makes me feel itchy.(蚊が飛んでいるのを見てるだけでもかゆくなります) ※「make me feel ~(~の感じがする)」という形です。
- Am I getting cold? My nose is itchy.(風邪を引いているのかな?鼻がムズムズします)
など。
動詞と名詞の「itch」で「かゆい」を表現してみよう!
「かゆみを感じる」という動詞と「かゆみ」という名詞は同じ「itch」という単語を使います。
「itch」の発音と発音記号は下記となります。
下記の3つの英文は同じ意味なります。和訳は「背中がかゆい」です。
- 動詞・・・My back itches. ※「かゆい箇所+itch(es)」の形です。「My back is itching.」と現在進行形もできます。
- 名詞・・・I have an itch on my back. ※「have/has an itch on かゆい箇所」の形です。
- 形容詞・・・My back is itchy. ※「I have a itchy back.」と同じですね。
また、この「itch」ですが、動詞で「~したくてうずうずる」、名詞で「切望」という意味で使われます。
下記がその例文です。
- She was itching to know the truth.(彼女は真実をしりたくてたまらなかった)
- I have an itch for a new shirt.(新しいシャツが欲しくてしょうがない)
など。
「かゆい(痒い)」の関連英語フレーズなど
さて、「かゆい(痒い)」と一緒につかうような英語表現を知っておくと英会話に活かせますね。
(かゆい所)を掻く(かく)
かゆいところを掻く(かく)という場合に主に使うのが「scratch」(スクラッチ)という単語です。
下記がその例文です。
- Stop scratching your eyes.(目を掻くのを止めなさい)
- I scratched my hand badly.(ひどく手を掻きました)
など。
さてここで注意したいフレーズがあります。それは「back」と「head」と「scratch」を組み合わせた時です。
次がそれぞれの意味となるので覚えておきましょう!
- Scratch my back and I’ll scratch yours.(直訳:私の背中を掻いてくれるなら、あなたの背中を掻きましょう) ※ことわざの「魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)」で、相手が好意を示せば、こちらも好意を示すという意味です。イメージできますね。
- He scratches his head.(直訳:彼は頭を掻いている) ※もちろん頭がかゆい時にも使えますが、もう一つの意味は「途方にくれる」です。困惑などして、頭をぼりぼり掻いているイメージですね。
など。
かゆみ止め
かゆみ止めはいくつか表現があります。
下記がその例文です。
- I put some itch relief on my back.(かゆみ止めを背中に塗りました) ※「itch relief」を使ってます。
- I have some anti-itch cream with me.(かゆみ止めクリームを幾分か持っています) ※「anti-itch(かゆみ止めの)」という表現を使っています。「anti(アンティー・アンタイ)」は「反対の」という意味です。
- ()
他に、フォーマルな鎮痒を表現する、「antipruritic」という単語あります。
痒い所に手が届く
「痒い所に手が届く」はどんな状態でしょうか?
とても助かったり、気配りがすごいことを指しますね。
下記のどちらの文も「(ホテルなど)彼らは痒い所に手が届く」という表現になります。
- They are very helpful. ※「助けてくれる」、「役立つ」という「helpful」で表現しています。
- They are very attentive. ※「気配りをする」、「注意深い」という「attentive」だとしっくりきます。
など。直訳しようとせずに、その意味を先ずは理解してそれに合う英語であればどれでも構いません。「They know what to do.(何をやるべきか分かっています)」の文でも間違えではありません。
その他
最後になりますが、その他の関連英語に触れておきましょう。
下記がその例です。
- 虫刺され:bug bite, insect bite ※「bite(バイト)」は「噛む」という動詞と名詞です。
- アトピー:atopy ※「atopic dermatitis」という専門用語もあります。
- 肌が弱い:have/has a delicate skin/sensitive skin
- 乾燥肌です:have/has a dry skin
また、花粉症は多くの日本人が悩む病気の1つですね。目などがかゆくて、鼻がムズムズするなど「hay fever(花粉症)」は厄介です。
『「花粉症」の英語|会話に役立つ7つの症状や関連表現を覚える!』の記事も参考にしてみて下さい。
まとめ:かゆい時の感情も英語で表現してみよう!
いかがでしたでしょうか?
かゆいとイライラすることもありますね。
そんな時は「irritated」や「annoyed」などの表現を使えるようになると、英会話の幅が広がります。
『7つの「イライラする」の英語を幅広く使い分ける!』のような記事も参考にしてみて下さい。このように関連表現を身に付けることもとても、英語上達には大切ですね。