年齢50歳以上、罰金10万円以下、気温20度未満などを英語で正しく表現できる自信がありますか?
ビジネスでの契約、ニュース等々、フォーマルな場面では特に「その数字を含むのか、含まないのか」で大きな差が生まれますね。
また、数字だけではなく、「これで以上です」や「以下をご参考下さい」など、メールやプレゼンなどでフレーズもありますね。
目次
「以上」を表す英語表現・例文
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数字の「5以上」を英語で表現する場合に、何を最初に思い浮かべますか?
「(数字)以上」とは、その数字を含んでそれより上という意味になります。
つまり、5とそれより上の数字が「5以上」となります。
よって、多くの英語初心者が、英語では「more than five」や「greater that five」としがちですが、それは間違いですので注意が必要です。
この表現は、後述する超過(超える・その数字を含まない)」となります。
では、「5以上」、「10以上」などはどう表現すればいいのでしょうか?
下記がその例です。
- five or more:「数字 + 比較級」の形です。「five or higher」なども使えます。
- not less than five:後述する「~未満(その数字を含まないそれより下)」の否定形(not less than 数字)で表現できます。
この2つが基本だと覚えておきましょう。
「It is enough if you have 5 dollars or more.(5ドル以上持っていれば十分です)」など。
少しフォーマルな言い方にあると、「more than or equal to five(直訳;5と同等か、それ以上)」なります。数学でこの表現がよく使われます。
同じように、数式などで「A ≥ B(AはB以上)」と不等号がありますが、この場合も同じ言い方が使えます。
「A is B or more」、「A is more than or equal to B」など。因みに、日本語の「~以上」の不等号の表記は下線が2つの「≧」となり、英語の場合は下線(underscore)が1つと表現の仕方が異なりますが意味は同じです。
しかし、表現する名詞が温度、または年齢、数量などで「or」の後ろにくる表現が違うケースも多いです。
下記がその例文です。
- Today, the temperature will rise up to 30 degrees or above.(本日、基本は30度以上になるでしょう) ※「or above」を基本では使うケースが多いです。もちろん「or higher」でも同様です。確率(90% or higher/90% or above)などもこの形を多く見ますね。
- You can drink alcohol in Japan if you are 20 (years old) or over.(あなたが20歳以上なら日本ではアルコールが飲めます) ※「or over」は年齢の時によく使います。「or more」や「or older」でも同様です。
など。
注文でも使う「以上です」の英語は?
テイクアウトやレストランの店内での食事などでも注文した時に「以上です」と言う時がありますね。
その場合は「That’s it.」や「That’s all.」というフレーズを使います。
また、「今日の仕事は以上!(もう終わりにしよう)」と言う場合は、「Let’s call it a day!」などと表現します。
また、会話などで「彼はそれ以上の存在だよ」と表現する場合は、「He is greater than that.」など通常の比較級を使えばOKです。
「~よりすごい・~より上」など比較級の作り方については、『英語の比較級|基本の3つのパターンや比較級一覧・例文など』の記事を参考にしてみて下さい。
「以下」を表す英語表現・例文
その数字を含んだ数字より下を表現する「以下」はどのような英語が基本になるのでしょうか?
どちらともに「30以下」という表現です。
下記がその例です。
- thirty or less:「数字 + 比較級」の形で「以上」の反対ですね。「five or lower」なども使えます。
- not more than thirty:後述する「~を超える(その数字を含まないそれより上)」の否定形(not more than 数字)で表現できます。
これも「以上」同様に、フォーマルや数式の場合は、「less than or equal to 数字」いう表現もあります。
「~以下」の数式などで「A ≥ B(BはA以下)」という不等号で表現できます。
「以上」の時と同様に、基本の「数字 or less」や「数字 or lower」以外の表現もあります。
下記がその例文です。
- My body temperature is always thirty six or below.(私の体温はいつも36度以下です) ※「thirty six or lower」でも同様です。確率(50% or lower/50% or below)などもこの形をよく使います。
- People under the age of fifteen or under can’t enter here.(15歳以下の人はここに入場できません) ※「数字 or under」は年齢の場合は必ずと言っていいほど使われます。または「or younger」ですね。
など。
高校生以下など、数字じゃない場合も「high school students or under」と表現できます。
メールでも使う「以下(下記)の通りです」の英語は?
ビジネスメールなどで、「スケジュールは以下の通りです」など「以下の通り」を使うケースは多いのですが、基本的に2つのパターンが多いですね。
下記がその例文です。
- Our delivery schedule is as follows.(出荷スケジュールは下記の通りです)
- The summary is stated as below.(要約は以下の通りです) ※「The summary is as below」のみでも同じです。
「as follows」と「as below」のどちらでもOKです。
また、「以下同文」という場合は、「same as above(上と同じ)」で表現します。
因みに、ゴミ以下、動物以下など相手を見下したりする場合の表現は比較級の「You are lower than animals.(あなたは動物以下ですね)」や「He is less than garbage.(彼はゴミ以下です)」などストレートに表現することもあります。
「超過(超える)」を表す英語表現・例文
「その数字を含まずにその上」という場合に「超える(超過)」という表現を使います。
後述の「未満」の逆となりますが、ニュースなど以外ではほとんどのケースで日本語では「以上」という表現を使いますね。
しかし、英語では表現が違うのでその違いは明確にしているイメージです。「上回る」という和訳にもなります。
- more than 数字:「greater than 数字」なども使えます。
- above 数字:「over 数字」でも同様です。
「I have been here for more than three hours.(3時間を超える時間ここにいます)」、「The temperature went above 40.(気温が40度を超えました)」、「20歳以上(over twenty)」など。
因みに、不等号での表記は下線が抜けて、「A > B(AはBを超える)」となります。
「未満」を表す英語表現・例文
「数字を含まないその下」は「未満」で表現しますが、英語では下記が基本となります。
こちらも「以下」とは表現が異なります。「下回る」という表現にもなりますね。
- less than 数字:「fewer than 数字」でも同様です。
- below 数字:「under 数字」でも同様です。
「It takes about less than an hour.(1時間もかかりません)」、「It must not be used by children under three years old.(3歳未満の子供は使用禁止です)」など。
小学生未満(children under elementary school (students)/preschool students・未就学者)などの表現もあります。
「友達以上、恋人未満」の英語は?
これはそのまま訳しますが、以上の部分は(超える)で解説した「more than」を使います。
「We are more than friends, but less than lovers.」とほぼ直訳でOKです。
また、「1円以下は四捨五入します」という場合は、「It’s rounded up to the nearest yen.」という言い方をします。
因みに、不等号の表記と読み方は「A < 10(A is less than ten)」となります。
まとめ:数字の英語にも触れると更に英語力がアップする!
いかがでしたでしょうか?
カジュアルな場面での会話なのであれば、例えば「以下」なのか、「未満」なのかさほど気を使う必要はありませんが、契約書や売り上げの報告書などビジネスの書類など正式な表現の際は気を付ける必要があります。
また、今回のような大きさ(範囲)を表現するやり方の英語だけじゃなく、数字の英語にも強くなることで、ドンドン英語の幅が広がっていきます。
是非、『英語の数字一覧表|0~100以上の英語表記の書き方・読み方など』のような記事なども参考にしてみて下さい。