「まだできないの?」や「まだ間に合う」などに使う「まだ」ですが、英語ではどう表現するのでしょうか?
代表的な英語が「still」と「yet」ですが、「still」が肯定文、「not yet」が否定文で必ず使うと間違って覚えていませんか?
実は、どちらとも肯定文でも、否定文のどちらでも使います。
また、ビジネスの使う「まだ~です」の略語とはどんなものでしょうか?
目次
- 1 肯定文での「まだ~」の英語・例文(still/yet)
- 2 「yet」で「まだ~」を表現・stillとの違い
- 3 ビジネスで使う「まだ~(中)です」の英語の略語とは?
- 4 まとめ:stillとnot yetは基本中の基本! 「まだ~です」は「still」や「not yet」以外でも次のような例文でもそのまま表現できます。 Your presentation is the best so far.(今までであなたのプレゼンが一番いいです) ※「so far(今まで)」という熟語です。 I have more time.(まだ時間があります) ※「have more ~」で「もっと~がある=まだ~がある」という表現をしています。 I have to do it.(まだやってない、でもやらなければ) ※分かっているよ、まだやってないんだよ、などのニュアンスになります。 It’s been taking too long.(まだ時間がかかっています) ※まだ終わらない(長すぎる)、まだ?など時間を急かす時などに使うフレーズですね。 He’s never changed.(彼はまだ全然変わらない) ※前の状態から変化がないことを表現してます。 など。 しかし、特に初心者の方は今回紹介した「still」と「yet」を使った例文を参考にて先ずは「まだ」の基本を叩き込んで下さい。 会話には欠かせない表現で、一度使い方をマスターするととても役立つものですので、シッカリと基本を押さえましょう!
肯定文での「まだ~」の英語・例文(still/yet)
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先ずは、主に肯定文で使う「まだ」の「still」から見ていきましょう。
stillの発音と意味
「still」の発音と発音記号は下記となります。
※「steal(盗む)」や「steel(鋼・スチール)」に似た発音ですが、発音は「スティール(stíːl)」と少し伸ばす発音なのでその違いに注意しましょう。
また、意味は下記となります。
- 副詞・・・まだ、それにもかかわらず、その上
- 形容詞・・・静かな
- 名詞・・・静寂
など。
ここでご紹介するのは「副詞」の「まだ」についてで、前の状態や動作が今もまだ継続しているという時に使うのが「still」となります。
それでは色々な場面での「still」を見ていきましょう!
肯定文
下記がその例文です。
- I’m still awake.(まだ起きています) ※「be動詞」の後ろに置きます。今の状態の継続ですね。「He has been awake.」と現在完了形でも表現できます。
- I still like watching baseball.(私はまだ野球観戦が好きです) ※一般動詞の前に置きます。前からの習慣の継続になります。
- I still have 2 weeks to go.(まだ2週間あります) ※「to go」は、締め切りまでの時間を表現したりする場合などに使う表現です。
など。
常に続いているニュアンスです。また、「still」を文の後ろに置くこともありますが(I like soccer still.など)、スラング的な表現になるので基本は上
否定文
否定文でも「still」は使います。
下記がその例文です。
- I’m still not tired.(まだ疲れていません) ※疲れていない状態が続いています。
- I still don’t like the fruit.(今もまだそのフルーツが嫌いです) ※過去の時点から今もなお嫌いという状態が続いています。
否定形の場合は、否定形の直前に置くのが一般的です。
疑問文と返事
今の状態や習慣を聞くことができます。「まだ~ですか?」という意味ですね。
下記がその例文です。
- Is he still angry?(彼はまだ怒っていますか?)
- Do you still like the snack?(その食べ物はまだ好きですか?)
など。
質問されて無言になることはありませんね。下記がその返事の一例です。質問文により色々変わります。
- Of course.(もちろん) ※「まだ好きなの?」などへの答え方
- I’m about to sleep.(もう寝るところです) ※「まだ起きているの?」などへの返事です。「about to do(動詞の原形)」は「まさに~することろ」という表現です。
- A little bit.(少し) ※「Are you still hungry?」などへの回答例です。
など、参考にして下さい。
onlyとの違い
「まだ~です」という場合に、「only」も使うことが多いです。
「only」と「still」はどう違うのでしょうか?
- still・・・状態の継続での「まだ」
- only・・・ほんの~に過ぎないの「まだ」
下記がその例文です。
- He’s only 15.(彼はまだ15歳だよ) ※まだ若すぎるというニュアンスがあります。「He’s still 15.」とすると15歳の状態がずっと続いているのでニュアンスがおかしいですね。
- It’s only 7.(まだ7時だよ) ※まだ早すぎるよというニュアンスです。 「It’s still 7.」だと7時の状態が続いているのでこれもこの場面では違和感がありますね。
- ()
など。
英会話の中でも「only」と「still」の使い分けをしましょう!
「yet」で「まだ~」を表現・stillとの違い
ここでは、主に否定文で使われる「yet」、また「still」との違いについて見てみましょう。
yetの発音と意味
「yet」の発音と発音記号は下記となります。
意味は下記となります。
- 副詞・・・まだ~、まだ~ない(否定文)、今まで
- 接続詞・・・しかしそれでも
今回は「still」同様に、副詞の「yet」を解説しています。
様々な形での「yet」の使い方を見ていきましょう。
肯定文:yet(stillと違い)
使い方に上限があるのですが、「yet」も肯定文で使うこともあります。
下記がその例文です。
- She’s watching TV yet.(彼女はまだテレビを見ています) ※進行形の一緒に使うことが多くいのですが、stillよりも「まだ~だ!」という気持ちが強いニュアンスです。
- This is the best one yet answered.(これが今までの答えで最高です) ※最上級と一緒に使われて「今までの中でベスト」というニュアンスになります。その時点ではという継続ではないのも「still」との違いです。
など。
否定文:not yet(stillとの違い)
否定文で使う「yet」は、その時点で状態や動作が終了していない、または始まっていないことを表現しています。
下記がその例文です。
- It’s not over yet.(まだ終わっていません)
- I haven’t decided yet.(まだ決めていません)
など、「still」が動作や状態の継続を表現しているのと違いますね。
では、「I still haven’t decided.」とは何が違うのでしょうか?
違いは下記です。
- I still haven’t decided.・・・決めていない状態がまだ今も続いているというところに焦点が当たっています。
- I haven’t decided yet.・・・決めるという動作をまだしていないというところにフォーカスされています。
日本語では「まだ決めていません」になりますが、相手の伝えたい意図が少し異なりますね。
また、否定形の「yet」は文末に置くことが多いのも「still」との違いです。
疑問文と返事
下記が疑問文の例文です。
- Have you tried it yet?(それをもう試しましたか?) ※疑問文になると「もう~ですか?」となります。
- Hasn’t he come here yet?(彼はまだ来ていないんですか?) ※このように否定疑問文の場合は「まだ~ではないんですか?」となります。
質問への回答例は下記です。
- Not yet.(まだです) ※一言で「いいえ、まだです」という場合の表現でよく使います。
- He has already gone home.(彼はもう家に帰りました) ※肯定文の場合の「もう」は「already」を使います。
- I don’t think so.(そう思いません) ※「もう~しているとは思わない」という返事の仕方ですね。
yet to do(動詞の原形)
肯定文のように見えますが、実は「まだ~していない」という意味になります。
下記がその例文です。
- The best is yet to come.(まだまだこれから!) ※直訳では「まだ最高は来ていない」、つまりこれからが勝負だ!という場合にも使えます。
- I have yet to hear about it.(それについてはまだ聞いていません)
- The plan has yet to be executed.(その計画はまだ遂行されていません)
など。「yet to do」は口語でも文語でも使える形ですので覚えておきましょう!
ビジネスで使う「まだ~(中)です」の英語の略語とは?
『英語の略語一覧|メールやSNSで今すぐ使える厳選92個』でも紹介していますが、ビジネスメールでも略語は使います。
今回のテーマである、「まだ~(中)です」という時を略語で表現することが多いです。
下記がその例です。
- TBC・・・「To be confirmed」の略で「確認中(まだ確認・決定されていない)」となります。
- TBD・・・「To be determined」の略で「未確定(まだ確定されていない)」の意味です。
- TBA・・・「To be announced」の略で「後日発表(まだ発表されていない)」を意味します。
など。参考にしてみて下さい。