「behind」と聞いて何をイメージしますか?
何となく後ろ(front・フロントの逆)という感じでしょうか?
その感覚は当たっており、そのイメージは大切にして下さい。
しかし、その正しい使い方、また多くの熟語があることを知っている学習者は多くはありません。
目次
「behind」の発音と注意点
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「behind」の発音と発音記号は下記となります。
発音の注意点は、アクセントが後ろにあるところです。
副詞としての「behind」の意味と使い方・例文
先ずは副詞としての役割を見ていきましょう。
後ろの・後ろに
下記がその例文です。
- Get a table behind.(後ろにある椅子を取って!)
- The boy behind said something to me.(後ろの少年が私に何かを言いしました)
- I stayed behind after school.(クラスの後に残りました=居残りしました) ※残留するという時にも「stay behind」は使えます。
など。
遅れている
下記がその例文です。
- The bus is five minutes behind.(バスが5分遅れています)
- He fell behind.(彼は後れを取りました) ※「fall behind (in)」は「~が後れを取る」という熟語です。
- I’m behind.(私は遅れています) ※上記と同じような意味です。
など。
熟語
上記で既にいくつかの熟語が出ていますが、その他の代表的な熟語が下記の2つとなります。
会話でもすぐに使える表現です。
- put something behind(~を忘れる):「You should put it behind and move on.(そのことはもう忘れて、前を向こうよ)」など。
- leave someone behind(~を置き去りにする):「Don’t leave me behind!(置いてかないでよ!)」など
前置詞としての「behind」の意味と使い方・例文
意味は副詞と似ていますが、形として後ろに必ず名詞などが必要な前置詞となります。
~の後ろで・陰で
下記がその例文です。
- He is standing behind me.(彼は私の後ろで立っています)
- Someone is hiding behind the table.(そのテーブルの後ろ・陰に人が隠れています) ※上記と同じく対象の位置関係の場合に使います。
- There must be something behind the story.(その話の裏には何か必ずありますね) ※何か後ろにいる・あるというニュアンスで使われます。
など。
~に遅れている
下記がその例文です。
- Our project is behind schedule.(私のプロジェクトは予定より遅れています) ※「behind schedule(予定より遅れている)」の熟語です。「behind time」も同じような意味になります。
- We are ten minutes behind the meeting time.(私たちは待ち合わせ時間に10分遅れています)
など。
熟語
上述の「behind schedule/behind time」以外でも次のような熟語がよく使われます。
下記がその例文です。
- behind someone’s back(~の陰で):「We talk behind his back.(彼の陰口を言う)」など。
- behind bars(獄中で):「She spent years behind bars.(彼女は何年も刑務所にいました)」など。
- behind the scenes(裏で・裏方として):「He works hard behind the scenes.(彼は裏舞台でシッカリと働きます)」など。
など。
まとめ:名詞でも「behind」が使える?
いかがでしょうか?
実はこの「behind」は名詞としても使われることがあります。口語で少し丁寧なニュアンスになるのですが、「お尻」です。
「He touched my behind(彼は私のお尻を触りました)」や「I fell on my behind(尻もちをつきました)」などで使えます。
副詞と前置詞だけじゃなく、このような場面でも使えるので、是非覚えておきましょう!